現地時間10/16(土)の英アスコット競馬場では英チャンピオンSを筆頭にG1が4レース、G2が1レース開催される、今年の英国平地競馬のクライマックスとなるブリティッシュチャンピオンズデーが開催される。本稿では各レースのミニ展望を出馬表と共にお届けする。
※レースの模様は日本時間10/16(土)23:00~24:30まで、グリーンチャンネル「ALL IN LINE~世界の競馬~」にて、無料衛星生中継される。
※出馬表はレーシングポストのもの。
英チャンピオンS(G1・芝1m1f212y・3歳以上)
10/16(土):現地時間15:50(日本時間23:50)発走予定
・Mishriff(牡4)が1番人気。昨年は8着と大敗しているが、今年はサウジカップ、ドバイシーマクラシックと芝とダートの高額賞金レースを連勝。休み明けのエクリプスSを3着→キングジョージ2着と走り、前走8/18のG1-インターナショナルSを2着に6馬身差をつけて圧勝。その後、ここに絞り調整されており、4つ目のG1タイトル獲得を狙う。
・2番人気はそのMishriffにキングジョージで勝っているAdayar(牡3)。その時の着差が1馬身3/4差で、当時の両馬の斤量差が約5kg。これが今回は約1.8kg差に詰まるのが大きなファクター。凱旋門賞から中1週となる点がどうかだが、ここを勝てば同一年に英ダービー、キングジョージ、英チャンピオンSを制覇という金字塔を打ち立てることとなる。
・一昨年2着、昨年1着とこのレースで好走が続いているAddeybb(せん7)が3番人気。前走7/3のG1-エクリプスS(2着)では3着のMishriffにクビ差先着しており、一昨年6月以降、12戦して常に1着か2着という大崩れしない安定感はこの2頭を前にしても誇れるもの。馬場が渋れば頭まであっても不思議でない印象。
https://www.racingpost.com/racecards/2/ascot/2021-10-16/789169/
クイーンエリザベス2世S(G1・芝1m・3歳以上)
10/16(土):現地時間15:10(日本時間23:10)発走予定
・今季の欧州マイル路線を席捲してきたPalace Pier(牡4)と、デビュー5連勝でムーランドロンシャン賞を制した新星・Baaeed(牡3)の2強が激突する必見のレース。Palace Pierは今季3つのマイルG1を含む4戦4勝とパーフェクトなシーズンを送っており、ここでBaaeedを撃退すれば疑いなく欧州マイル路線を治めたこととなる。一方、BaaeedがここでPalace Pierを降せば新たなマイル王襲名となる。いずれにせよ天下分け目の大一番。
https://www.racingpost.com/racecards/2/ascot/2021-10-16/789170/
ブリティッシュチャンピオンズフィリーズ&メアズS(G1・芝1m3f211y・3歳以上牝馬)
10/16(土):現地時間14:35(日本時間22:35)発走予定
・凱旋門賞6着のディープインパクト産駒・Snowfall(牝3)が1番人気。2番人気のAlbaflora(牝4)には前走のG1-ヨークシャーオークスで4馬身差をつけて勝っており、この秋にかけて急上昇しているような馬も見当たらないここならSnowfallは負けられない一戦。ただ、今季は5月以降これで7戦目と使い込まれている上に、非常にタフなレースとなった凱旋門賞から中1週の競馬となり、体調面で問題が出ていないか、若干の懸念材料はある印象。
https://www.racingpost.com/racecards/2/ascot/2021-10-16/789171/
ブリティッシュチャンピオンズスプリントS(G1・芝6f・3歳以上)
10/16(土):現地時間14:00(日本時間22:00)発走予定
・1番人気はRohaan(せん3)。アスコットでは今年4/28のG3-パビリオンS(6f)、6/19のロイヤルアスコットでのハンデ戦・ウォーキンガムS(6f)のいずれにも勝利し、2戦2勝。近3走は10着、9着、5着と冴えが無いがアスコットでビッグタイトル獲得なるか。2番人気は昨年の4着馬・Art Power(牡4)。今年6/19のロイヤルアスコットでのG1-ダイヤモンドジュビリーS(6f)でも3着になっており、この舞台では大崩れは無い実績あり。
https://www.racingpost.com/racecards/2/ascot/2021-10-16/789172/
ブリティッシュチャンピオンズロングディスタンスC(G2・芝1m7f209y・3歳以上)
10/16(土):現地時間13:25(日本時間21:25)発走予定
・10/2の仏G1-カドラン賞の再戦ムード。カドラン賞を圧勝したTrueshan(せん5)が1番人気に推されているが、カドラン賞は馬場状態「Very Soft」の道悪競馬。馬場がそこまで悪くならなければカドラン賞2着のStradivarius(牡7)にも逆転の目が出てきそうな印象。ここでもTrueshanがStradivariusを降すようなことになれば「世代交代」が現実のものとなるが、Stradivariusの落日をまだ見たくない向きも多いはずで、大注目の一戦。
https://www.racingpost.com/racecards/2/ascot/2021-10-16/789173/