現地時間3/5(土)はポイント対象レースが4鞍行われている。本稿ではファウンテンオブユースS(ガルフストリームパーク競馬場)、サンフェリペS(サンタアニタ競馬場)、ゴーサムS(アケダクト競馬場)、ジョンバタグリアメモリアル(ターフウェイパーク競馬場)の4鞍の結果と動画をお届けする。
Fasig-Tipton Fountain of Youth Stakes(G2・ダ8.5f・3歳・ガルフストリームパーク競馬場)
・ファウンテンオブユースSは、中団の馬混を追走していたNot This Time産駒・Simplification(牡3)が3角過ぎから外を通って上昇。直線入口でほぼ先頭に並びかけると直線突き抜けて快勝。今回の勝利で通算6戦3勝、重賞初制覇。1/1のL-ムーチョマッチョマンS(d8f)1着→2/5のG3-ホーリーブルS(d8.5f)2着とし、ここへ出走していた馬。
・父のNot This Timeは2014年米国産のGiant’s Causeway産駒。BCダートマイルなどG1・3勝、種牡馬として4頭のG1馬を出すなど活躍中のLiam’s Map(父・Unbridled’s Song)の半弟。現役時は2歳時のみ稼働し4戦2勝、G3-イロコイSの勝ち馬で、1番人気だったG1-BCジュヴェナイルはClassic Empireの2着。現3歳は2ndクロップになり、1stクロップからはG1馬・Princess Noor(デルマーデビュータントS)を含む4頭の重賞勝ち馬が出ており、Simplificationは6頭目の重賞勝ち馬。同じNot This Time産駒のEpicenterが先日G3-リズンスターSを制したばかり。
San Felipe Stakes(G2・ダ8.5f・3歳・サンタアニタ競馬場)
・サンフェリペSは、圧倒的な1番人気に推されたAmerican Pharoah産駒・Forbidden Kingdom(牡3)がハナを切り、そのまま逃げ圧勝。今回の勝利で通算5戦3勝、重賞2勝目。昨年11/14のG3-ボブホープS(d7f)2着→1/29のG2-サンヴィセンテS(d7f)1着とし、ここへ出走していた馬。ちなみに前走で2着に降した馬は先日のサウジダービーを制したPinehurst。
・父のAmerican Pharoahは2012年米国産のPioneerof the Nile産駒。現役時は11戦9勝、米クラシック3冠、BCクラシックなど8つのG1を含む重賞9勝(初勝利が2歳G1)。現3歳は3rdクロップになり、これまでにこのレースの時点ではカフェファラオ、Harvey’s Lil Goil、本邦輸入種牡馬のヴァンゴッホの3頭のG1馬を含む13頭の重賞勝ち馬を輩出中。初年度(2016年)は20万米ドルだった種付料は今年は8万米ドル。
Gotham Stakes(G3・ダ8f・3歳・アケダクト競馬場)
・ゴーサムSは、新種牡馬・Classic Empire産駒のMorello(牡3)が番手追走から直線ラクに抜け出して快勝。今回の勝利で通算3戦3勝、重賞初制覇。昨年11/27のデビュー戦(d6f)→2/6のBlack Type-ジミーウインクフィールドS(d7f)を連勝し、ここは1番人気での出走だった馬。
・父のClassic Empireは2014年米国産のPioneerof the Nile産駒。現役時は9戦5勝、BCジュヴェナイル、アーカンソーダービー、ブリーダーズフューチュリティの3つのG1を含む重賞4勝。他にプリークネスS2着、ケンタッキーダービー4着。現3歳が1stクロップでMorelloが初の産駒重賞勝ち馬となる。
John Battaglia Memorial Stakes(AW8.5f・3歳・ターフウェイパーク競馬場)
・ジョンバタグリアメモリアルは、外目7番手追走のHit It A Bomb産駒・Tiz The Bomb(牡3)が4角手前にかけて外から上昇し、直線では外から早めに先頭に立つ競馬で1着。今回の勝利で通算7戦4勝。昨年10/10のG2-バーボンS(t8.5f)を制している馬で、次走11/5のG1-BCジュヴェナイルターフ(t8f)で2着。今年は前走2/5のG3-ホーリーブルS(d8.5f)から始動し7着だった馬。
・父のHit It A Bombは2013年米国産のWar Front産駒。現役時は7戦3勝、2歳G1-BCジュヴェナイルターフの勝ち馬。現3歳は2ndクロップになり、これまでに1stクロップのHit EmeritがアルゼンチンのG1勝ちを果たしており、他にTiz The Bombを含む4頭の重賞勝ち馬を出している。