現地時間6/17(金)に英アスコット競馬場にて行われた、今年のロイヤルアスコット開催4日目。4日目は非常に見応えのあるレースが多い一日となり、G1-コロネーションS、G1-コモンウェルスC、G2-キングエドワード7世S、G3-アルバニーSの重賞4鞍を含む全7鞍が行われている。

Albany Stakes(G3・芝6f・2歳牝馬)

・アルバニーSは、内(画面左)の馬群を先導したバリードイルのMeditateが最後まで脚色乱れることなく、レースを制圧し、ラストもしっかりとまとめ切って1着。1番人気に推されていたゴドルフィンのExceed And Excel産駒・Mawjが2着。

・Ryan Mooreはこの勝利がロイヤルアスコット70勝目。

https://pbs.twimg.com/media/FVejVBDWQAEkWB6?format=jpg&name=4096×4096

1着:Meditate

牝2、父・No Nay Never、母・Pembina、母父・Dalakhani
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore

・今回の勝利で通算3戦3勝重賞2勝目。4/10のカラでのデビュー戦(t5f)を勝利し、5/15のネイスでのG3-フィリーズスプリントS(t6f)も勝利。2戦2勝でここへ出走していた馬。

・父のNo Nay Neverは2011年米国産のScat Daddy産駒。現役時は6戦4勝、2着2回。2歳G1-モルニー賞(t1200m)、2歳G2-ノーフォークS(t5f)、G3-ウッドフォードS(t5.5f)の勝ち馬。主な産駒にTen Sovereigns(ジュライC、ミドルパークS)、Alcohol Free(コロネーションS、サセックスS、チェヴァリーパークS)。現2歳までの5クロップで3頭のG1馬を含む20頭の重賞勝ち馬、16頭のリステッド勝ち馬を輩出中。現2歳馬は1stクロップのTen SovereignsがミドルパークSを制した翌年に種付けされた時の世代で、種付料が前年の4倍の10万ユーロに一気に引き上げられた時の世代。本馬や2日目のL-ウィンザーキャッスルSを勝ったLittle Big Bearなど、産駒の活躍が早くも目立っている状況。

・母のPembinaは2009年愛国産、5戦1勝。従兄のMost ImprovedはG1-セントジェームズパレスSの勝ち馬。従兄のEctotはG1-ジョーハーシュターフクラシックS、G1-クリテリウムアンテルナシオナルの2つのG1を含む重賞5勝。他に従兄や従姉に多くの重賞勝ち馬がいる牝系の出身。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2022-06-17/812642

Commonwealth Cup(G1・芝6f・3歳)(British Champions Series)

・コモンウェルスCは、最内枠発走のPerfect Powerが内(画面左)の馬群の後方待機から、内から力強く抜け出し、後続の追撃を抑えて差し切り勝ち。吉田勝己氏の持ち馬、Starspangledbanner産駒・Flotusが3着、吉田照哉氏の持ち馬、Profitable産駒・Miramarが5着。

1着:Perfect Power

牡3、父・Ardad、母・Sagely、母父・Frozen Power
調教師:Richard Fahey、騎手:Christophe Soumillon

・今回の勝利で通算9戦6勝、G1・3勝目、重賞5勝目。昨年G1-モルニー賞、G1-ミドルパークSを共に後方待機から差し切る競馬で勝利した馬で、今年は4/16のG3-グリーナムS(t7f)から始動し1着。2000ギニーに向けてスミヨンからは彼らしい強気なコメントも出ていたが、4/30のG1-英2000ギニーは距離の壁があったか、勝ち馬から6馬身1/4差の7着と敗退。今回は適距離に戻しての一戦で見事に本領発揮。勝負強い短距離の差し馬として今後もスプリント路線で活躍が見込める逸材。

・父のArdadは2014年愛国産のKodiac産駒。現役時は9戦3勝、英2歳G2-フライングチルダーズS(5f)、英2歳Listed-ウィンザーキャッスルS(5f)の勝ち馬。いとこ(せん馬)のMaarekはG1-アベイドロンシャン賞を含む重賞6勝の活躍馬。現3歳がファーストクロップになり、本馬とEve Lodge(サイレニアS)の2頭が重賞勝ち。他に重賞入着馬が3頭いる。2018~2020年の種付料が6500ポンド、昨年が4000ポンドとリーズナブルな価格設定になっていたが、本馬の2歳戦での活躍もあり今年は1万2500ポンドへ上昇。

・母のSagelyは2013年愛国産、15戦2勝。祖母のSaga d’Ouillyは凱旋門賞馬・Sagamixの全妹。母の従弟にJapan(インターナショナルS、パリ大賞典)、Mogul(香港ヴァーズ、パリ大賞典)、母の従兄にSageburg(イスパーン賞)、母の従姉にSagawara(サンタラリ賞)。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2022-06-17/808808

Duke Of Edinburgh Stakes (芝1m3f211y・3歳以上・Class 2)

・デュークオブエジンバラSは、後方待機から直線で外から一気に伸びたKingman産駒・Candleford(せん4)が差し切り勝ち。2着との着差は6馬身。エリザベス女王の持ち馬で1番人気に推されたJust Fineは8着。

https://twitter.com/Ascot/status/1537810003746242560

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2022-06-17/812639

Coronation Stakes(G1・芝7f213y(Rnd)・3歳牝馬)(British Champions Series)

