現地時間9/12(日)に愛カラ競馬場にて行われた今年のアイリッシュチャンピオンズウィークエンド2日目。本稿では来年のクラシック候補・Point Lonsdaleが出走した2歳G1-ヴィンセントオブライエンナショナルS、2歳牝馬G1-モイグレアスタッドS、G1-アイリッシュセントレジャー、G1-フライングファイブS、G2-ブランドフォードSの結果と動画をお届けする。

Goffs Vincent O’Brien National Stakes(G1・芝7f・2歳牡馬、牝馬)

・ヴィンセントオブライエンナショナルSは、1番人気のバリードイルのPoint Lonsdaleが番手、2番人気のゴドルフィンのNative Trailが4番手につける展開。Point Lonsdaleがなかなか逃げ馬を交わせないでいる中、外からNative Trailが一気に突き抜け、快勝。Point Lonsdaleは3馬身半差の2着。

1着:Native Trail

牡2、父・Oasis Dream、母・Needleleaf、母父・Observatory
調教師:Charlie Appleby、騎手:William Buick

・今回の勝利で通算3戦3勝、G1初制覇、重賞2勝目。6/11のサンダウンでのデビュー戦(芝7f)で1着→7/10のニューマーケット(ジュライコース)でのG2-スーパーレイティブS(芝7f)で1着、としここへ臨んでいた馬。今回は同じ無敗馬・Point Lonsdaleとの一戦だったが、3馬身半差という決定的な差をつけての勝利となり、RPR(レーシングポストレーティング)は122を記録。一昨年のPinatuboの128、2018年のToo Darn Hot、2015年のAir Force Blueの125には劣るが、2017年のU S Navy Flagの122と同じで、2016年のChurchillの121は超える数字。次走はアメリカへ向かいブリーダーズカップジュヴェナイルターフを使われる模様。

・2着に敗れたPoint LonsdaleのA P O’Brien師は「彼はうまく走ったと思った」「彼は全てを正しくやった」「明確な計画はないが、今季は再び走らない可能性がある」とコメントし、休養に入り来年に備える可能性に言及している。

・父のOasis Dreamは2000年英国産のGreen Desert産駒。現役時は9戦4勝、G1-ジュライC(6f)、G1-ナンソープS(5f3y)、2歳G1-ミドルパークS(6f・レコード勝ち)の勝ち馬で、半姉にZenda(仏1000ギニー馬で母としてKingmanを輩出)がいる牝系の出身。現2歳までの15世代の産駒が稼働中で、Native Trailは18頭目の産駒G1馬になる。主な産駒にG1・6勝のMidday、G1・4勝のMuhaarar。

・母のNeedleleafはジャドモントファームの生産馬。2013年英国産、未出走。伯母のAfrican Roseは英G1-スプリントCの勝ち馬で、母として英2歳G3-プリンセスマーガレットSの勝ち馬・Fair Evaを輩出。伯母のHelleborineは仏G3-オマール賞の勝ち馬で、母として英2歳G2-コヴェントリーS、英G3-パビリオンSの勝ち馬・Calyxを輩出。祖母の半兄・Distant Musicは英2歳G1-デューハーストを含む重賞4勝。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/178/curragh/2021-09-12/788539

Moyglare Stud Stakes(G1・芝7f・2歳牝馬)

・モイグレアスタッドSは、番手追走のDiscoveriesが、逃げ粘りを図った新種牡馬・Caravaggio産駒のAgarthaを交わし1着。1番人気のCairde Go Deoは6着。

1着:Discoveries

牝2、父・Mastercraftsman、母・Alpha Lupi、母父・Rahy
調教師:Mrs John Harrington、騎手:Shane Foley

・今回の勝利で通算4戦2勝、重賞初制覇。デビュー2戦目で勝ち上がり、前走8/21のG2-デビュータントS(芝7f)を3着とし、ここへ出走していたニアルコスファミリーの自家生産馬。Alpha Centauriの全妹という良血馬が大一番で躍動することとなっているが、Miesqueを牝祖とするこの牝系の底力、活力は全くもって衰え知らずな印象。レース後、Mrs John Harrington師は「彼女は素敵な牝馬で、Alpha Centauriほど大きくはありませんが、多くの成長を遂げ、素敵な気質を持ち、落ち着いた気性を持っています」とコメント。

・父のMastercraftsmanは2006年愛国産のDanehill Dancer産駒。現役時は12戦7勝、セントジェームズパレスS、アイリッシュ2000ギニー、ナショナルS、フェニックスSの4つのG1を含む重賞6勝。現2歳までの9世代の産駒が稼働中で、Discoveriesは17頭目の産駒G1馬になる。主な産駒にThe Grey Gatsby(仏ダービー、アイリッシュチャンピオンS)、Alpha Centauri(ジャックルマロワ賞、ファルマスS、コロネーションS、アイリッシュ1000ギニー)など。

