現地時間3/26(土)にUAEメイダン競馬場で行われる今年のドバイワールドカップデー。日本調教馬は大挙22頭出走予定となり、上位人気に推されている馬も多く、先のサウジカップデーに続く大暴れが期待される。本稿ではレーススケジュールと各レースの出走表、現時点の上位人気馬等についてお届けする。

※当日のレースの模様はグリーンチャンネルにて21:00~26:00までの5時間に渡り衛星生中継される。
※併記したオッズは現時点のウィリアムヒルのもので、当然ながら細かく変動している。

Dubai World Cup(G1・ダ2000m・1着賞金696万米ドル・日本時間3/26(土)25:30発走)

・7戦6勝、G1連勝中、重賞3連勝中のInto Mischief産駒・Life Is Good(牡4)が圧倒的な1番人気で1.72倍。前々走11/6のG1-BCダートマイル(d8f)は2着に5馬身3/4差、前走1/29のG1-ペガサスワールドC招待S(d9f)は2着のKnicks Goに3馬身1/4差をつけて勝利。共にハナを切り後続には何もさせない完勝で、今回も同様の展開になる公算大。唯一の懸念材料は初距離になるが、1ハロンの延長なら苦も無く押し切ってしまうのではないかと容易に思わせる説得力が近況のパフォーマンスにはある。

・アメリカ調教馬、Oxbow産駒・Hot Rod Charlie(牡4)が単勝4.33倍で2番人気。早めにUAE入りして、前走2/4のメイダンでのG2-アルマクトゥームチャレンジラウンド2(d1900m)を使われ、2着に5馬身1/4差をつけて快勝。Life Is Goodに完敗したKnicks Goに昨秋のBCクラシックでこの馬は4馬身半差の4着。昨年のケンタッキーダービー、ベルモントSでいずれも2着の実力馬だが、Life Is Goodに勝てるかとなると微妙、というのが大方の見方だろうがどうなるか。

Tonalist産駒・Country Grammer(牡5)、Tiznow産駒・Midnight Bourbon(牡4)のサウジカップの2,3着馬が単勝13倍、15倍の3,4番人気。Country Grammerは252日間と271日間の2度に渡る長期休養があった馬で、前走のサウジカップは271日ぶりのレース。Emblem Roadの強襲にはあったが好内容の2着で、使われた上積みでどこまで迫れるか。Midnight Bourbonは15戦して2勝、2着6回、3着5回。4着以下になったのはケンタッキーダービー(6着)と直線でHot Rod Charlieに不利を受けて落馬したハスケルSの2回のみ、という馬。抜群の安定感はここでも発揮されそうで10fはトラヴァーズS2着の実績がある。

・昨年2着の日本調教馬、キングカメハメハ産駒・チュウワウィザード(牡7)は単勝21倍の5番人気。Life Is Goodの存在を踏まえると明らかに昨年よりも早いペースでレースが進みそうで、きっちり付いていき、勝負圏内で直線をむかえられるかが最初の関門。これをクリアー出来るかどうか。

※レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/1231/meydan/2022-03-26/807937/

Dubai Sheema Classic(G1・芝2410m・1着賞金348万米ドル・日本時間3/26(土)24:55発走)

・1番人気はゴドルフィンのDubawi産駒・Yibir(せん4)で4.5倍。昨年8/18の英G2-グレートヴォルティジュールS→9/18のベルモントパークでのジョッキークラブダービー招待S→11/6の米G1-BCターフと3連勝中。

・昨年のジャパンC以来の出走となる、ディープインパクト産駒・シャフリヤール(牡4)が2番人気でオッズは5.5倍。3番人気は前走のネオムターフCを完勝したオルフェーヴル産駒・オーソリティ(牡5)で7倍。ジャパンCでは斤量差2キロで2着のオーソリティと3着のシャフリヤールの着差は1馬身半。今回は両馬の斤量差が約0.4キロ差に詰まるだけに、単純な机上の計算ではオーソリティが先着する公算大、となるが、単純比較をさらに拡大すると、BCターフで2,4着のBroomeとJapanのジャパンCでの着順、着差を見ると、これらにそれほどの着差をつけていないYibirよりも日本調教馬優勢、という見方も出来るだろう。

