現地時間2/26(土)にサウジアラビアのキングアブドゥルアズィーズ競馬場にて行われる今年のサウジカップデー。本稿ではレーススケジュールと各レースの現時点の上位人気馬等についてお届けする。今年も日本調教馬が大挙出走予定で有力視されている馬も複数おり、必見の一日となりそうである。
※サウジカップはグリーンチャンネルにて2/26(土)の21:30~23:30まで(1部)、25:00~27:00(2部)までの2部構成でALL IN LINE!~世界の競馬~(2022サウジカップデー中継)にて無料生中継される。
※併記したオッズはウィリアムヒルのもの。
The Saudi Cup(G1・ダ1800m・4歳上・日本時間2/26(土)26:35発走予定)
・昨年のこのレースでKnicks Go、Charlatanのアメリカの2強の先行争いを3番手で見ながら進み、直線でCharlatanを競り落として優勝したMake Believe産駒・Mishriff(牡5)が連覇を狙って出走。単勝オッズ3倍の1番人気となっている。英チャンピオンS以来の出走というローテーションは昨年と全く同じで、昨年の見事なレースぶりからアメリカのダート路線の猛者相手でも全く苦にしないダート適性の高さは証明済み。昨年同様、好位追走からの直線抜け出しを狙う。
・2番人気は4.33倍でアメリカ調教馬、Into Mischief産駒・Mandaloun(牡4)。先日、昨年のケンタッキーダービー1着入線のMedina Spiritが禁止薬物ベタメゾンの陽性反応により正式に失格となり、繰り上がりでMandalounがケンタッキーダービー馬となっているが、ケンタッキーダービー後は6/13のL-ペガサスS(d8.5f)→7/17のG1-ハスケルS(d9f)→1/22のG3-ルイジアナS(d8.5f)と連勝中。一度叩いた臨戦過程も良く、チャンピオンサイアー・Into Mischiefにサウジカップのタイトルをもたらすことが出来るか。
・日本調教馬、シニスターミニスター産駒・テーオーケインズ(牡5)が単勝6.5倍で3番人気。前走は圧勝だっただけに世界の強豪相手でも、の期待がかかる。昨年10月のG1-ウッドワードS(d9f)の勝ち馬、Bernardini産駒・Art Collector(牡5)が単勝7.5倍で4番人気。5番人気は2,3着が多い勝ち味に遅いタイプだが昨年のプリークネスS、トラヴァーズSで共に2着の実績を誇るTiznow産駒・Midnight Bourbon(牡4)。
・目下5連勝中(重賞3連勝中)のゴドルフィンの新星候補、Dark Angel産駒・Real World(牡5)は、Frankie Dettoriが手綱を取るが、久々のダートでも単勝11倍の評価。昨年のBCディスタフ1着以来の出走となる日本調教馬、オルフェーヴル産駒・マルシュロレーヌ(牝6)は単勝13倍、同率の13倍で昨年の英チャンピオンSの勝ち馬、Galiway産駒・Sealiway(牡4)がRyan Mooreを鞍上に配し初ダートの一戦に臨むのも興味深いチャレンジ。脇役陣も好メンバーが揃った豪華な一戦で、日本時間深夜での発走となるが必見のレース。
※レーシングポストの出馬表
https://www.racingpost.com/racecards/1016/riyadh/2022-02-26/805792/
Riyadh Dirt Sprint(G3・ダ1200m・3歳上・日本時間2/26(土)25:45発走予定)
・連覇を狙う日本調教馬、Spring At Last産駒・コパノキッキング(せん7)が1番人気(5.0倍)。William Buickが英国での検査でCovid-19の陽性となり、急遽、Mishriffの主戦でお馴染みのDavid Eganへ乗り替わりとなるが、ほぼ逃げ切り態勢に入っていたマテラスカイを一気に差し切った昨年のレースぶりは印象深いもので、連覇があっても全くおかしくない。2番人気も日本調教馬でパドトロワ産駒・ダンシングプリンス(牡6)が単勝6.0倍。L-京葉S→G3-カペラSと中山のダ1200戦を連勝中。もう1頭の日本調教馬、ハーツクライ産駒・チェーンオブラブ(牝5)もまだダートでは底を見せていない未知の魅力が評価されたか単勝12倍と中穴人気の評価。
※レーシングポストの出馬表
https://www.racingpost.com/racecards/1016/riyadh/2022-02-26/805791/
