現地時間5/21(土)に米ピムリコ競馬場にて行われた、米3冠の2冠目、G1-プリークネスS(ダ9.5f)の結果と動画をお届けする。
Preakness Stakes(G1・ダ9.5f・3歳)
・1角を番手で通過したEarly Votingに対し、1番人気のケンタッキーダービー2着馬・Epicenterは後ろから2頭目での通過となる苦しい展開。3角手前から外から先頭に並びかけたEarly Votingが4角では先頭に立ち、インを通って上昇したEpicenterもしぶとく脚を伸ばすも、Early Votingを脅かすまでには至らず、直線で外、内とフラフラしながらもパワフルに押し切ったEarly Votingが1着。Epicenterが2着。2番人気のケンタッキーオークス馬・Secret Oathは4着。
1着:Early Voting
牡3、父・Gun Runner、母・Amour D’Ete、母父・Tiznow
調教師:Chad C Brown、騎手:Jose L Ortiz
・今回の勝利で通算4戦3勝、G1初制覇、重賞2勝目。昨年12/18のデビュー戦(d8f)を制し、次走2/5のG3-ウィザーズS(d9f)で重賞初制覇。続いて出走した前走4/9のG2-ウッドメモリアルS(d9f)でクビ差の2着。ポイント的にはケンタッキーダービー出走権は満たしていたが、ここに照準を絞って出走していた馬。Storm Catの4×3のクロスを持つ馬で、2020年のキーンランド9月1歳馬セールにて20万米ドルで取引された馬。
・父のGun Runnerは2013年米国産のCandy Ride産駒。現役時は19戦12勝、BCクラシック、ペガサスワールドC、ウッドワードS、ホイットニーS、スティーヴンフォスターH、クラークHの6つのG1を含む重賞10勝。現3歳が1stクロップで、Early Votingは5頭目の産駒G1馬。産駒が既に7つのG1を勝利しており、Echo Zuluがカルティエ賞最優秀2歳牝馬に選出されるなど、現時点で既に歴史的な成功をおさめている状況だったが、この度早くもクラシックウイナーを輩出。
・Gun Runner産駒のG1馬
Early Voting(プリークネスS)
Echo Zulu(BCジュヴェナイルフィリーズ、フリゼットS、スピナウェイS)
Taiba(サンタアニタダービー)
Cyberknife(アーカンソーダービー)
Gunite(ホープフルS)
・Chad C Brown師は2017年のCloud Computingに続きプリークネスS2勝目。世界最大のヘッジファンドの1つであるバウポストグループの創設者兼社長のSeth Klarman氏所有のKlaravich Stables IncはWilliamLawrence氏と共同所有のブリックスアンドモルタルの活躍で2019年にエクリプス賞最優秀オーナー部門を受賞しているが、プリークネスSはWilliamLawrence氏と共同所有のCloud Computingに続きこちらも2勝目。
・母のAmour D’Eteは2012年米国差、未出走。BCスプリントなどG1・2勝、種牡馬として活躍中のSpeightstownの半妹になる良血馬で、2013年のキーンランド9月1歳馬セールにて175万米ドルで取引された高額馬。
・いとこ(せん馬)のCapezzanoはG1-マクトゥームチャレンジラウンド3、G3-ファイアーブレイクSの勝ち馬。叔父のIrapはG2-ブルーグラスS、G3-オハイオダービー、G3-インディアナダービーの勝ち馬。
※EQUIBASEのchart
https://www.equibase.com/premium/chartEmb.cfm?track=PIM&raceDate=05/21/2022&cy=USA&rn=13