先週のスプリンターズSを産駒のピクシーナイトが制し、種牡馬として着々と成功への道を辿っているようにみえるモーリス。本稿ではモーリスの産駒成績に焦点を当てて、過去の種牡馬と比べて現時点の成績はどの程度のものなのか、ポストディープの座を巡るライバル種牡馬との比較を軸に可能性や傾向を明らかにしていきたい。

※用いたデータは全てJRA、平地でのものになる。

モーリスのこれまでの産駒成績の位置付けについて

今回、1stクロップが3歳1月からスプリンターズS開催日までの間に残したモーリスの産駒成績を過去の種牡馬と比べて、位置付けはどうなのかを探る趣旨でまとめている。

1stクロップの3歳での勝利回数(スプリンターズS開催日まで)

まず、出走回数と勝利回数、勝率を以下に列記する。尚、比較対象としてピックアップした種牡馬はディープインパクトの1stクロップが3歳になった2011年以降で勝利度数が当該年で同期の種牡馬の中でTOP3に入っている種牡馬になる。参考データとしてサンデーサイレンスのデータ(秋の中山開催終了時点での成績)も最後に付記している。

種牡馬名出走回数勝利回数勝率
モーリス20215345810.9%
ディープインパクト20115868714.8%
ハーツクライ20113444412.8%
スクリーンヒーロー20141581912.0%
ダイワメジャー20126677310.9%
キズナ20206837110.4%
ルーラーシップ2017472459.5%
ロードカナロア2018586559.4%
※サンデーサイレンス19952855318.6%

・リストを見る限り、モーリスの勝率10.9%はダイワメジャーと同じ数字で、キズナ(10.4%)、ロードカナロア(9.4%)を上回っており、優秀な数字と判定出来る。

・父のスクリーンヒーローがランクインしているのも興味深いが、スクリーンヒーローは初年度産駒が2歳の時は5勝(の内の2勝をあげたのがモーリス)、勝率5.5%しか残せておらず、3歳になってゴールドアクターを筆頭に一気に産駒が勝ち始めた種牡馬である。こうした晩成寄りの資質がモーリスに受け継がれているとすると、モーリスの数字は今後さらに伸びてくる可能性があろう。

・尚、このデータには本来はファスリエフ(勝率10.3%)が含まれているが、勝ち鞍(22勝)の全てがダートというやや特殊な事例になるため、上の表からは除外している。

1stクロップの3歳での勝利頭数(スプリンターズS開催日まで)

次に出走頭数と勝利頭数、勝利頭数率を比較したデータを示す。

種牡馬名出走頭数勝利頭数勝利頭数率
モーリス20211374835.0%
ディープインパクト20111277055.1%
ハーツクライ2011703448.6%
ダイワメジャー20121395438.8%
スクリーンヒーロー2014341338.2%
キズナ20201485537.2%
ルーラーシップ20171063936.8%
ロードカナロア20181435035.0%
※サンデーサイレンス1995573459.6%

・このリストになるとモーリスの順位は下がっており、若干気になるデータにはなる。ただ、ドゥラメンテ(27.3%)、エピファネイア(24.0%)の数字を大きく上回っており、ロードカナロアと同じ数字なら胸を張れる数字ではある。

・尚、キンシャサノキセキ(出走頭数64頭、勝利頭数24頭、勝利頭数率37.5%)も実際はランクインしているが、勝利回数にランクインしている種牡馬と揃えるために、この表からはあえて除外している。さらにこの表からもファスリエフ(出走頭数48頭、勝利頭数20頭、勝利頭数41.7%)は除外しているので留意頂きたい。

1stクロップの3歳芝での勝利回数(スプリンターズS開催日まで)

次に芝での勝利回数、勝利頭数のデータをまとめて示す。ここでは主な種牡馬のデータのみを取り上げて比較する。

種牡馬名出走回数勝利回数勝率
モーリス20213503610.3%
ディープインパクト20114887315.0%
ハーツクライ20112713814.0%
ダイワメジャー20124004912.3%
ジャスタウェイ20192753111.3%
キズナ20203864010.4%
ロードカナロア2018352359.9%
※サンデーサイレンス19952113818.0%

モーリスの芝での勝利回数はここでは目立たない数字。スプリンターズ開催日で切って集計しているので、父譲りの晩成寄りの産駒傾向を勘案すると、年内一杯まで集計範囲を広げれば順位が変わる可能性があり、今後も折を見てこのパーセンテージは定点観測していくつもりである。

