現地時間4/9(土)に英エイントリー競馬場にて行われた、G3-グランドナショナル(4m2f74y)の結果と動画をお届けする。毎年楽しみにされている方も多いと思われるが、今年は3年ぶりに大観衆が見守る中での施行となった一戦。例年通り40頭が出走し、完走は15頭となった壮絶なレースの模様をぜひご覧頂きたい。

Randox Grand National Handicap Chase(G3・4m2f74y・7歳以上)

・序盤はかなり後方の外にいたオレンジと紺の縦の染め分け帽の28番・Noble Yeats。着地後に直角に曲がる第8号障害「キャナルターン」を超えた辺りからじわじわポジションを押し上げ、内のポケットに潜り込むことに成功。第15号障害「ザ・チェアー」を飛越する辺りでは6,7番手まで取りつき2周目へ。

・2周目は終始内の好位を進んだNoble Yeatsが最終障害を1番人気のAny Second Nowと並んで先頭で飛越。ラストは2頭の一騎打ちとなり、これに競り勝ったNoble Yeatsが1着。2着にAny Second Now、離れた3着にDelta Work。昨年の覇者・Minella Timesは第9号障害「バレンタインズブルック」飛越後に前の馬に乗りかかるような形になり落馬、競走中止。

1着:Noble Yeats

せん7、父・Yeats、母・That’s Moyne、母父・Flemensfirth
調教師:Emmet Mullins、騎手:Mr Sam Waley-Cohen

・今回の勝利で通算12戦4勝、重賞初制覇。4歳12月にデビューし2着となり、その後、1年以上の休養入り。初勝利は6歳1月のナショナルハントフラットレース(障害馬による平地競走)でのもの。その後、6歳3月のハードルで2勝目。今季はチェイスに転向し、10月に3勝目を上げ、以後、6戦して4回完走。2/5の前々走はG2で2着、前走はチェルトナムフェスティバルでのG3のハンデ戦に出走し9着と敗れていた馬。今回は単勝51倍での勝利で7歳馬がグランドナショナルを制するのは1940年以来の快挙

勝利ジョッキーのMr Sam Waley-Cohenは39歳のアマチュアジョッキーで、1990年以来のアマチュアジョッキーのグランドナショナル制覇達成。今週木曜にこのグランドナショナルが引退前の最後の騎乗となる旨発表していた。英国、アイルランド、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクにまたがる200を超える歯科医院のチェーン「Portman Dentalcare」を成功させた人物で、2011年のチェルトナムゴールドカップをLong Runで制するなど23年間のアマチュアジョッキーとしての輝かしいキャリアを誇る。「The perfect end to a remarkable career」との現地メディアの表記が最適と思われる劇的な勝利。

https://twitter.com/RacingPost/status/1512838038493310976

・父のYeatsは2001年愛国産のSadler’s Wells産駒。現役時は26戦15勝、ロイヤルアスコットのゴールドカップ4連覇の偉業を達成した他にコロネーションC、アイリッシュセントレジャー、ロワイヤルオーク賞の計7つのG1を含む重賞11勝した歴史的ステイヤー。主な産駒に昨年、今年とチェルトナムフェスティバルのG1-ステイヤーズハードル連覇中のFlooring Porter(本日のG1-リバプールハードルで2着)。4/8(金)時点の英愛ナショナルハントリーディングサイアーランキング首位。今季は276頭が出走し103頭が勝利(37.32%)、13頭がステークスウイナーとなっており、産駒の収得賞金は224万4280ポンド(現在のレートで約3億6316万円)。今年の種付料は5000ユーロ。

・母のThat’s Moyneは2000年愛国産、21戦1勝(ハードルのハンデ戦)。母父のFlemensfirthは1992年米国産のAlleged産駒。現役時はJohn Gosden師が管理し、9戦5勝、仏G1-リュパン賞、伊G1-ローマ賞、仏G2-ドラール賞(2勝)の勝ち馬。父としてチェルトナムゴールドカップなど障害G1を3勝したImperial Commanderなどを輩出。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/32/aintree/2022-04-09/802349