現地時間10/2(土)に英ニューマーケット競馬場にて行われた、牝馬G1-サンチャリオットSと、仏パリロンシャン競馬場にて行われた、G1-カドラン賞、牝馬G1-ロワイヤリュー賞の結果と動画をお届けする。尚、パリロンシャンの馬場状態は「Very Soft」。
Kingdom Of Bahrain Sun Chariot Stakes(G1・芝1m(Row)・3歳以上牝馬)(British Champions Series)
・サンチャリオットSは、内の馬群を先導したSaffron Beachが最後まで脚色乱れず、外の馬群から差し込んだMother Earthに3馬身差をつけて快勝。
1着:Saffron Beach
牝3、父・New Bay、母・Falling Petals、母父・Raven’s Pass
調教師:Jane Chapple-Hyam、騎手:William Buick
・今回の勝利で通算8戦4勝、G1初制覇、重賞3勝目。英1000ギニー2着馬で、英オークス8着→ファルマスS11着と連敗を喫していたが、前走8/21のG3-アタランタS(1m)を勝利し、ここへ出走していた馬。
・父のNew Bayは2012年英国産のDubawi産駒。現役時は11戦5勝、G1-ジョッケクルブ賞(仏ダービー)、G2-ギョーム・ドルナノ賞、G2-ニエル賞、G3-ゴントービロン賞の勝ち馬。曽祖母がKingmanと同じでジャドモントファームの名牝系出身。現3歳が1stクロップになり、Saffron Beachが初の産駒G1馬となる。他に重賞勝ち馬2頭、リステッド勝ち馬6頭を輩出中。
・母のFalling Petalsは2012年愛国産、3戦1勝。従兄のCotai GloryはG3-ドバイ国際空港ワールドトロフィー、2歳G3-モールコームSの勝ち馬で、キングズスタンドS2着。ナンソープS3着とG1入着2回。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/38/newmarket/2021-10-02/789168
Qatar Prix du Cadran(G1・芝4000m・4歳以上)
・カドラン賞は、道中、Stradivariusの後ろにつけていたTrueshanがStradivariusの上昇に合わせてポジションを押し上げ、直線へ。直線は両馬の競り合いとなるもStradivariusにいつもの真一文字に伸びるフットワークが見られず、道悪を全く苦にしないTrueshanが差を広げて勝利。
1着:Trueshan
せん5、父・Planteur、母・Shao Line、母父・General Holme
調教師:Alan King、騎手:James Doyle
・今回の勝利で通算15戦9勝、G1・2勝目、重賞3勝目。昨年10月のG2-ブリティッシュチャンピオンズロングディスタンスC(馬場状態「Soft」)、今年7月のG1-グッドウッドC(馬場状態「Soft」)に勝利している馬で、道悪は鬼。今回も道悪でのレースとなり、道悪実績も買われ1番人気に推されていたが、Stradivariusに4馬身半差をつけて圧勝。
・父のPlanteurは2007年愛国産のDanehill Dancer産駒。現役時は24戦7勝、G1-ガネー賞の勝ち馬で他に重賞3勝、ジョッケクルブ賞、イスパーン賞、パリ大賞などG1での2着が4回、ドバイワールドカップでの3着が2回。Trueshanが唯一の産駒重賞勝ち馬で、他にリステッド勝ち馬を4頭、重賞入着馬を2頭、リステッド入着馬を4頭輩出。今年の種付料は3000ポンド。
・母のShao Lineは1998年仏国産、13戦2勝(2300m、2400m)。牝系は曽祖母まで遡っても仔や孫、曾孫から重賞勝ち馬が出ておらず、至って地味。母父のGeneral HolmeはHyperion直系の種牡馬で、父として仏英で重賞3勝のRon’s Victoryなどを輩出。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/211/longchamp/2021-10-02/794528
Qatar Prix de Royallieu(G1・芝2800m・3歳以上牝馬)
・ロワイヤリュー賞は、ハナを切ったLoving Dreamが4角で内を突いてスルスル上昇してきたBelieve In Love(ノースヒルズの前田幸治氏の持ち馬・Roger Varian師の管理馬)との競り合いを制し、1着。
1着:Loving Dream
牝3、父・Gleneagles、母・Kissable、母父・Danehill Dancer
調教師:John & Thady Gosden、騎手:Frankie Dettori
・今回の勝利で通算7戦3勝、G1初制覇、重賞2勝目。ロイヤルアスコットのG2-リブルスデイルS(1m3f211yds)の勝ち馬で、次走のG1-ヨークシャーオークスは勝ったSnowfallから10馬身3/4差の5着とし、ここへ出走していた馬。
・父のGleneaglesは2012年愛国産のGalileo産駒。現役時は11戦7勝、英・愛2000ギニー、セントジェームズパレスS、ナショナルSの4つのG1を含む重賞6勝。母がGiant’s Causewayの全妹、自身の姉、妹にG1馬が3頭いる超良血馬。現3歳はセカンドクロップになり、Loving Dreamは初の産駒G1馬になる。他にG2勝ち馬を6頭、G3勝ち馬を2頭、リステッド勝ち馬を7頭輩出中。
・母のKissableは2008年愛国産、18戦2勝。12fのリステッド勝ち馬で、モイグレアスタッドS3着など重賞入着3回。母の従兄にワークフォース(凱旋門賞、英ダービー)、母の伯父にBrian Boru(英セントレジャー、レーシングポストトロフィー)。母の従妹の産駒にBest Solution(バーデン大賞、ベルリン大賞、コーフィールドC)。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/211/longchamp/2021-10-02/794526