ディープインパクト産駒・グローリーヴェイズ(牡7)は単勝オッズ9.5倍、バゴ産駒・ステラヴェローチェ(牡4)は単勝オッズ10倍、ゴールドシップ産駒・ユーバーレーベン(牝4)は単勝オッズ26倍。この中ではステラヴェローチェのオッズが週中よりも下がってきており、ウィリアムヒルでの評価が高まってきている状況。

※レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/1231/meydan/2022-03-26/807936/

Dubai Turf(G1・芝1800m・1着賞金290万米ドル・日本時間3/26(土)24:20発走)

・日本調教馬、Kingman産駒・シュネルマイスター(牡4)が単勝3倍の1番人気。デビュー以来、3着になったのが古馬との初レースだった安田記念1回のみで後は全て1,2着。血統的に先々の種牡馬としての価値は計り知れない逸材で、ここは相手関係的に出来がまともなら落とせない一戦とみたいがどうなるか。

・昨年のこのレースの覇者、Dubawi産駒・Lord North(せん6)が単勝6.5倍で2番人気。昨年のこのレース以来の休み明けの一戦だった前走G3-ウインターダービー(AW10f)は2着と敗れたが、叩いた上積みがあれば圧巻だった昨年のパフォーマンスが見直されるのは当然だろう。

・同率の2番人気にFrankel産駒・Mohaafeth(牡4)が急浮上中。昨年4連勝でロイヤルアスコットのG3-ハンプトンコートS(t1m1f212yds)を快勝した辺りでは、スター誕生か?の感まであったが、次走のG2-ヨークSで3着と不覚を取り、続くG1-インターナショナルSでは勝ったMishriffから7馬身1/4差の4着。大きな期待が一気に萎んだ感はあるが、立て直されて挑むここで軌道修正なるか。

・4番人気は日本調教馬、ロードカナロア産駒・パンサラッサ(牡5)で8.5倍。前走に続き吉田豊が鞍上。前々走の有馬記念は距離的にノーカウントとすると、府中のL-オクトーバーS(t2000m:前半5f59.3)→G3-福島記念(t2000m:前半5f57.3)→G2-中山記念(t1800m:前半5f57.6)と4歳秋にして自身のレーススタイルが固まり好結果を連発中。ここもいつものレースに徹する構えで一発を狙う。

・日本調教馬、ディープインパクト産駒・ヴァンドギャルド(牡6)は単勝19倍。昨年2着時と同じMickael Barzalonaを鞍上に迎えての一戦になるが、昨年よりも明らかにメンバーが強化されており、上位食い込みには鞍上の好騎乗が必須条件になりそう。

※レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/1231/meydan/2022-03-26/807935/

Dubai Golden Shaheen(G1・ダ1200m・1着賞金116万米ドル・日本時間3/26(土)23:45発走)

・1番人気は単勝オッズ3.5倍でViolence産駒・Dr. Schivel(牡4)。2歳時にG1-デルマーフューチュリティ(d7f)、昨年7月にG1-ビングクロスビーS(d6f)を制しているG1・2勝馬。昨年11月のG1-BCスプリント(d6f)では2着と敗れているが、米ダートスプリント路線では上位安定勢力の一頭。ただ、前走12/26のG1-マリブS(d7f)では新星・Flightlineが直線持ったままで2着に11馬身半差をつけた異例のレースだったとはいえ、最下位の7着に敗れており、立て直しなるかという懸念材料はある。

