2021 セントレジャーフェスティバル初日~3日目ダイジェスト

現地時間9/8(水)から英ドンカスター競馬場にて行われている今年のセントレジャーフェスティバル。本稿ではStradivariusが出走したG2-ドンカスターC、来年の英1000ギニー、英オークスの最有力馬が勝利したG2-メイヒルSなど、初日から3日目までの注目レースの結果と動画をダイジェストでご紹介する。

Doncaster Cup Stakes(G2・芝2m1f197y・3歳以上)(British Champions Series)

・現地時間9/10(金)に行われたドンカスターCは、Stradivarius(牡7)が完勝し、重賞17勝目。7/27のG1-グッドウッドCの勝ち馬・Trueshanが回避したことで、負けられないメンバーだったが貫禄十分な勝ち方で長距離王健在を強く印象付ける勝利。

・4番手追走のStradivariusが直線持ったままで悠然と先頭に立ち、追われると後続を突き離し全く危なげの無い完勝。

Wainwright Flying Childers Stakes(G2・芝5f・2歳)

・現地時間9/10(金)に行われたフライングチルダーズSは、Mehmas産駒・Caturra(牡2)が重賞初制覇。Mehmasは昨年1stクロップ101頭がデビューし、56頭が勝ち上がり。勝ち上がり率は驚異の55.45%をマークし、リーディング1stクロップサイアーに輝いた新進気鋭の種牡馬。1stクロップからG1馬2頭を含む5頭の重賞勝ち馬を輩出しているが、2ndクロップになる現2歳からは本馬が3頭目の重賞勝ち馬となる。

・最後方から一気に外を伸びたCaturraが差し切り勝ち。

Cazoo May Hill Stakes(G2・芝8f・2歳牝馬)

・現地時間9/9(木)に行われたメイヒルSは、Frankel産駒・Inspiral(牝2)が勝ち、これでデビュー3連勝。母のStarscopeは1勝馬だが、英1000ギニー2着、コロネーションS2着の実績馬。目下、ブックメーカーで来年の英1000ギニー、英オークスで共に1番人気に推されている馬で、今後の動向が注目される存在。

・青の帽子がInspiral。内から鋭く伸びて2着に3馬身3/4差をつけての勝利。クラシック候補の評判に相応しい勝ちっぷり。

Hippo Pro3 Park Hill Fillies’ Stakes(G2・芝1m6f115yds・3歳以上牝馬)

・現地時間9/9(木)に行われたパークヒルフィリーズSは、Galileo産駒・Free Wind(牝3)が2着に7馬身差をつけて圧勝。これで前走の仏G3-ミネルヴ賞(芝2500m)に続き重賞連覇。Sadler’s Wells 2×3のEnableと同じ極端なクロスを持っている馬で、叔父にクレッシェンドラヴ(七夕賞、福島記念)がいる馬である。ブックメーカーでは10/16のG1-ブリティッシュチャンピオンズフィリーズ&メアズSで本馬をSnowfallに次ぐ2番人気に設定している

・イン3番手を追走しているのが勝ったFree Wind。直線で満を持して抜け出すと、あっという間に後続をちぎり捨てる印象的なパフォーマンスを見せている。今後が楽しみな牝馬が出てきたと言えそうである。

British Stallion Studs EBF Maiden Stakes(芝8f・2歳)

・現地時間9/8(水)に行われたメイドンは、2014年のカルティエ賞最優秀3歳牝馬・Taghrooda(キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、英オークス)を母に持つ良血馬・Israr(牡2)がデビュー勝ち。父・Muhaararの3rdクロップになるが、これまでに重賞勝ち馬を2頭しか出せておらず、種付料も初年度の3分の1に引き下げられているのが現況。そろそろ大物出現が望まれるところだがどうなるか。

・大外のシャドウェルの青白帽の馬が勝ったIsrar。ゴール前の競り合いを制して1着。ブックメーカーでは来年の英2000ギニー、英ダービーで既にオッズがついているが、オッズは50倍超。