1stクロップの3歳芝での勝利頭数(スプリンターズS開催日まで)

以下は芝での勝利頭数、勝利頭数率のデータ。

種牡馬名出走頭数勝利頭数勝利頭数率
モーリス20211152925.2%
ディープインパクト20111205747.5%
ハーツクライ2011642843.8%
ゴールドシップ2020531732.1%
ヴィクトワールピサ2016591830.5%
ハービンジャー20151183630.5%
ダイワメジャー20121133430.1%
ジャスタウェイ2019892427.0%
ルーラーシップ2017872326.4%
ロードカナロア20181193126.1%
ディープブリランテ2017621625.8%
キズナ20201223125.4%
エピファネイア20201092623.9%
※サンデーサイレンス1995522446.2%

この切り口でもモーリスの数字は目立たない範疇に入る。ゴールドシップのこのカテゴリーでの勝利頭数率は目立つ数字。ウインキートス(目黒記念)が札幌の1勝クラス(芝2600m)を勝ったのも3歳8月になる。

1stクロップの3歳での重賞実績(スプリンターズS開催日まで)

次に1stクロップの3歳での重賞実績を示す。2011年以降では重賞2勝以上をあげている種牡馬は以下の7頭のみでキズナ以外の6頭はG1馬を3歳で輩出している。

種牡馬名重賞勝利数重賞2着回数重賞3着回数
モーリス2021443
キズナ2020610
ディープインパクト2011549
ダイワメジャー2012444
ロードカナロア2018410
エピファネイア2020232
オルフェーヴル2018231
※サンデーサイレンス1995874

モーリスのG1・1勝を含むトータル4勝は優秀な数字で一流種牡馬への道を着々と歩んでいるといえそうである。尚、1stクロップがこの時期を向かえた時点でまだG1馬を出せていなかった主な種牡馬にキングカメハメハ、ハーツクライがいる。

・これまで各項目でサンデーサイレンスの成績を付記してきたが、1stクロップの3歳での重賞実績について詳述すると、1stクロップは10/1までに皐月賞、オークス、ダービーの3つのG1を含む重賞8勝。他に桜花賞2着・3着、皐月賞2着、ダービー2着。

※キズナ産駒について

・少し話を逸らせて頂くが、キズナについては頼みの綱ともいえるノーザンファーム生産馬が1stクロップは少なくなっており、重賞6勝は全てノーザンファーム以外の生産馬があげたもの

2017年産まれのノーザンファーム生産の血統登録された初年度産駒頭数は以下の通り。

 エピファネイア27
 リアルインパクト:13
 キズナ12

・この時点ではディープインパクトが種牡馬として稼働中なこともあるが、キズナの初年度産駒頭数が今となっては思いのほか少ないことと、キズナよりリアルインパクトのほうが初年度産駒頭数が多いことが注目される。

上記3頭の近3年のノーザンファーム繋養繁殖牝馬への種付頭数推移は以下の通り。

種牡馬名2018年2019年2020年
キズナ141136
エピファネイア263833
リアルインパクト61221

・2019年デビューのキズナの初年度産駒の2歳戦での活躍を受けて、翌年にキズナへの種付頭数が一気に増えていることが分かる。これにより今年産まれの現当歳世代がデビューする2,3年後には質量ともに増強された分厚いキズナ産駒群を擁することが確定している。同期のエピファネイアがデアリングタクト(1stクロップ)、エフフォーリア(2ndクロップ)と2頭のクラシックホースを早々に出したのと比べて、勝ち上がり率は高いが若干小粒な印象もあったキズナ産駒の真価が問われるのは2,3年後になる or この現当歳世代から大物が出る可能性が高い、と見るのは早計だろうか。

ノーザンファームでの2020年の最多種付種牡馬・モーリス

以下は昨年ノーザンファームに繋養されている繁殖牝馬(預託馬含む)に種付けされた種牡馬を頭数順にまとめたものになる。尚、※印はこれから産駒がデビューする種牡馬になる。このリストを見ると先に触れたキズナとモーリスの前年比での頭数増が非常に目立つことが分かる。

種牡馬名2020年種付頭数前年比
モーリス52+13
ロードカナロア45-10
※マインドユアビスケッツ44-
※レイデオロ44-
キズナ36+25

・キズナは初年度産駒が2歳戦で残した好成績を反映して種付頭数が一気に増やされた分かりやすいケースだが、まだモーリス産駒がデビューする前に2020年のモーリスの種付頭数が増えているのは、育成段階での評価、が最大要因と思われる。この育成段階でのモーリス産駒への評価精度を確認するために、昨年の2歳戦でのモーリスの1stクロップの残した数字を追っていくこととする。

