現地時間3/19(土)の豪ローズヒルガーデンズ競馬場は総賞金500万豪ドル(約4億4255万円)、1着賞金280万豪ドル(約2億4783万円)の世界最高賞金の2歳G1-ゴールデンスリッパーを含むG1レースが5R行われる「Longines Golden Slipper Day」。本稿はこの5つのG1レースと同日に豪フレミントン競馬場にて行われたオールスターマイルの結果と動画をお届けする。

Longines Golden Slipper(G1・芝1200m・2歳・ローズヒルガーデンズ競馬場)

・ゴールデンスリッパーは、道中後方のインを追走していた赤い帽子の12番・Fireburnが終始ラチ沿いを通り、直線入口の時点でも前にかなりの数の馬がいたが、これらを捌いてイン強襲。見事な瞬発力を発揮し差し切り勝ち。2着はSnitzel産駒・Best Of Bordeaux、3着は1番人気だったWritten Tycoon産駒・Coolangatta。

1着:Fireburn

牝2、父・Rebel Dane、母・Mull Over、母父・So You Think
調教師:Gary Portelli、騎手:Brenton Avdulla

・今回の勝利で通算5戦4勝、G1初制覇、重賞2勝目。12/8のデビュー戦(t1100m)で4着と敗れた後は連勝が続いており、前走2/26のG2-スウイートエンブレースS(t1200m)で重賞初制覇を果たし、この大一番へ臨んでいた馬。デインヒルの3×4のインブリードを持つ馬で、父方の曾祖父と母方の曽祖母の父が共にデインヒル。

・父のRebel Daneは2009年豪州産のCalifornia Dane(その父・デインヒル)産駒。現役時は40戦8勝、G1-マニカトS(t1600m)、G1-サールパートクラークS(t1400m)の勝ち馬で他に豪重賞4勝。エアロヴェロシティが勝った2016年の香港スプリント(11着)ではビッグアーサー(10着)、レッドファルクス(12着)と走っていた馬。

・母のMull Overは2013年豪州産、11戦1勝(t1600m)。曽祖母のDanaraniはG1-フライトSの勝ち馬。

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https://www.racingpost.com/results/311/rosehill/2022-03-19/807731

Agency George Ryder Stakes(G1・芝1500m・3歳以上・ローズヒルガーデンズ競馬場)

・ジョージライダーSは、道中5番手追走の水色の帽子、1番人気のAll Too Hard産駒・Forbidden Love(牝4)が直線で危なげなくきっちり抜け出し快勝。今回の勝利で通算22戦8勝、G1・3勝目、重賞4勝目。前走3/5のG1-カンタベリーS(t1300m)を逃げ切って制したのに続き、今回は差しでのG1制覇で、目下の充実ぶりは目を見張るものがある。

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https://www.racingpost.com/results/311/rosehill/2022-03-19/807730

Sky Racing Active Rosehill Guineas(G1・芝2000m・3歳・ローズヒルガーデンズ競馬場)

・ローズヒルギニーは、ゴドルフィンのStreet Boss産駒・Anamoe(牡3)が番手追走から直線一気に抜け出し、後続を突き離して快勝。

・今回の勝利で通算15戦7勝、G1・3勝目、重賞6勝目。デビュー戦での5着が過去最低着順であとは全て1,2,3着。この世代では常に上位で走ってきた馬で、2歳時はG1-イングリスサイアーズに勝ち、ゴールデンスリッパーは2着。3歳春シーズンはG1-コーフィールドギニーに勝ち、コックスプレートとゴールデンローズで共に2着。前走3/5のG1-ランドウィックギニーでは2着だったが、その際に敗れたConvergeに今回は6馬身半差をつけて圧勝。

・4着に敗れたディープインパクト産駒のG1馬・Profondoは道中抑えきれない感じで先頭に立ってしまうレースで直線失速。前走もタメが効いていないレースぶりで持てる才能を十分に引き出せていない印象。末脚を活かすレースが出来れば復活の目もありそうだがどうか。

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https://www.racingpost.com/results/311/rosehill/2022-03-19/807729

