ダービーの余韻覚めやらぬ中、今週からいよいよ2歳戦がスタート。今週は東京と中京で計5鞍行われるが、本稿では新種牡馬の産駒に焦点を当てていき、出走馬のプロフィールや前週の勝ち馬についても継続的に触れていく。
6/4(土)中京5R:新馬/芝1600 12:15発走予定
・新種牡馬サトノダイヤモンド産駒・ダイヤモンドハンズが1番人気になりそうで、早速注目の一戦となる。新種牡馬産駒は以下の2頭が出走。
ダイヤモンドハンズ・牡
父・サトノダイヤモンド、母・メチャコルタ、母父・El Corredor
福永祐一 (栗)池江泰寿、ノーザンファーム
・母はアルゼンチンのG1-ミルギニーズの勝ち馬。母の伯父・Gran EstrenoはアルゼンチンG1-アルゼンチンジョッキークラブ大賞の勝ち馬で他に米重賞3勝もあげた活躍馬。500キロを超える馬体の持ち主で、父より前向きさがあるとの調教師評。この世代最初の新馬戦で同じノーザンファーム産馬が4頭揃った一戦となるが、新種牡馬・サトノダイヤモンド産駒が新馬勝ち第一号をここで果たせるか。サンデーレーシングで1口90万円×40口で募集された馬。
メイショウオトギ・牝
父・レッドファルクス、母・ヒガシドリーム、母父・ドリームジャーニー
池添謙一 (栗)池添兼雄、ヤナガワ牧場
・母は未出走だが、キタサンブラックの1歳下の半妹になる良血馬。サンデーサイレンス3×4のクロスを持つ馬。
6/4(土)東京5R:新馬/芝1600 12:30発走予定
・ハーツクライ産駒・エゾダイモン、モーリス産駒・ノッキングポイント、ロードカナロア産駒・スティルディマーレらが上位人気になりそうな一戦。新種牡馬産駒は以下の5頭が出走。
オールパルフェ・牡
父・リアルスティール、母・クイーングラス、母父・ルーラーシップ
大野拓弥 (美)和田雄二、カタオカフアーム
・母は6戦2勝(中山芝2000、中山芝1600)。祖母のアルヴァーダは米G2-ラプレヴォワイヤントH、米G3-グレンズフォールズHの勝ち馬。サンデーサイレンス3×4のクロスを持つ馬だが、Miesqueの牝馬クロス4×5も持っている点は注目材料。初戦から動けると思うとのコメントが調教師から出ており、そこそこの人気になることが見込まれるが、リアルスティール産駒初の勝利なるか。
マツリダパーチェ・牡
父・サトノダイヤモンド、母・ボウルズ、母父・エイシンフラッシュ
武藤雅 (美)水野貴広、チャンピオンズファーム
・2022年のJRAブリーズアップセールにて2640万円で取引された馬。母は7戦1勝(新馬・阪神芝1600)。母の伯母にアグネスラズベリ(函館スプリントS)がいる。いかにも仕上がり早のタイプで初戦から楽しみ、とのコメントが陣営から出ており、新馬勝ちした母に続くことが出来るか。サンデーサイレンス3×4のクロスを持つ馬。
クレナイピロコ・牝
父・ヤマカツエース、母・ガーネットビコー、母父・フジキセキ
永野猛蔵 (美)浅野洋一、山際セントラルスタッド
・2021年北海道オータムセールにて242万円で取引された馬。母は11戦未勝利。本馬は17番仔。ヤマカツエース産駒は39頭が血統登録されている。
トーセントゥーリオ・牡
父・マクマホン、母・トーセンミルキー、母父・クロフネ
横山和生 (美)小野次郎、エスティファーム
・母はノーザンファーム産、6戦1勝(東京ダ1600)。母の半兄に重賞入着3回のカフナ。マクマホン産駒は26頭が血統登録されており、そのほとんどは本馬と同じエスティファームの生産馬。尚、マクマホン産駒は既に浦和で1頭勝ち上がっている。
ベルウッドミカサ・牡
父・ビーチパトロール、母・ステージスクール、母父・サンデーサイレンス
木幡巧也 (美)牧光二、山際牧場
・2022年JRAブリーズアップセールにて1705万円で取引された馬。母は現役時はモハメド殿下の持ち馬で、英4戦2勝。本馬は11番仔。母の半兄にアラジがいる牝系で近親にイーグルカフェがいるが、他に目立った大物は出ていない。
6/5(日)中京5R:新馬/芝1400 12:10発走予定
・新種牡馬産駒は以下の2頭が出走。
メイクザビート・牡
父・マインドユアビスケッツ、母・カジノブギ、母父・ワークフォース
和田竜二 (栗)西園正都、社台ファーム
・社台レースホースにて1口60万円×40口で募集された馬。母は7戦1勝(新馬・京都芝1600)。半兄のジャスティンカフェ(父・エピファネイア)も母同様、新馬を勝った馬で(中京芝1600)、先日3勝クラスを勝利した現役馬。母も半兄も新馬勝ちという点は強調材料で、マインドユアビスケッツ産駒はここが初陣となるが、ダートではなく芝で結果を早々に出せるか。
ジョウショーホープ・牡
父・ミッキーロケット、母・スターフォーユー、母父・アグネスデジタル
藤岡康太 (栗)新谷功一、福岡駿弥
・2021年北海道サマーセールにて715万円で取引された馬。母は4戦未勝利。母の従妹にスティールパス、トレンドハンターの両重賞勝ち馬がおり、サークルオブライフも近親になる牝系。ミッキーロケット産駒は64頭が血統登録済だが、種付頭数は117→81→44頭と急激に減っており、初年度産駒が勝負となる。
6/5(日)東京5R:新馬・牝/芝1600 12:25発走予定
・新種牡馬産駒は以下の1頭が出走。
ラブリージュビリー・牝
父・リアルスティール、母・コウエイラブリー、母父・エンパイアメーカー
M.デム (美)尾関知人、佐竹学
・2021年北海道セプテンバーセールにて220万円で取引された馬。母は18戦2勝(小倉ダ1000)で、母の従弟にエポカドーロ、キングストンボーイがいる血統。
6/5(日)東京6R:新馬/芝1400 12:55発走予定
・新種牡馬産駒は以下の3頭が出走。
クラックオブドーン・牡
父・サトノクラウン、母・クラックシード、母父・キングカメハメハ
福永祐一 (美)中舘英二、社台コーポレーション白老ファーム
・母は28戦3勝(新馬・中山芝1600、中山芝1600、中山芝1800)。曽祖母がファビラスラフィン(秋華賞、NZT4歳S)。母父がBMSとして今をときめくキングカメハメハ。サトノクラウン産駒は本馬が初陣となる。G1レーシングにて1口45万円×40口で募集された馬。
ウェンダヴズクライ・牝
父・リアルスティール、母・ホットサマーデイ、母父・アポインテッドデイ
丸山元気 (美)根本康広、木村秀則
・母は29戦1勝(小倉芝1200)。母の半弟に重賞3勝のマルターズアポジー。祖母のマルターズヒートはG3-フェアリーSの勝ち馬。
ロードディフィート・牡
父・デクラレーションオブウォー、母・カディーシャ、母父・ダイワメジャー
岩田望来 (美)和田勇介、藤本ファーム
・ロードホースクラブにて1口4.8万円×500口で募集された馬(現在も募集中の模様)。母は51戦4勝(中京芝1400、函館芝1200、園田2勝)。デクラレーションオブウォーは日本供用後も活躍馬が出ており、種付頭数は152→134→128頭と人気が続いている。どこかでそれなりの馬は出してきそうだがどうなるか。