・2番人気は単勝オッズ6倍でMaclean’s Music産駒・Drain The Clock(牡4)。昨年6/5のG1-ウッディスティーヴンスS(d7f)の勝ち馬。前走2/19のL-ガルフストリームパークスプリントS(d6f)を2着とし、ここへ出走。アメリカのダート短距離路線で揉まれてきた力量が評価されている形。

・日本調教馬、ロードカナロア産駒・レッドルゼル(牡6)は昨年の2着馬で、ここは単勝オッズ8.5倍の3番人気。昨年はRyan Mooreが手綱を取り、直線良く伸びての2着確保だったが勝ち馬との着差は3馬身1/4差で力の差を見せつけられての2着だった感あり。今年は主戦の川田ジョッキーがどんな作戦で臨むのか。

ハーツクライ産駒・チェーンオブラブ(牝5)は単勝17倍の評価。前走のG3-リヤドダートスプリント(d1200m)は勝ったダンシングプリンスから9馬身半差の3着。初の海外遠征を踏まえると上々の内容、結果で、ここでも一発の期待はかけて良さそうだが突き抜けるまではどうか。

※レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/1231/meydan/2022-03-26/807934/

UAE Derby(G2・ダ1900m・1着賞金58万米ドル・日本時間3/26(土)23:10発走)

・1番人気はサウジダービー1着のアメリカ調教馬、Twirling Candy産駒・Pinehurst(牡3)でオッズは4.5倍。週中で一時、1番人気になっていたゴドルフィンの日本調教馬、ディスクリートキャット産駒・コンバスチョン(牡3)が2番人気で5.5倍。3番人気は前走2/11のG3-UAE2000ギニー(d1600m)で直線一気の追い込み勝ちをおさめたAzure Coast(牡3)で単勝オッズは7倍。4番人気がサウジダービー2着の日本調教馬、ヘニーヒューズ産駒・セキフウ(牡3)。

・コンバスチョンは今回はWilliam Buickが手綱を取るが、サウジダービー2着のセキフウとは園田の兵庫ジュニアグランプリでクビ差の2着としており、ほぼ力量は同じと踏めば、ゴドルフィンの期待馬として一時は1番人気になるほどの人気ぶりは納得出来るもの。

・1900mという距離が一つのポイントになりそうだが、Pinehurstは8.5fのBCジュヴェナイルで勝ち馬から8馬身半差の5着と一応、形は作っており、マイル以上の競馬は初となる他の上位人気馬と比べると距離への不安は少ないか。ただ、「8馬身半差の5着」を物足りないと見る向きも当然少なくなく、その辺りが1番人気で4.5倍という高いオッズに表れているのは確かだろう。

ディープブリランテ産駒・レイワホマレ(牡3)は単勝19倍。リーチザクラウン産駒・クラウンプライド(牡3)は単勝23倍。クラウンプライドは1800mで2勝している馬で距離面に不安は無さそうな点は心強いが、何よりもサンデーサイレンス3×4のインブリードを持つ一点に大舞台での覚醒の期待がかかる。

※レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/1231/meydan/2022-03-26/807933/

Al Quoz Sprint(G1・芝1200m・1着賞金87万米ドル・日本時間3/26(土)22:35発走)

・ゴドルフィンのInto Mischief産駒・Man Of Promise(せん5)が単勝オッズ2.875倍で1番人気。前走3/5のG3-ナドアルシバターフスプリント(t1200m)でG1馬・A Case Of Youに4馬身3/4差をつける圧巻の勝利をおさめており、目下の充実ぶりが目立つ一頭。

・2番人気は単勝オッズ6.5倍で、ゴドルフィンのDubawi産駒・Creative Force(せん4)と重賞3勝のNight of Thunder産駒・Suesa(牝4)が並んでいる。Creative Forceは昨年10/16のG1-ブリティッシュチャンピオンズスプリントS(t6f)に勝利した馬で、今回はそれ以来の休み明けの一戦。Suesaは近2走はヨークでのG1-ナンソープS(t5f)4着→パリロンシャンでのG1-アベイドロンシャン賞(t1000m)5着。

