現地時間10/23(土)に英ドンカスター競馬場にて行われた、2歳G1-フューチュリティトロフィー(芝1m)、仏サンクルー競馬場にて行われた、2歳G1-クリテリウムドサンクルー(芝2000m)、クリテリウムアンテルナシオナル(芝1600m)の結果と動画をお届けする。
Vertem Futurity Trophy Stakes(G1・芝1m(Str)・2歳)
・馬場状態は「Soft」。中団のインを追走していた1番人気のLuxembourgが早めに先頭に立つと、そのまま力強く押し切って1着。
1着:Luxembourg
牡2、父・Camelot、母・Attire、母父・Danehill Dancer
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore
・今回の勝利で通算3戦3勝、G1初制覇、重賞2勝目。7/14のデビュー戦(t1m40yds)で1着→9/25のG2-ベレスフォードS(t1m)で1着とし、ここへ出走していた馬。今回の結果を受けてウィリアムヒルでは来年の英ダービーで本馬を単勝3.50倍の1番人気に設定。ゴドルフィンの2騎、CoroebusとNative Trail(共に9.00倍)に差をつけている。来年の英クラシック路線もバリードイルとゴドルフィンの激突という構図となりそうである。
・父のCamelotは2009年英国産のMontjeu産駒。現役時は10戦6勝、英・愛ダービー、英2000ギニー、レーシングポストTの4つのG1を含む重賞5勝。本馬は9頭目の産駒G1馬となり、現2歳世代までの5世代で、Latrobe(1stクロップ・愛ダービー)、Sir Dragonet(2ndクロップ・コックスプレート)、Even So(3rdクロップ・愛オークス)、Santa Barbara(4thクロップ・ベルモントオークス招待S等)、本馬(5thクロップ)ら全ての世代からG1馬が出ている。順調な産駒成績を反映し今年の種付料は過去最高の6万ユーロに設定されている。
・母のAttireは2009年愛国産、8戦未勝利。Luxembourgの半兄・Leo de FuryはG2-ムーアズブリッジSの勝ち馬。曽祖母のAlbertineを牝祖とする主な活躍馬にCape Verdi(英1000ギニー)、アルカング(BCクラシック等)、Aquarelliste(仏オークス等)、Artiste Royal(チャールズウィッティンガムメモリアルH等)、Angara(ダイアナH等)。
・デインヒルの4×3、Northern Dancerの4×5のクロスを持つ血統構成。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/15/doncaster/2021-10-23/791867
Criterium de Saint-Cloud(G1・芝2000m・2歳牡馬、牝馬)
・ハナを切ったEl Bodegonが逃げ切り勝ち。番手を追走していた1番人気のDubawi産駒・Goldspurは3着。
1着:El Bodegon
牡2、父・Kodiac、母・Al Andalyya、母父・Kingmambo
調教師:James Ferguson、騎手:Ioritz Mendizabal
・今回の勝利で通算5戦3勝、G1初制覇、重賞2勝目。前走9/29のG3-コンデ賞(t1800m・馬場状態「Soft」)に続き重賞連勝。デビュー2戦目(t7f)で勝ち上がった際の馬場状態は「Heavy」で戦績からは道悪巧者が今回の馬場状態(「Very Soft」)も利し、しっかりとチャンスをモノにした印象。
・父のKodiacは2001年英国産のデインヒル産駒。現役時は20戦4勝。重賞は未勝利も母のRafhaが仏オークス馬、半兄にInvincible Spirit(スプリントC・種牡馬)がいる良血馬。現2歳まで12世代が稼働中で、本馬は6頭目の産駒G1馬となる。今年はCampanelleがロイヤルアスコットのコモンウェルスCを勝っており、今年2頭目のG1馬を輩出。
・母のAl Andalyyaは2008年米国産、5戦未勝利。El Bodegonの全兄・Best SolutionはコーフィールドC、バーデン大賞、ベルリン大賞の3つのG1を含む重賞6勝。母の伯父にBrian Boru(英セントレジャー、レーシングポストトロフィー)、母の従兄にワークフォース(凱旋門賞、英ダービー)、母の姪にLoving Dream(ロワイヤリュー賞)。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/219/saint-cloud/2021-10-23/796465
Criterium International(G1・芝1600m・2歳牡馬、牝馬)
・最後方追走のAngel Bleuが直線大外から鋭く脚を伸ばし、1番人気のWar Front産駒・Ancient Romeとの競り合いを制し、頭差抜け出して1着。
1着:Angel Bleu
牡2、父・Dark Angel、母・Cercle De La Vie、母父・Galileo
調教師:Ralph Beckett、騎手:Frankie Dettori
・今回の勝利で通算8戦5勝、G1・2勝目、重賞3勝目。前々走7/27のG2-ヴィンテージS(t7f・馬場状態「Soft」)、前走10/3のG1-ジャンリュックラガルデール賞(t1400m・馬場状態「Heavy」)に続き重賞3連勝。今回の馬場状態は「Very Soft」で3戦とも道悪。
・父のDark Angelは2005年愛国産のAcclamation産駒。現役時は2歳時にのみ稼働し9戦4勝、英2歳G1-ミドルパークS(6f)、英2歳G2-ミルリーフS(6f8yds)の勝ち馬。現2歳世代までの11世代で本馬を含む9頭のG1馬を輩出中で、Battaash(ナンソープS2勝、キングズスタンドS、アベイドロンシャン賞)、Harry Angel(スプリントC、ジュライC)、Lethal Force(ジュライC、ダイヤモンドジュビリーS)、Mecca’s Angel(ナンソープS2勝)などの優良スプリンターを数多く出しているトライマイベスト系の名種牡馬。
・母のCercle De La Vieは2014年愛国産、3戦未勝利。伯父のHighland Reelはキングジョージ、BCターフ、香港ヴァーズなど世界を股にかけて7つのG1タイトルを獲得した名馬。伯父のIdaho、叔父のCape of Good Hope、Nobel Prizeは全て重賞勝ち馬。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/219/saint-cloud/2021-10-23/796464