・コロネーションSは、1番人気のInspiralがスタートで出遅れ気味になり、後方からの競馬を強いられる展開に。直線はFrankie Dettoriが外に持ち出さずに馬群の中に突っ込んでいき、何とか馬群を縫って上昇。進路が確保されると真一文字に伸び、あっという間に後続との差を離し、2着のSpendarellaに4馬身3/4差をつけて快勝。3着にDiscoveries。英1000ギニー馬のCachetは5着。

1着:Inspiral

牝3、父・Frankel、母・Starscope、母父・Selkirk
調教師:John & Thady Gosden、騎手:Frankie Dettori

・今回の勝利で通算5戦5勝G1・2勝目、重賞3勝目。昨年はG1-フィリーズマイル(t8f)、G2-メイヒルS(t8f)を含むデビュー4連勝でカルティエ賞最優秀2歳牝馬に選出され、今年は大きな期待がかかっていた一頭だが、調整の遅れを理由に大本命視されていた英1000ギニーを使わずに、ここに照準を絞って調整されていた馬。英1000ギニー馬、プールデッセデプーリッシュ(仏1000ギニー)の勝ち馬、昨年のBCジュヴェナイルフィリーズターフの勝ち馬などが一堂に会したメンバー相手でも、やはりこの馬の能力は抜けていたことを証明する圧倒的な内容での勝利。次走はナッソーS、ジャックルマロワ賞が検討される模様。

・John Gosden師はこの勝利がロイヤルアスコット60勝目。

https://pbs.twimg.com/media/FVejTsqX0AAGvWV?format=jpg&name=4096×4096

・Frankie Dettoriはこのレースが今年のロイヤルアスコット初勝利。フードを外すことが出来ずに出遅れたプリンスオブウェールズSでのLord North、「物事がうまくいかなかった」と語ったゴールドカップでのStradivarius、エリザベス女王の持ち馬・Sagaに騎乗したブリタニアSで脚を余して敗れたりと、らしくない苦戦が続いていた中での勝利。

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・Frankel産駒は今年のロイヤルアスコット初勝利。

母のStarscopeは2009年英国産、8戦1勝、英1000ギニー2着、コロネーションS2着。祖母のMoon GoddessはエクリプスS、クイーンアンS、ロッキンジSのG1・3勝をあげたMediceanの半妹。Starscopeの従弟にモントライゼ(京王杯2歳S)。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2022-06-17/808807

Sandringham Stakes (芝8f(Str)・3歳牝馬・Class 2)

・28頭立てのサンドリンガムSは、1番人気のDark Angel産駒・Herediaが外(画面右)の馬群の後方待機から鋭い末脚を繰り出して差し切り勝ち。これでデビュー以来、無傷の4連勝。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2022-06-17/812640

King Edward VII Stakes(G2・芝1m3f211y・3歳牡馬、せん馬)

・キングエドワード7世Sは、ハナを切った1番人気のChangingoftheguardが最後まで粘り切って逃げ切り勝ち。2着は外に切れ込みながら伸びてきたChurchill産駒・Grand Alliance。

・A P O’Brien師はこの勝利がロイヤルアスコット80勝目。

https://pbs.twimg.com/media/FVejWGPXwAApAiK?format=jpg&name=4096×4096

1着:Changingoftheguard

牡3、父・Galileo、母・Lady Lara、母父・Excellent Art
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore

・今回の勝利で通算7戦3勝、重賞2勝目。2歳時は3戦未勝利だった馬で、初勝利は2着に6馬身差をつけた4/1のダンダークでのAW10.5f戦。続く5/4のG3-チェスターヴァーズ(t1m4f63yds)も2着に6馬身半差をつけて圧勝し、6/4のG1-英ダービーへ出走するも勝ったDesert Crownから9馬身1/4差の5着。ダービーでは現時点での一線級とは力量差がある結果となったが、このメンバーの中に入ると順当勝ち。

・Galileo産駒は3日目のゴールドカップを勝ったKyprios、リブルスデイルSを勝ったMagical Lagoonに続き今開催3勝目。

母のLady Laraは2011年愛国産、26戦6勝、米G2-ハニーフォックスS(t8f)、米G3-マイチャーマーH(t8.5f)の勝ち馬。ロイヤルアスコットとは縁があり、G3-アルバニーSでデビュー(19頭立ての8着)した経歴を持つ。4代母のDancing Rocks(G2時代のナッソーSの勝ち馬)を牝祖とする活躍馬にフォレ賞3連覇のOne Master、Power(アイリッシュ2000ギニー等)、Footstepsinthesand(英2000ギニー等)などがいる。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2022-06-17/808809

Palace Of Holyroodhouse Stakes (芝5f・3歳・Class 2)

・27頭立てのパレスオブホリールードハウスSは、Hayley Turner騎乗のStarspangledbanner産駒・Latin Lover(せん3)が勝利。女性ジョッキーHayley Turnerはこれがロイヤルアスコット3勝目。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2022-06-17/812641