Ranvet Stakes(G1・芝2000m・3歳以上・ローズヒルガーデンズ競馬場)

・ランヴェットSは、圧倒的な1番人気に推された女傑・Verry Elleegantが2着に敗れる小波乱となり、道中4番手追走のKermadec産駒・Montefilia(牝4)が直線早め先頭からVerry Elleegantの追撃を封じ込めて1着。Verry Elleegantは最後方追走から直線外から追い込むも最後まで抜ける感じはなく2着まで。

・今回の勝利で通算18戦6勝、G1・4勝目。これまでの重賞勝ちは全てG1という馬で、一昨年のフライトS(t1600m)、フライトSの翌週に行われたスプリングチャンピオンS(t2000m)、昨年のザ・メトロポリタン(t2400m)に続くG1勝ち。今季は前走2/26のG1-チッピングノートンSから始動し、勝ったVerry Elleegantから2馬身3/4差の7着と敗れていた馬。

・父のKermadecは2011年NZ産のTeofilo産駒。現役時はジョージメインS、ドンカスターマイルの2つのG1を含む重賞3勝。これまでにMontefiliaの他に昨年にケネディオークスを勝ったWillowyを輩出している。

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https://www.racingpost.com/results/311/rosehill/2022-03-19/807728

Furphy Galaxy(G1 Handicap・芝1100m・3歳以上・ローズヒルガーデンズ競馬場)

・ザ・ギャラクシーは、中団インの5,6番手を追走していたToronado産駒・Shelby Sixtysix(せん5)が直線でシャープな末脚を駆使して差し切り勝ち。今回の勝利で通算24戦5勝、G1初勝利、重賞2勝目。前走3/12のG3-モーリスマッカーテンS(t1100m)で重賞初制覇を果たし、ここへ連闘で出走していた馬。

・父のToronadoは2010年愛国産のHigh Chaparral産駒。クイーンアンS、サセックスSの2つのマイルG1を制し、他にムーランドロンシャン賞2着、セントジェームズパレスS2着、サセックスS2着。Shelby Sixtysixは3頭目の産駒G1馬となり、他にMasked Crusader(ウィリアムレイドS)、Tribhuvan(ユナイテッドネーションズS)を輩出中。

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https://www.racingpost.com/results/311/rosehill/2022-03-19/807732

Irresistible Pools Darby Munro Stakes(Listed・芝1200m・3歳)

モーリス産駒・Mazu(せん3)が前走3/5のL-ファイアーボールS(t1100m)に続いてリステッド連勝。今回の勝利で通算9戦5勝、これで4連勝達成。秋シーズンに入って3連勝とモーリス産駒らしい成長力を見せつけており、レース後、陣営からは「疑いなく彼はトップレベルまで行ける」とのコメントが出ており期待感が高まっている現況。G1連勝中の南半球のモーリス産駒・Hitotsuに続くことが出来るか。

https://twitter.com/SkyRacingAU/status/1504998646974013440

Seppelt Wines All-Star Mile(芝1600m・2歳以上・フレミントン競馬場)

・オールスターマイルは、1番人気のLeroidesanimaux産駒・Zaaki(せん7)が番手追走から直線抜け出す盤石の運びで完勝。今回の勝利で通算32戦11勝。今季は春シーズンにアンダーウッドS、マッキノンSの2つのG1を制していた実績馬で、休み明けの前走3/5のG2-ブラメイSを2着とし、ここへファン投票2位で出走していた馬。ノングレードのレースではあるが1着賞金225万豪ドル(現在のレートで約1憶9904万円)のビッグレースを制覇している。

・オールスターマイルは2019年に第1回が行われたばかりのファン投票で出走馬が選出されるレースで、芝のマイルでは世界最高賞金を誇る。開催コースはメルボルンの3つの競馬場(フレミントン、コーフィールド、ムーニーヴァレー)。ファン投票で出走馬を選出するというアイデアは日本の有馬記念からインスピレーションを得ている、と公式HPにも記載されており、有馬記念では100万人以上のファンがお気に入りの馬に投票している、との記述がある(※ちなみに昨年の有馬記念の有効投票数は304万4279票)。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/297/flemington/2022-03-19/807744