現地時間6/11(土)の米ベルモントパーク競馬場では米3冠最終戦のG1-ベルモントS(d12f)、昨年12月のG1-マリブSで2着に11馬身半差をつけて圧勝した無敗馬・Flightlineが出走したG1-メトロポリタンH(d8f)など、8つのG1レースが行われている。本稿では8つのG1レースの結果と動画をまとめてお届けする。

Belmont Stakes presented by NYRA Bets(G1・ダ12f・3歳)

・ベルモントSは、好位追走の1番人気・Mo Donegalが直線で力強く抜け出して1着。2着にケンタッキーオークス2着馬のCurlin産駒・Nest。3着にSkippylongstocking。ケンタッキーダービー馬・Rich Strikeは6着。

1着:Mo Donegal

牡3、父・Uncle Mo、母・Callingmissbrown、母父・Pulpit
調教師:Todd Pletcher、騎手:Irad Ortiz Jr

・今回の勝利で通算7戦4勝、G1初制覇、重賞3勝目。4/9のG2-ウッドメモリアルS(d9f)を制して臨んだ前走5/7のG1-ケンタッキーダービー(d10f)は5着。2冠目のプリークネスSは使わずにここへ出走していた馬。2020年キーンランド9月1歳馬セールにて25万米ドルで取引された馬。

・父のUncle Moは2008年米国産のIndian Charlie産駒。Grey Sovereign→フォルティノから続くこの父系の屋台骨を支える存在で現役時は8戦5勝、BCジュヴェナイル、シャンペンSの2つの2歳G1を含む重賞3勝、2010年のエクリプス賞最優秀2歳牡馬。主な産駒にNyquist(ケンタッキーダービー、BCジュヴェナイル等)。Mo Donegalは11頭目の産駒G1馬になる。Nyquistがケンタッキーダービーを勝ったのが2016年で、この翌年に種付けされた時の世代から昨年のBCターフスプリントを勝ったGolden Palが出て、1つ下の世代からMo Donegalが出ることとなっている。クールモアアメリカのアシュフォードスタッドにて供用中で今年の種付料は16万米ドル。

・母のCallingmissbrownは2012年米国産、4戦2勝。祖母のIsland SandはG1-エイコーンS、G2-デラウェアHの勝ち馬

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/258/belmont-park/2022-06-11/815157

Resorts World Casino Manhattan Stakes(G1・芝10f・4歳以上)

・マンハッタンSは、ハナを切ったTribhuvanが4角で既にセーフティーリードを築く展開となり、逃げ楽勝。2着にAdhamo。吉田照哉氏の持ち馬でフランスから遠征した昨年のイタリアダービー馬・Tokyo Goldは最下位10着。

1着:Tribhuvan

せん6、父・Toronado、母・Mahendra、母父・Next Desert
調教師:Chad C Brown、騎手:Manuel Franco

・今回の勝利で通算23戦6勝、G1・2勝目、重賞3勝目。昨年7/17のG1-ユナイテッドネーションズS(t11f)の勝ち馬で、以後、5着(G1-ソードダンサーS)→13着(G1-BCターフ)→5着(G1-ターフクラシックS)。今回はユナイテッドネーションズSを勝った時と同様の逃げ切り勝ち。

・父のToronadoは2010年愛国産のHigh Chaparral産駒。現役時は12戦6勝、クイーンアンS(4歳時)、サセックスS(3歳時)の2つのマイルG1を含む重賞4勝。他にサセックスS2着(4歳時)、ムーランドロンシャン賞2着(4歳時)、セントジェームズパレスS2着(3歳時)。

・母のMahendraは2005年ドイツ産。Tribhuvanの従妹にG1-ガネー賞を勝ったMare Australisがおり、伯母のMacleya(G2-ポモーヌ賞、G3-アレフランス賞)、叔父のMontclair(G3-バルブヴィル賞)はいずれもフランスの重賞勝ち馬。4代母のMajoritatは1987年のドイツオークス馬で、この馬を牝祖とする活躍馬に日本ダービー、天皇賞(秋)など重賞4勝のエイシンフラッシュがいる。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/258/belmont-park/2022-06-11/815156

Hill ‘N’ Dale Metropolitan Handicap(G1・ダ8f・3歳以上)

・5頭中4頭がG1馬という好メンバーが揃った「Met Mile」メトロポリタンHは、番手につけた1番人気のFlightlineが4角手前で先頭に立つと、直線は勢いのままにパワフルに押し切り、2着に6馬身差をつけて快勝。2着にHappy Saver、3着にSpeaker’s Corner。

1着:Flightline

牡4、父・Tapit、母・Feathered、母父・Indian Charlie
調教師:John W Sadler、騎手:Flavien Prat

・今回の勝利で通算4戦4勝G1・2勝目。昨年4/24のデビュー戦(d6f・2着に13馬身半差)→9/5の2戦目(d6f・2着に13馬身差)を連勝し、出走した前走12/26のG1-マリブS(d7f)では終始持ったままで衝撃的なパフォーマンスを見せ、2着に11馬身半差をつけて圧勝。今回は初のマイル戦だったが問題なく通過し、今後の焦点は距離を伸ばしてどうか、の一点になる。今後は2ターンのレースを使うことが検討される模様だが、具体的な目標について陣営は言及していない。