2020年の2歳戦成績

まずは2歳戦トータルの成績を示す。

種牡馬名出走回数勝利数勝率
モーリス2603111.9%
ドゥラメンテ2343715.8%
ディープインパクト1703420.0%
キズナ2583011.6%
ロードカナロア2112511.8%
エピファネイア244239.4%
種牡馬名出走頭数勝ち馬頭数勝ち上がり率
モーリス1092926.6%
ドゥラメンテ1023231.4%
ディープインパクト862731.4%
キズナ932931.2%
ロードカナロア1002323.0%
エピファネイア992121.2%

昨年の1stクロップの2歳戦での戦績は勝率、勝ち上がり率共に明らかに同期のドゥラメンテと比べると劣っていることが分かる。ドゥラメンテの勝ち上がり率はディープインパクトと同率という優秀なもの。モーリスの勝ち上がり率はロードカナロア、エピファネイアを凌いでおり、そこまで悪い数字ではないことは押さえておきたい。

2020年の2歳戦芝成績

次に芝での成績を以下にまとめる。

種牡馬名出走回数勝利数勝率
モーリス2132813.1%
ディープインパクト1673319.8%
ドゥラメンテ1952814.4%
キズナ2132310.8%
ロードカナロア1762212.5%
エピファネイア213219.9%
種牡馬名出走頭数勝ち馬頭数勝ち上がり率
モーリス1012625.7%
ドゥラメンテ942324.5%
ディープインパクト852630.6%
キズナ882225.0%
ロードカナロア912022.0%
エピファネイア961919.8%

芝ではモーリスはディープインパクトに次ぐ2番目の勝ち上がり率をマークしている。僅差でキズナが続き、ドゥラメンテロードカナロア、エピファネイアが続く。

2020年の2歳戦芝マイル以上成績

次に芝のマイル以上での成績を以下にまとめる。

種牡馬名出走回数勝利数勝率
モーリス1462114.4%
ディープインパクト1553220.6%
ドゥラメンテ1452013.8%
エピファネイア1521912.5%
キズナ1531610.5%
種牡馬名出走頭数勝ち馬頭数勝ち上がり率
モーリス812024.7%
ドゥラメンテ841720.2%
ディープインパクト782532.1%
キズナ721520.8%
エピファネイア821720.7%

芝マイル以上でもモーリスはディープインパクトに次ぐ2番目の勝ち上がり率をマークしている。ポストディープの座を争うライバル達をこのカテゴリーで制しているのは大きい。尚、キズナ以下の勝利数順位はハーツクライ、ハービンジャー、ロードカナロアの順。

2020年の2歳ダート成績

次にダートでの成績を以下にまとめる。

種牡馬名出走回数勝利数勝率
モーリス4736.4%
ヘニーヒューズ1181815.3%
パイロ871011.5%
ドゥラメンテ39923.1%
種牡馬名出走頭数勝ち馬頭数勝ち上がり率
モーリス3538.6%
ドゥラメンテ29931.0%
ヘニーヒューズ501530.0%
パイロ36822.2%

モーリス産駒は2歳戦のダートにおいては活躍出来ていない。尚、ドゥラメンテ産駒のダートでの活躍は昨年の2歳戦では特筆すべき数字。このカテゴリーで稼いだことでトータルの勝利数が大幅に押し上げられていることが分かる。

2021年10月3日までの3歳成績

これまでは2歳戦の成績をまとめてきたが、次は1stクロップが3歳になってどのような成績をおさめているかを見るためにまとめたリストになる。

種牡馬名出走回数勝利数勝率
モーリス5345810.9%
ディープインパクト4456815.3%
ロードカナロア5655710.1%
ルーラーシップ636568.8%
ドゥラメンテ582498.4%
ハーツクライ4624610.0%
キズナ531458.5%
エピファネイア520458.7%
種牡馬名出走頭数勝利頭数勝利頭数率
モーリス1374835.0%
ドゥラメンテ1504127.3%
ディープインパクト1195042.0%
ロードカナロア1494530.2%
ルーラーシップ1334936.8%
ハーツクライ1093935.8%
キズナ1133531.0%
エピファネイア1243830.6%

