2021 ミスターD.ステークス(旧アーリントンミリオン)等・レース結果

現地時間8/14(土)に米イリノイ州のアーリントンパーク競馬場にて行われた、G1-ミスターD.ステークス(旧アーリントンミリオン)、G1-ビヴァリーD.ステークス、G1-ブルースD.ステークス(旧セクレタリアトS)の結果と動画をお届けする。合わせて米サラトガ競馬場にて行われた、G1-フォスターデイヴHについても触れる。

Mr D. Stakes(G1・芝10f・3歳以上)

・Two Emmysがハナに立ち、G1・3連勝中の1番人気・Domestic Spendingは4番手を追走。直線に入るとTwo Emmysの手応えが良く、外から猛追するDomestic Spendingもかなり差を詰めたが、クビ差凌ぎ切ったTwo Emmysが逃げ切り勝ち。2着にDomestic Spending、2番人気の遠征馬・Armoryは6着。

1着:Two Emmys

せん5、父・English Channel、母・Miss Emmy、母父・Buddha
調教師:Hugh Robertson、騎手:James Graham

・今回の勝利で通算16戦4勝、重賞初制覇。重賞初出走だった今年3/20のG2-ムニスメモリアルクラシックS(芝9f)で2着→6/19のAllowance Optional Claiming(芝8.5f)で2着→前走7/17のG3-アーリントンS(芝9.5f)を2着とし、ここへ出走していた馬。2017年のキーンランド9月1歳馬セールにて4500米ドルにて取引された馬。

・父のEnglish Channelは2002年米国産のSmart Strike産駒。現役時は23戦13勝、BCターフ(芝12f)、ターフクラシック招待S(芝12f・2勝)、ユナイテッドネーションズS(芝11f・2勝)、ターフクラシックS(芝9f)の6つのG1を含む重賞7勝。本馬は11頭目の産駒G1馬になる。主な産駒にChannel Maker(マンノウォーSなどG1・4勝)、The Pizza Man(アーリントンミリオン等)。今年の種付料は2万7500米ドル。

・母のMiss Emmyは2004年米国産、4戦未勝利。祖母のOur Dear Sue(未出走)はマンノウォーSなど芝G1を3勝し、エクリプス賞最優秀芝牡馬に選出されたサンシャインフォーエヴァーの全妹という良血馬。従兄のV. E. Day(父・English Channel)はG1-トラヴァーズSの勝ち馬。従姉のSilver CharadesはG3-オールアロングBCステークスの勝ち馬。いとこ(せん馬)のHotstufanthensomeはG3-マックディアーミダH、G3-クリフハンガーHの勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/276/arlington-park/2021-08-15/791357

Bruce D. Stakes(G1・芝8f・3歳以上)

・中団追走から直線で外から伸びた1番人気・Point Me Byが、内で粘った2番人気・Tango Tango Tangoを差し切って1着。

1着:Point Me By

牡3、父・Point Of Entry、母・Viva Allegiance、母父・Proud Citizen
調教師:Eddie Kenneally、騎手:Luis Saez

・今回の勝利で通算3戦2勝、重賞初制覇。6/20のデビュー戦(芝5.5f)で1着→7/15のAllowance(芝8f)で4着とし、ここへ1番人気で出走していた馬。

・父のPoint Of Entryは2008年米国産のDynaformer産駒。現役時は18戦9勝、マンハッタンH(芝10f)、ガルフストリームパークターフH(芝9f)、ターフクラシック招待S(芝12f)、ソードダンサー招待S(芝12f)、マンノウォーS(芝11f)の5つのG1を含む重賞6勝。現3歳世代は4thクロップになるが、Point Me Byは初の産駒G1馬になる。他にPlus Que Parfait(UAEダービー)、Analyze It(レッドバンクSなど米重賞3勝)、Admission Office(ルイヴィルS)の3頭の重賞勝ち馬が出ている。

・母のViva Allegianceは2010年米国産、20戦3勝。Viva Allegianceのきょうだい(せん馬)・Life in ShamblesはG3-フォールハイウェイトHの勝ち馬。