・4番人気は昨年のG1-アベイドロンシャン賞(t1000m)の勝ち馬、Hot Streak産駒・A Case of You(牡4)と、昨年の米G1-ジャイプールS(t6f)の勝ち馬で、前走のG3-1351ターフスプリントでソングラインの2着だったJimmy Creed産駒・Casa Creed(牡6)が単勝11倍で並んでいる。

・日本調教馬はリアルインパクト産駒・ラウダシオン(牡5)と、ディープインパクト産駒・エントシャイデン(牡7)が出走。両馬とも1200という条件的にどうかだが、健闘が期待される。

※レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/1231/meydan/2022-03-26/807932/

Dubai Gold Cup(G2・芝3200m・1着賞金58万米ドル・日本時間3/26(土)21:55発走)

・1番人気はゴドルフィンのSea The Stars産駒・Manobo(せん4)で単勝オッズは1.57倍。これまでデビュー以降、負け無しの5戦5勝、重賞連勝中という馬で、前走2/18のG3-ナドアルシバトロフィー(t2800m)では2着に5馬身半差をつけて快勝。今年のロイヤルアスコットのゴールドカップのアンティポストで2番人気に推されている新星候補で、今後の欧州長距離戦線を主軸として担っていく可能性がある馬。

・2番人気はステイゴールド産駒・ステイフーリッシュ(牡7)で単勝オッズは6.5倍。鮮やかに逃げ切った前走のRPR(レーシングポストレーティング)は119で、Manoboの自己最高RPR・115を上回っている。7歳にして覚醒した感があり、豊富なキャリアを活かしてManoboの無敗の進軍を食い止められるか。ただ、週中よりもManoboとのオッズ差は開いてきている。

・3番人気のHarbour Watch産駒・Baron Samedi(せん5)は単勝オッズ10倍。前走のG3-レッドシーターフHで、ステイフーリッシュに8馬身差をつけられての4着という馬だが、これまでに仏、愛、米で3つの重賞勝ちを誇るステイヤーで叩かれての上積みがどこまであるか。もう1頭の日本調教馬、ゴールドシップ産駒・ヴェローチェオロ(牡4)は単勝19倍の4番人気。

※レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/1231/meydan/2022-03-26/807931/

Godolphin Mile(G2・ダ1600m・1着賞金58万米ドル・日本時間3/26(土)21:20発走)

・前走2/4のG2-アルマクトゥームチャレンジラウンド2(d1900m)でHot Rod Charlieの2着としたDubawi産駒・Al Nefud(せん4)が単勝オッズ3.25倍で1番人気。重賞出走は前走が初という馬で、前走の勝ち馬との着差も5馬身1/4差。実績的に抜けている感はなく、これなら日本調教馬、トビーズコーナー産駒・ソリストサンダー(牡7)でも十分太刀打ちできる印象。左回りのダート1600mは武蔵野S勝ちや、かしわ記念2着、南部杯3着などベストの条件。日本調教馬ではこの馬が最も人気で単勝12倍の5番人気。

・単勝オッズ19倍のSpeightstown産駒・フルフラット(牡5)は一昨年7月以来の出走となるが、昨年12月以降、坂路で時計を出し始め、出国前の3/2には52.3秒の時計をマーク。一昨年のサンバサウジダービーでMishriffを降した意外性を再度見せられるか。オーナーの大野剛嗣氏は3/2に50歳で急逝したばかりで、シーマクラシック出走のステラヴェローチェ、ドバイゴールドC出走のヴェローチェオロと共に弔いの一戦となる。鞍上に金沢の吉原騎手を迎えるのも注目ポイント。キズナ産駒・バスラットレオン(牡4)は単勝41倍の3頭並びの最下位人気。

※レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/1231/meydan/2022-03-26/807930/