現地時間3/17(木)、3/18(金)に英チェルトナム競馬場にて行われた、チェルトナムフェスティバル3日目と最終日に行われた主なレースについて結果と動画をお届けする。3日目のメインレースはステイヤーズハードル、最終日のメインレースはチェルトナムゴールドカップになる。

最終日(3/18)

Boodles Cheltenham Gold Cup Chase(G1・3m2f70y・5歳以上)

・チェルトナムゴールドカップは、赤に白襷の勝負服、青帽子の1番人気・A Plus Tardは一周目は後方追走からゆったり運び、昨年の覇者・Minella Indoや2019年、2020年にこのレースを連覇したAl Boum Photoらを前に見る展開。

・4角手前でMinella Indoが早めに先頭に立つ積極策で押し切りを狙い、その後ろにAl Boum Photoも付ける中、A Plus Tardは一列後ろのまま残り2つの障害が待ち受ける直線勝負へ。狭いところをこじ開けながらA Plus Tardが上昇し、一気に差を詰めMinella Indoに次ぐ2番目に直線1つ目の障害を飛越すると、最終障害はほぼ先頭で飛越。そこからの加速は素晴らしく、一気に差を拡げたA Plus TardがMinella Indoに15馬身差をつけて快勝。

1着:A Plus Tard

せん8、父・Kapgarde、母・Turboka、母父・Kahyasi
調教師:Henry De Bromhead、騎手:Rachael Blackmore

・今回の勝利で通算19戦8勝、G1・4勝目。チェルトナムフェスティバルは4回目の出走で、2019年はL-Close Brothers Novices’ Handicap Chaseで1着→2020年はG1-Ryanair Chaseで3着→2021年はG1-チェルトナムゴールドカップで2着。今期は11/20のG1-Betfair Chaseから始動し1着→12/28のG1-Savills Chaseで2着とし、ここへ出走していた。昨年のこのレースでは勝ったMinella Indoから1馬身1/4差の2着だったが、今年はMinella Indoに雪辱を果たしている。フランス産。

・父のKapgardは1999年フランス産のGarde Royale産駒で、フランスの障害レースで活躍した馬。祖父のGarde RoyaleはMill Reefの直仔で、仏G2-ショードネイ賞、仏G3-ラ・クープの勝ち馬。

・母父のKahyasiは1985年愛国産のイルドブルボン(その父・Nijinsky II)産駒。現役時は7戦5勝、英ダービー、愛ダービーの勝ち馬。BMSとしてはG1・5勝のZarkavaや、名繁殖牝馬・Hasiliを通じてDansili、Banks Hill、Heat Haze、Intercontinental、Cacique、Champs Elyseesを輩出。

・32歳の女性ジョッキー、Rachael Blackmoreはチェルトナムゴールドカップ初勝利。今回の勝利でチェルトナムフェスティバル通算12勝目。レース後、「歌えなくても感じるロックスターのような気分に一番近いもの」と大観衆に迎えられながら帰還する気持ちを語っている。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/11/cheltenham/2022-03-18/796774

3日目(3/17)

Paddy Power Stayers’ Hurdle(G1・2m7f213yds・4歳以上)

・ステイヤーズハードルは、終始先頭に立ち安定した飛越を披露した、Yeats産駒・Flooring Porter(せん7)が大歓声の中、先頭を譲らずにゴールし、このレース連覇達成。今回の勝利で通算19戦7勝、G1・3勝目。前走12/28のG1-クリスマスハードルでは今回1番人気になっていたKlassical Dreamから2馬身差の2着と敗れていた馬。

・勝ち馬の父・Yeatsは2001年愛国産のSadler’s Wells産駒。現役時は26戦15勝、ゴールドカップ4連覇の偉業を達成した他にコロネーションC、アイリッシュセントレジャー、ロワイヤルオーク賞の計7つのG1を含む重賞11勝。ゴールドカップ4連覇を称えてアスコット競馬場のパレードリングにはYeatsの銅像が建てられている。3/17終了時点の英愛ナショナルハントリーディングサイアーランキングで2位。今期は271頭が出走し95頭が勝利(35.06%)。ステークスウイナー12頭はリーディング首位のFame And Gloryと並んでトップタイ。

Turners Novices’ Chase(G1・2m3f168yds・5歳以上)

・最終障害飛越後にそれまで悠々と先頭を走っていたGalopin Des Champs(せん6)が前のめりになり落馬する大波乱。勝ったのはSholokhov産駒・Bob Olinger(せん7)だが、障害レースの怖さを思い知らされる一戦となっている。