The Saudi Derby(G3・ダ1600m・3歳・日本時間2/26(土)25:05発走予定)
・アメリカ調教馬、Twirling Candy産駒・Pinehurst(牡3)が単勝オッズ3.25倍で1番人気。昨年9/6のG1-デルマーフューチュリティ(d7f)の勝ち馬で、以後、G1-BCジュヴェナイル5着→G2-サンヴィセンテS2着。2番人気はゴドルフィンのKingman産駒・Noble Truth(牡3)で単勝オッズは6倍。昨年10/3のG1-ジャンリュックラガルデール賞(t7f)の2着馬で今回は初ダートになる。日本調教馬はドレフォン産駒・コンシリエーレ(牡3)が単勝オッズ9.5倍、ヘニーヒューズ産駒・セキフウ(牡3)が単勝オッズ12倍の評価だが、力量比較が極めて難しいレースで、フルフラット、ピンクカメハメハと2年連続で日本調教馬が穴をあけているレースなだけに、ここは楽しみな一戦となる。
※レーシングポストの出馬表
https://www.racingpost.com/racecards/1016/riyadh/2022-02-26/805789/
The RedSea Turf Handicap(G3・芝3000m・4歳上・日本時間2/26(土)23:05発走予定)
・昨年9/12のG1-アイリッシュセントレジャー(t14f)の勝ち馬、Power産駒・Sonnyboyliston(せん5)が単勝4.0倍で1番人気。実績的にトップハンデの137ポンド(約62.1kg)を背負う事になるが、ヨークのイボア開催の名物レース・イボアH(1着賞金30万ポンド)→愛セントレジャーと連勝中の目下の充実ぶりから高い評価を集めている。2番人気が前走1/28のメイダンでのL-アルカイルトロフィー(t2800m)を2着に5馬身半差をつけて圧勝してここへ臨む、ゴドルフィンのDubawi産駒・Siskany(せん4)が4.33倍。日本調教馬、ステイゴールド産駒・ステイフーリッシュ(牡7)は単勝オッズ12倍の中穴評価。132ポンド(約59.9kg)を背負っての一戦となるが、5歳時のアメリカジョッキーC(2着)以来となるルメールを鞍上に配し、一発を狙う。
※レーシングポストの出馬表
https://www.racingpost.com/racecards/1016/riyadh/2022-02-26/805788/
1351 Turf Sprint(G3・芝1351m・4歳上・日本時間2/26(土)22:25発走予定)
・1番人気は単勝オッズ3.0倍でゴドルフィンのDubawi産駒・Naval Crown(牡4)。前走1/21のG2-アルファヒディフォート(芝1400m)勝ちが唯一の重賞タイトルの馬で押し出された1番人気とみるがどうか。日本調教馬のキズナ産駒・ソングライン(牝4)が単勝オッズ6.0倍の2番人気。3番人気は昨年4月のG3-パビリオンS(t6f)、5月のG2-サンディレーンS(t6f)の勝ち馬、Mayson産駒・Rohaan(せん4)で単勝7倍。日本調教馬・ラウダシオンは17倍、エントシャイデンは19倍の人気だが、昨年のSpace Bluesのような戦績的に抜けた馬がいない混戦模様だけに、これらの馬にも一発があっておかしくない印象。
※レーシングポストの出馬表
https://www.racingpost.com/racecards/1016/riyadh/2022-02-26/805785/
The Neom Turf Cup(G3・芝2100m・4歳上・日本時間2/26(土)21:45発走予定)
・日本調教馬のオルフェーヴル産駒・オーソリティ(牡5)が単勝オッズ2.375倍で1番人気。対抗は昨年のコロネーションCの勝ち馬で、香港ヴァーズでグローリーヴェイズの2着だった英国調教馬・Harbour Watch産駒・Pyledriver(牡5)でこちらは単勝オッズ3.5倍。3番人気は8/28のG3-ウインターヒルS(t10f)→9/18のG3-レガシーカップS(t11f)を連勝中のShamardal産駒・Solid Stone(せん6)で単勝9.0倍。グローリーヴェイズを物差しにするとオーソリティとPyledriverの力量差は見えてきそうだが、オーソリティはここは絶好のチャンスとみるのが妥当だろう。
※レーシングポストの出馬表
https://www.racingpost.com/racecards/1016/riyadh/2022-02-26/805782/