現地時間4/2(土)に豪ランドウィック競馬場にて行われた4つのG1レースについて結果と動画をまとめてお届けする。合わせて本来3/26(土)に行われる予定も豪雨により順延となり、開催場を変更した上で現地時間3/28(月)に行われた2つのG1レースについても触れる。
Bentley Australian Derby(G1・芝2400m・3歳)
・オーストラリアンダービーは、中団やや後方追走のモーリス産駒・Hitotsu(牡3)が直線大外に持ち出されると、鋭伸。3頭横並びになった真ん中から力強く抜け出し、1着。モーリス産駒・Maurice’s Medad(単勝51倍)は7着、モーリス産駒・Clyde(単勝101倍)は11着、ディープインパクト産駒・Elzamee(単勝31倍)は16着。
1着:Hitotsu
牡3、父・モーリス、母・Love Is Fickle、母父・Redoute’s Choice
調教師:Ciaron Maher & David Eustace、騎手:John Allen
・今回の勝利で通算8戦4勝、G1・3勝目。デビュー4戦目に勝ち上がり、次走10/9のG1-コーフィールドギニー(t1600m)を5着とすると、続く10/30のG1-ヴィクトリアダービー(t2500m)を制覇。休養を挟んだ今季は3/5のG1-オーストラリアンギニー(t1600m)から始動し、直線でインを強襲し、最後競り勝つ見事な内容で勝利。今回はここへ1番人気で出走していた。前走はインから、今回は外から素晴らしい末脚を駆使し、これでG1・3連勝。既にブックメーカーでは上位人気となっている、メルボルンカップ(ステイフーリッシュと激突か?)、コックスプレートなどの春(=日本の秋)のビッグレースが非常に楽しみになる過程を辿っている。
・モーリス産駒は今年になってからは、本馬(2018年9月11日生まれ)と、ジャックドール(2018年4月8日生まれ)、Mazu(2018年10月19日生まれ)の3頭が重賞・リステッドウイナーとなっているが、他に以下の6頭が重賞、リステッドで入着している。「焼き石(Yaki Ishi」「抹茶ラテ(Matcha Latte)」はHitotsuと並んで和風の覚えやすい馬名。
ソリタリオ(牡3):1/9のG3-シンザン記念で2着
Yaki Ishi(牡2):3/12の豪G2-VRCサイアーズプロデュースSで3着
Maurice’s Medad(せん3):3/25の豪L-Albury RC Albury Gold Cupで3着
ベジャール(牡3):3/26のG3-毎日杯で2着
Matcha Latte(牡2):3/26の豪G3-ザ・シュウェッパーヴェッセンスで3着
Sharp Response(せん3):4/2の豪L-ベンディゴギニーズで3着
・母のLove Is Fickleは2011年豪州産、未出走。祖母のShe’s a MeanieはNZG1-アヴォンデールゴールドCの勝ち馬。伯父のLove Conquers AllはG2-ザ・ショーツ、G3-ベットエアーS、G3-ミサイルSの勝ち馬。従兄のLean Mean MachineはG2-ラントゥザローズS、G2-BRCサイアーズプロデュースSの勝ち馬。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/471/randwick/2022-04-02/808349
The Star Doncaster Mile(G1 Handicap・芝1600m・3歳以上)
・ドンカスターマイルは、ハンデ50.5kgの軽量、単勝20倍のBullbars産駒・Mr Brightside(せん4)が中団追走から直線、混戦を捌いて差し切り勝ち。今回の勝利で通算14戦7勝、G1初制覇。これまでにリステッド勝ちはあるが、重賞は4着が最高だった馬。前走3/19のオールスターマイル4着からここへ出走していた。父のBullbarsはHelmet(G1・3勝、サンダースノーの父)、Epaulette(G1・2勝)の半兄で、Mr Brightsideは初の産駒G1馬となる。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/471/randwick/2022-04-02/808351
Furphy T J Smith Stakes(G1・芝1200m・2歳以上)
・T J スミスSは、Nicconi産駒・Nature Strip(せん7)が大外枠発走からハナに立つと、直線は後続との差を拡げ、最終的に2着に3馬身1/4差をつける圧巻の勝利。今回の勝利で通算37戦20勝、G1・8勝目、重賞13勝目。今季は2/19のG1-ブラックキャビアライトニング(t1000m)で2着→3/5のG2-チャレンジS(t1000m)で3着とし、ここへ出走していた馬。今回の勝利でこのレース3連覇達成。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/471/randwick/2022-04-02/808350
Inglis Sires'(G1・芝1400m・2歳)
・シドニー2歳3冠の2戦目となるイングリスサイアーズは、1冠目のゴールデンスリッパーの勝ち馬、Rebel Dane産駒・Fireburn(牝2)が中団やや後方のイン追走から、直線は最内を通ってイン強襲。ゴールデンスリッパー時のような瞬発力を発揮し差し切り勝ち。今回の勝利で通算6戦5勝、G1・2勝目、重賞3勝目。中1週の4/16に行われる3冠目のG1-シャンペンS(t1600m)で勝つことになると、1993年のBurst以来の牝馬でのトリプルクラウン達成となる。脚質的にマイルに距離が伸びても問題なさそうだが果たして。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/471/randwick/2022-04-02/808348
以下の2レースは本来、先週3/26(土)にローズヒルガーデンズ競馬場にて行われる予定だったが、豪雨により中止順延となり、3/28にニューカッスル競馬場にて行われたものになる。
Vinery Stud Stakes(G1・芝1850m・3歳牝馬)
・ヴァイナリースタッドSは、道中4番手追走のSebring産駒・Fangirl(牝3)が直線で外から差し込んで1着。今回の勝利で通算9戦5勝、G1初制覇、重賞3勝目。Fangirlの祖母・Special HarmonyはG1-クラウンオークス、G1-アローフィールドスタッドSの2つのG1を含む重賞6勝の活躍馬。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/689/newcastle-aus/2022-03-28/808251
Kia Tancred Stakes(G1・芝2400m・3歳以上)
・タンクレッドSは、1角を最後方で通過したShamus Award産駒・Duais(牝4)が4角で大外に持ち出されると、直線一気に突き抜けて2着に3馬身半差をつけて快勝。今回の勝利で通算18戦7勝、G1・3勝目、重賞5勝目。3/12のG1-オーストラリアンC(芝2000m)に続く、G1連勝。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/689/newcastle-aus/2022-03-28/808250