・母のAlpha Lupiは2004年愛国産、未出走。祖母がEast of the Moon(ジャックルマロワ賞、ディアヌ賞、プールデッセデプーリッシュ)、曽祖母がMiesque(G1・10勝)という名門牝系の出身。全姉のAlpha Centauriはアイリッシュ1000ギニー、コロネーションS、ファルマスS、ジャックルマロワ賞のG1・4勝半姉のAlpine StarはG1-コロネーションS、G2-デビュータントSの勝ち馬で、G1での2着が3回

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/178/curragh/2021-09-12/788538

Comer Group International Irish St. Leger(G1・芝14f・3歳以上)

・アイリッシュセントレジャーは、5番手追走の黄色い勝負服の馬・Sonnyboylistonが直線で先に抜け出したTwilight Paymentを競り落とし、1着。このレース3連覇を狙っていた1番人気・Search For A Songは6着。

1着:Sonnyboyliston

せん4、父・Power、母・Miss Macnamara、母父・Dylan Thomas
調教師:J P Murtagh、騎手:Ben Coen

・今回の勝利で通算14戦6勝、重賞初制覇。前走8/21のヨークでのイボアハンデ(芝1m5f188yds)を制しここへ臨んでいた馬。これまでに重賞には3回出走して4着、3着、6着。芝12.5fのリステッド勝ちが目立つ程度の戦績だったが、1着賞金30万ポンド、イボアフェスティバル最終日のメインレースとなる伝統のイボアハンデ(20頭立て)を制してきた勢いで遂にG1馬へと登り詰めている。レース後、J P Murtagh師は「私は、多くのハードワークを行う多くの人々のフロントマンにすぎません。舞台裏のすべての人と私の家族をとても誇りに思っています。地元でクラシックを獲得することは大きな意味があります」とコメント。

・父のPowerは2009年英国産のOasis Dream産駒。現役時は9戦5勝、G1-アイリッシュ2000ギニー、G1-ナショナルS、G2-コヴェントリーSの勝ち馬。2013年から2017年までクールモアスタッドにて供用されていたが、現在は豪オークランズスタッドにて供用中。豪移籍前に残した産駒から今年の愛G1-タタソールズゴールドCの勝ち馬・Helvic Dream(せん4)、今年の仏G1-ジャンプラ賞の勝ち馬・Laws Of Indices(牡3)、本馬と今年になって一気に産駒の活躍が続いている。

・母のMiss Macnamaraは2009年愛国産、36戦7勝。叔母のKaramelaはアルゼンチンG3-マヌエル・F.&エミリオ・ネッコ賞の勝ち馬。母の叔父に2004年のアイリッシュ2000ギニー馬・Bachelor Duke

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/178/curragh/2021-09-12/786447

Derrinstown Stud Flying Five Stakes(G1・芝5f・3歳以上)

・フライングファイブSは、中団待機のRomantic Proposalがゴール前の接戦を制して1着。1番人気のDragon Symbolは4着。

1着:Romantic Proposal

牝5、父・Raven’s Pass、母・Playwithmyheart、母父・Diktat
調教師:Edward Lynam、騎手:Chris Hayes

・今回の勝利で通算17戦5勝、G1初制覇。前々走6/26のListed-ダッシュS(芝6f)で1着→前走7/17のG2-サファイアS(芝5f)で3着とし、ここへ出走していた馬。

・父のRaven’s Passは2005年米国産のElusive Quality産駒。現役時は12戦6勝、G1-BCクラシック(AW10f)、G1-クイーンエリザベス2世S(芝8f)、G2-セレブレーションマイル(芝8f)、2歳G3-ソラリオS(芝7f16y)の勝ち馬。他に芝G1での2着が3回。現2歳まで10世代が稼働中で、本馬はタワーオブロンドン(スプリンターズS)、Royal Marine(ジャンリュックラガルデール賞)、Matterhorn(マクトゥームチャレンジR3)に続く、4頭目の産駒G1馬になる

・母のPlaywithmyheartは8戦1勝。伯父のToylsomeは仏G1-フォレ賞の勝ち馬。叔母のCoral Mistは英G3-ファースオブクライドSの勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/178/curragh/2021-09-12/788537

Moyglare ”Jewels” Blandford Stakes(G2・芝10f・3歳以上牝馬)

・ブランドフォードSは、Ruler Of The World産駒・La Petite Coco(牝3)が1番人気のLoveを降して1着。前走8/7の愛G3-ギブサンクスS(芝12f)を2着に5馬身半差をつけて勝った馬で、G1馬のLove、Thundering Nightsを降す見事な勝利。2着のLoveは確勝を期してここを使われていたが、ゴール前で差される不覚を取っており、英1000ギニー、英オークス、ヨークシャーオークスを圧勝した3歳時の輝きが失われつつある印象。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/178/curragh/2021-09-12/791121