・母父のProud Citizenは1999年米国産のGone West産駒。現役時は16戦3勝、2002年のG2-レキシントンSの勝ち馬で、同年のケンタッキーダービー2着、プリークネスS3着、ベルモントS5着。父としてプラウドスペル(ケンタッキーオークス、アラバマSの2つのG1を含む重賞5勝・ノーザンファームにて繋養中)を輩出。BMSとしてはGimme Da Lute(米重賞2勝)を輩出。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/276/arlington-park/2021-08-14/791361

Beverly D. Stakes(G1・芝9.5f・3歳以上牝馬)

・3番手追走の1番人気・Santa Barbaraが直線で危なげなく抜け出し、2着に3馬身差をつけて完勝。

1着:Santa Barbara

牝3、父・Camelot、母・Senta’s Dream、母父・デインヒル
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore

・今回の勝利で通算6戦3勝、G1・2勝目。昨年9/26のデビュー戦(芝8f)で1着→今年5/2のG1-英1000ギニー(芝8f)で4着→6/4のG1-英オークス(芝1m4f6yds)で5着→6/27のG1-プリティポリーS(芝10f)で2着→7/10のG1-ベルモントオークス招待S(芝10f)で1着とし、ここへ出走していた馬。

・父のCamelotは2009年英国産のMontjeu産駒。現役時は10戦6勝、英・愛ダービー、英2000ギニー、レーシングポストTの4つのG1を含む重賞5勝。現3歳世代までの4世代で、Latrobe(1stクロップ・愛ダービー)、Sir Dragonet(2ndクロップ・コックスプレート)、Even So(3rdクロップ・愛オークス)、本馬(4thクロップ)ら全ての世代から8頭のG1馬が出ている。順調な産駒成績を反映し今年の種付料は過去最高の6万ユーロに設定されている。

・母のSenta’s Dreamは2004年英国産。自身は未出走だったが、G1-BCフィリー&メアターフ、G1-メイトリアークS、G2-ダイアナHの勝ち馬・Starineを母に持つ良血馬。繁殖牝馬として優秀な成績を収めており、6番仔のIridessa(父・Ruler Of The World)がBCフィリー&メアターフ、メイトロンS、プリティポリーS、フィリーズマイルの4つのG1に勝利。7番仔のOrder of Australia(父・Australia)が昨年のBCマイルを制覇。Santa Barbaraは8番仔になる。尚、Iridessaは日本にて繋養中で、父・No Nay Neverの牡馬が今年3/16に産まれている。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/276/arlington-park/2021-08-14/791360

Fourstardave Handicap(G1・芝8f・3歳以上・サラトガ競馬場)

・3番手追走の6番・Got Stormyが直線で外から鋭く伸びて差し切り勝ち。

1着:Got Stormy

牝6、父・Get Stormy、母・Super Phoebe、母父・Malabar Gold
調教師:Mark Casse、騎手:Tyler Gaffalione

・今回の勝利で通算30戦12勝、G1・3勝目、重賞7勝目。フォスターデイヴHは一昨年1着、昨年2着で今回2度目の勝利となる。これまでの30戦で7着に1度敗れた以外は全て5着以内、3着以内に20回入っている馬。

・父のGet Stormyは2006年米国産のStormy Atlantic産駒。現役時は31戦11勝、ガルフストリームパークターフH(芝9f)、ターフクラシックS(芝9f)、メーカーズマークマイルS(芝8f)の3つのG1を含む重賞7勝。現3歳世代までの5世代でG1馬1頭(本馬・2ndクロップ)、G2勝ち馬1頭(Get Smokin)、G3勝ち馬4頭(Fifty Five、Storm the Hill、Getmotherarose、Go Noni Go)を輩出中。今年の種付料は7500米ドル。

・母のSuper Phoebeは2004年米国産、22戦9勝。叔父のSmooth AirはG2-ガルフストリームパークH、G2-オハイオダービー、G2-ハッチソンSの勝ち馬。叔父のOverdrivenはG2-サンフォードSの勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/445/saratoga/2021-08-14/791353