年が明けて1stクロップが3歳になると、モーリスはディープインパクト、ルーラーシップ、ハーツクライに次ぐ4番目に高い勝利頭数率を記録

2021年10月3日までの3歳芝成績

次に3歳芝での成績を以下にまとめる。

種牡馬名出走回数勝利数勝率
モーリス3503610.3%
ディープインパクト3725615.1%
エピファネイア372379.9%
ロードカナロア3133310.5%
ハーツクライ319309.4%
ドゥラメンテ353298.2%
ルーラーシップ320268.1%
キズナ274259.1%
種牡馬名出走頭数勝利頭数勝利頭数率
モーリス1152925.2%
ドゥラメンテ1152521.7%
ディープインパクト1134136.3%
ロードカナロア1072624.3%
ルーラーシップ992323.2%
ハーツクライ922325.0%
キズナ831720.5%
エピファネイア1113127.9%

・芝での勝利頭数率はディープインパクト、エピファネイアモーリス、ハーツクライ、ロードカナロアルーラーシップドゥラメンテ、キズナの順。

2021年10月3日までの3歳芝マイル以上成績

次に3歳芝マイル以上での成績を以下にまとめる。

種牡馬名出走回数勝利数勝率
モーリス2482610.5%
ディープインパクト3385215.4%
エピファネイア2973210.8%
ハーツクライ289289.7%
ドゥラメンテ281258.9%
キングカメハメハ1382316.7%
ルーラーシップ277227.9%
キズナ214198.9%
種牡馬名出走頭数勝利頭数勝利頭数率
モーリス932021.5%
ディープインパクト1113834.2%
キングカメハメハ501530.0%
エピファネイア962728.1%
ハーツクライ852225.9%
ルーラーシップ921920.7%
ドゥラメンテ1022120.6%
キズナ731317.8%

このカテゴリーでのモーリスの数字は若干物足りない印象。勝利頭数率はディープインパクト、キングカメハメハ、エピファネイア、ハーツクライに次ぐ数字。このカテゴリーの数字を見るとポストディープ争いにおけるエピファネイアの優位性が垣間見える。単純にリストからディープインパクト、キングカメハメハ、ハーツクライを除いてあらためてリストを眺めてみると、近い将来の勢力図らしきものが垣間見える印象だがどうだろうか。

・エピファネイアは2歳戦での勝ち上がり率はライバル種牡馬と比べると低いが、3歳になってから産駒の活躍がより目立っており、短距離でもダートでもなく、このカテゴリーで実績を残してくれるならクラシックを意識すると付けたい種牡馬、ということになりそうである。

2021年10月3日までの3歳芝1500m以下成績

次に3歳芝1500m以下での成績を以下にまとめる。

種牡馬名出走回数勝利数勝率
モーリス102109.8%
ロードカナロア1502013.3%
リオンディーズ761013.2%
ダイワメジャー8178.6%
キズナ60610.0%
マクフィ42614.3%
エピファネイア7556.7%
ドゥラメンテ7245.6%
種牡馬名出走頭数勝利頭数勝利頭数率
モーリス431023.3%
マクフィ21628.6%
ロードカナロア651523.1%
リオンディーズ31722.6%
キズナ26415.4%
ダイワメジャー33515.2%
ドゥラメンテ33412.1%
エピファネイア40410.0%

モーリスのこのカテゴリーでの勝利頭数率の高さは覚えておきたい数字で、ここで数字を稼いで芝やトータルの数字が底上げされている側面はあるだろう。

2021年10月3日までの3歳ダート成績

次に3歳ダートでの成績を以下にまとめる。

種牡馬名出走回数勝利数勝率
モーリス1842212.0%
ヘニーヒューズ2454016.3%
ルーラーシップ316309.5%
ロードカナロア252249.5%
ホッコータルマエ238218.8%
キズナ257207.8%
ドゥラメンテ229208.7%
種牡馬名出走頭数勝利頭数勝利頭数率
モーリス751925.3%
ヘニーヒューズ642945.3%
ホッコータルマエ521834.6%
ルーラーシップ912628.6%
キズナ801822.5%
ロードカナロア972121.6%
ドゥラメンテ931617.2%

・ダートでの勝利頭数率はヘニーヒューズ、ホッコータルマエの2頭が抜けている。モーリスの勝利頭数率は悪いものではなく、2歳時は8.6%に過ぎなかった勝ち上がり率が3歳になって25.3%と大幅に改善されている点は強調出来る