・父のTapitは2001年米国産のPulpit産駒。現役時は6戦3勝、G1-ウッドメモリアルS、G3-ローレルフューチュリティの勝ち馬。2014~2016年に北米リーディングサイアーの座に就いた大種牡馬。現4歳世代は種付料が過去最高の30万米ドルにまで上がった時の世代で、Essential Quality(ベルモントS、トラヴァーズS、BCジュヴェナイル)、Pauline’s Pearl(ラトロワンヌS)、本馬の3頭のG1馬が出ている。エクリプス賞最優秀2歳牡馬・3歳牡馬に選出されたチャンピオンホース・Essential Qualityと、底知れないパフォーマンスを連発している本馬の大物2頭を輩出したのは流石Tapitといったところで、サイアーライン継続の観点からも意義の高い成果。

母のFeatheredは2012年米国産、12戦3勝、G3-エッジウッドSの勝ち馬で、アメリカンオークス2着、スターレットS2着、フリゼットS3着とG1での入着が3回。曽祖母のFinder’s FeeはG1-エイコーンS、G1-メイトロンS、G2-ギャラントブルームH、G3-シカーダSの勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/258/belmont-park/2022-06-11/815164

Jaipur Stakes(G1・芝6f・3歳以上)

・ジャイプールSは、中団追走のCasa Creedが直線で最内を突き、前を行く2頭を外から差し切って1着。1番人気のArrest Me Redが2着。

1着:Casa Creed

牡6、父・Jimmy Creed、母・Achalaya、母父・Bellamy Road
調教師:William Mott、騎手:Luis Saez

・今回の勝利で通算26戦6勝、G1・2勝目、重賞3勝目。昨年のこのレースの勝ち馬で連覇達成。近2走は中東遠征を敢行し、前々走2/26のG3-stc1351ターフスプリントCでは勝ったソングラインとクビ差の2着、前走3/26のG1-アルクォーツスプリントでは勝ったA Case Of Youから2馬身1/4差の5着。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/258/belmont-park/2022-06-11/815163

Ogden Phipps Stakes(G1・ダ8.5f・4歳以上牝馬)

・オグデンフィップスSは、1番人気のLetruskaがハナを切るも、直後にSearch Resultsが付けてラクな逃げにはならず、最初の2fは22.75、半マイルは45.23のハイペースに。4角手前ではLetruskaが一杯になり、後ろから伸びたClairiereとMalathaatの両馬の競り合いをアタマ差制したClairiereが1着。

1着:Clairiere

牝4、父・Curlin、母・Cavorting、母父・Bernardini
調教師:Steven Asmussen、騎手:Joel Rosario

・今回の勝利で通算13戦5勝、G1・2勝目、重賞3勝目。昨年9/25のG1-コティリオンS(d8.5f)の勝ち馬で、前走4/23のG1-アップルブロッサムH(d8.5f)では勝ったLetruskaから1馬身1/4差の2着だった馬。G1・3勝の母・Cavortingは6年前のこのレースの勝ち馬で、母仔制覇達成となる。Mr. Prospectorの3×4のクロスを持つ馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/258/belmont-park/2022-06-11/815162

Woody Stephens Stakes presented by Mohegan Sun(G1・ダ7f・3歳)

・ウッディスティーヴンスSは、出たなりに番手に収まった1番人気のJack Christopherが余力十分に4角で先頭に並びかけると、直線は独壇場となり2着に10馬身差をつけて圧勝。

1着:Jack Christopher

牡3、父・Munnings、母・Rushin No Blushin、母父・Half Ours
調教師:Chad C Brown、騎手:Jose L Ortiz

・今回の勝利で通算4戦4勝G1・2勝目、重賞3勝目。昨年10/2のG1-シャンペンS(d8f)を制した後、217日ぶりのレースとなった前走5/7のG2-パットデイマイル(d8f)に勝利し、ここへ出走していた馬。Chad C Brown師は「この馬は並外れた才能を持っている」「これほど純粋な輝きを持ったダートホースは初めて」「Ghostzapperを思い出させる」とコメント。今後は距離を伸ばし7/23のG1-ハスケルSへ向かう模様。伯父にG1・2勝のStreet Bossがいる牝系の出身。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/258/belmont-park/2022-06-11/815161

Longines Just a Game Stakes(G1・芝8f・4歳以上牝馬)

・ジャストアゲームSは、離れた3番手を追走していたRegal Gloryが直線抜け出して勝利。1番人気のSpeak Of The Devilは4着。

1着:Regal Glory

牝6、父・アニマルキングダム、母・Mary’s Follies、母父・More Than Ready
調教師:Chad C Brown、騎手:Jose L Ortiz

・今回の勝利で通算19戦12勝、G1・3勝目、重賞7勝目。昨年11/28のG1-メイトリアークSを制して以降、これで4連勝。前走4/16のG1-ジェニーワイリーSに続くG1連覇達成。父・アニマルキングダムの日本供用後の1stクロップのデビューは来年になる(血統登録頭数74)。カフェファラオの半姉になり、母も祖母も重賞勝ち馬

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https://www.racingpost.com/results/258/belmont-park/2022-06-11/815159

Acorn Stakes(G1・ダ8f・3歳牝馬)

・エイコーンSは、ハナに立った1番人気のMatareyaが逃げ圧勝。2着との着差は6馬身1/4。

1着:Matareya

牝3、父・Pioneerof The Nile、母・Innovative Idea、母父・Bernardinii
調教師:Brad H Cox、騎手:Flavien Prat

・今回の勝利で通算8戦5勝、G1初制覇、重賞3勝目。4/10のG3-ボーモントS(d7f・2着に8馬身半差)→5/6のG2-エイトベルS(d7f・2着に2馬身1/4差)に続き、これで重賞3連勝。母、祖母、曽祖母は全て重賞勝ち馬で、近親にMaxfield(クラークS等)、Sky Mesa(ホープフルS)などがいる。

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https://www.racingpost.com/results/258/belmont-park/2022-06-11/815158