日本産まれのディープインパクト産駒・Glint Of Hopeが出走し注目を集めた、現地時間11/4(木)に豪フレミントン競馬場にて行われた、3歳牝馬G1-ケネディオークス(芝2500m)の結果と動画をお届けする。
Kennedy Oaks(G1・芝2500m・3歳牝馬)
・1番人気に推されたゴドルフィンのWillowyが道中5番手追走から直線外を伸び、残り50を切ってから先に抜け出していたNo Nay Never産駒・Douceurを交わし、差し切り勝ち。
1着:Willowy
牝3、父・Kermadec、母・Dextrous、母父・Quest For Fame
調教師:James Cummings、騎手:Damien Oliver
・今回の勝利で通算6戦3勝、G1初制覇、重賞2勝目。デビュー4戦目の前々走10/12のメイドン(t1600m)で初勝利を上げ、前走10/30のG2-ウエイクフルS(t2000m)を制し、ここへ出走していた馬。
・父のKermadecは2011年新国産のTeofilo産駒。現役時は17戦4勝、G1-ジョージメインS、G1-ドンカスターマイル、G3-カービンクラブSの勝ち馬。尚、Kermadecの母はフジキセキが豪州へシャトルされた際に現地で産まれた馬で、本馬の血統表にはフジキセキ、サンデーサイレンスの名が並ぶ。Willowyは2頭目の産駒G1馬で、他にMontefiliaが、ザ・メトロポリタン、スプリングチャンピオンS、フライトSの3つのG1を勝っている。
・母のDextrousは1999年豪州産、未出走。繁殖牝馬として優秀な成績を残しており、Willowyの半兄3頭は全て重賞勝ち馬。半兄・SkilledはG1-AJCシャンペンSの勝ち馬、半兄・AmbidexterはG2-テオマークススプリントの勝ち馬、半兄・SidestepはG2-ロイヤルソブリンS、G2-パゴパゴSの勝ち馬。
・49歳のDamien Oliver騎手はこれでVRCオークス3年連続制覇、通算7勝目。G1勝利は126勝目となり、ジョージ・ムーア(※アガ・カーン殿下の父・アリの主戦ジョッキーとして、Saint Crespinで凱旋門賞、Royal Palaceで英ダービー、英2000ギニーを制するなど欧州でも活躍した豪競馬殿堂入りのレジェンド)と並ぶ記録を達成している。
・ディープインパクト産駒・Glint Of Hopeは道中は勝ったWillowyの後ろの6,7番手のインを追走。直線は外に持ち出そうとするも進路が確保出来ず、内を抜けようとするも脚がなく流れ込んでの7着。まだ未勝利の身だが(重賞2着1回、重賞3着1回)、単勝オッズ8倍の人気となっており、現地でも注目度は低くなかった模様で今後の動向が注目される。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/297/flemington/2021-11-04/797610