2021年10月3日までの3歳重賞成績

先週までの3歳世代の重賞実績を以下にまとめる。

種牡馬名1着回数2着回数3着回数
モーリス443
ディープインパクト464
キズナ315
キングカメハメハ312
ロードカナロア230
エピファネイア223
Kingman211
ハーツクライ210
ルーラーシップ210
クロフネ200
ドゥラメンテ120

重賞実績という点でモーリスは同期のドゥラメンテには決定的な差をつけている。ノーザンファーム生産のドゥラメンテ産駒は全く結果が出ておらず、11戦して全て着外。ノーザンファーム生産のモーリス産駒はピクシーナイト、ルークズネストの2頭でG1を含む重賞3勝、重賞2着も4回あり、中身の濃い実績をこれまでに残している。

2021年10月3日までの今年の2歳成績

モーリスの2ndクロップはこれまでにどれくらいの成績を残しているのかをチェックするために今年の2歳戦のこれまでの成績を以下にまとめる。

種牡馬名出走回数勝利数勝率
モーリス80911.3%
ドゥラメンテ1131311.5%
ロードカナロア761215.8%
ドレフォン901213.3%
ハービンジャー831214.5%
ディープインパクト381231.6%
シルバーステート671116.4%
エピファネイア931010.8%
キタサンブラック381026.3%
種牡馬名出走頭数勝ち馬頭数勝ち上がり率
モーリス53815.1%
キタサンブラック241041.7%
ディープインパクト281139.3%
シルバーステート32825.0%
ハービンジャー521223.1%
ロードカナロア481122.9%
ドゥラメンテ641320.3%
ドレフォン551120.0%
エピファネイア511019.6%

・モーリスの1stクロップの成績が2歳時<3歳時になっていたことを踏まえると、現時点ではモーリスの2ndクロップの成績が上位種牡馬の中では目立たないことには目くじらを立てなくてもいいのかもしれない。晩成寄りの産駒傾向が数字になって表れていると見るのが正解とみるがいかがだろうか。

・同様にこれまでのデータからエピファネイアも似た傾向があり、勝率、勝ち上がり率共に上位種牡馬の中では今は低い数字しか出ていないが、これまでの傾向を踏襲している印象。

南半球でのモーリス産駒

豪アローフィールドスタッドへシャトルされ、南半球でも産駒が走っているモーリス。今年の種付料は4万4000豪ドルで、これまでに重賞入着馬3頭、リステッド入着馬3頭が出ている。まだ目立った活躍馬は出ていないが、現地では春を迎え新たなシーズンが始まり、産駒が3歳となった今後の産駒動向が気になるところではある。以下に南半球のモーリス産駒2頭をご紹介する。

Port Louis

牡3、父・モーリス、母・Cat By The Tale、母父・Tale Of The Cat
オーナー:吉田和子氏

・6戦未勝利。今年5/29のG2-サイアーズプロデュースS(1400m)3着。次走6/12のG1-J.J.アトキンス(1600m)では7着。今季は9/24のムーニーヴァレーでの1200m戦で始動し2着。母のCat By The Taleは米G2-サンゴルゴーニオHの勝ち馬。祖母のSt. Clair Ridgeは愛G3-フューチュリティSの勝ち馬。

Invinsible Tears

牝3、父・モーリス、母・Networking、母父・Invincible Spirit

・6戦未勝利。今年5/15のG2-スピリットオブブームクラシック(1200m)で2着。Port Louisが3着に入った5/29のG2-サイアーズプロデュースS(1400m)は9着。次走6/12のG1-J.J.アトキンス(1600m)では4着。母のきょうだい(せん馬)にPakistan Star(クイーンエリザベス2世C、香港チャンピオンズ&チャターC)。

まとめ

・モーリス産駒のこれまでの成績をデータで示してきたが、同期のドゥラメンテと比較した場合、2歳戦より3歳になってからのほうが数字が明らかに良くなっており、芝の1500m以下やダートといったカテゴリーでも3歳になるとしっかり成績を残すことで、全体の数字が良くなっていることが分かる。トータルの傾向としては父・スクリーンヒーロー同様、晩成寄り、ということになる。

・今後は若干数字が残せていない感のある、芝のマイル以上のカテゴリーで大物出現が待たれるところだが、昨年のノーザンファーム繋養の繁殖牝馬への種付頭数がトップの52頭というこれ以上無い、後押しがあり、エピファネイア、キズナ辺りとのポストディープの座を巡る熾烈な争いの一角を占める存在として、今後の産駒動向にはいくら注目してもし過ぎることは無いと言えそうである。