現地時間6/18(土)に英アスコット競馬場にて行われた、今年のロイヤルアスコット開催最終日。最終日はG1-プラチナジュビリーS、G2-ハードウィックS、G3-ジャージーSの重賞3鞍を含む全7鞍が行われている。

Chesham Stakes(Listed・芝7f・2歳)

・チェシャムSは、このレースがデビュー戦となる人気薄のHolloway Boyが外(画面右)の後方待機から、終い一気に伸びて差し切り勝ち。1番人気に推されたSnowfallの半弟、Dubawi産駒・Alfred Munningsは6着。

1着:Holloway Boy

牡2、父・Ulysses、母・Sultry、母父・Pivotal
調教師:K R Burke、騎手:Daniel Tudhope

・今回の勝利で通算1戦1勝。出走馬14頭中、ここがデビュー戦だった馬はこの馬のみで単勝41倍の人気に留まったのは無理もないところ。

・父のUlyssesは2013年愛国産のGalileo産駒で母のLight Shiftが英オークス馬という良血馬。現役時は13戦5勝、インターナショナルS、エクリプスSの2つのG1を含む重賞4勝。他にキングジョージ2着、プリンスオブウェールズS3着、凱旋門賞3着。現2歳は2ndクロップになり、これまでの重賞勝ちは1stクロップのPiz Badile(バリサックスS)1頭のみ。

・母のSultryは2014年英国産、未出走。曽祖母のGay Gallantaは2歳G1-チェヴァリーパークS、2歳G3-クイーンメアリーSを制した早熟馬。Gay Gallantaの直仔・ByronはG2-レノックスS、G2-ミルリーフSの勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2022-06-18/812646

Jersey Stakes(G3・芝7f・3歳)

・ジャージーSは、ハナに立った9番・Noble Truthが一瞬、同じKingman産駒の10番・Samburuに並びかけられるも、これを差し返し最後は2着馬に1馬身差をつけて逃げ切り勝ち。

1着:Noble Truth

せん3、父・Kingman、母・Speralita、母父・Frankel
調教師:Charlie Appleby、騎手:William Buick

・今回の勝利で通算9戦4勝、重賞初制覇。2歳時はL-フライングスコッツマンS(t7f)を制し、G1-ジャンリュックラガルデール賞(t1400m)では2着。3歳初戦のG3-サウジダービー(d1600m)は13着と大敗するも、前走4/29のL-キングチャールズ2世S(t7f)を2着に6馬身差で勝利していたが、その後、去勢され、今回は去勢明け初戦のレースだった馬。

・父のKingmanは2011年英国産のInvincible Spirit産駒。現役時は8戦7勝、愛2000ギニー→セントジェームズパレスS→サセックスS→ジャックルマロワ賞とG1を4連勝し、2014年のカルティエ賞年度代表馬、最優秀3歳牡馬に選出された馬。これまでにPalace Pier、シュネルマイスターなど4頭のG1馬を輩出中で、他に本馬を含む21頭の重賞勝ち馬を輩出中。種付料は初年度は5万5000ポンドだったが、現在3年連続で15万ポンド。今の欧州を代表する種牡馬の一頭。

母のSperalitaは2014年フランス産、未出走。G1・6勝のスタセリタの半妹になる良血馬。ソウルスターリング、シェーングランツは本馬の従妹になる。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2022-06-18/812643

Hardwicke Stakes(G2・芝1m3f211y・4歳以上)

・ハードウィックSは、ハナを切ったBroomeが直線に入ってもバテずにリードを保ち逃げ切り勝ち。1番人気のHurricane Laneは道中3番手追走から、直線伸びず3着。

1着:Broome

牡6、父・Australia、母・Sweepstake、母父・Acclamation
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore

・今回の勝利で通算24戦8勝、重賞6勝目。昨年は3/28から11/28までの間にタフに11戦走り、サンクルー大賞で初のG1を勝つなど重賞3勝、BCターフ2着、タタソールズゴールドC2着と活躍。今年は5/22のG1-タタソールズゴールドCから始動し5着。ハードウィックSは去年(2着)に続く出走だった馬。

・父のAustraliaは2011年英国産のGalileo産駒で、名牝・Ouija Board(G1・7勝)の4番仔。現役時は8戦5勝、英・愛ダービー、インターナショナルSの3つのG1を含む重賞4勝。先日アメリカでOcean RoadがG1-ゲイムリーSを制したばかり。

母のSweepstakeは2005年愛国産、5戦2勝、L-ナショナルS(t5f)の勝ち馬で他に米G3-アパラチアンS2着、英G3-プリンセスマーガレットS3着。全弟のPoint Lonsdaleは愛2歳G2-フューチュリティS、愛2歳G3-タイロスSの勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2022-06-18/808811

Platinum Jubilee Stakes(G1・芝6f・4歳以上)(British Champions Series)

・プラチナジュビリーSは、大外から伸びたNaval Crownと内から伸びたCreative Forceのゴドルフィン勢2騎の一騎打ちとなり、クビ差でNaval Crownが1着、Creative Forceが2着。グレナディアガーズは一瞬抜け出しかけるも、脚を無くし勝ち馬から7馬身1/4差の19着。1番人気のオーストラリア調教馬・Home Affairsは20着。

1着:Naval Crown

牡4、父・Dubawi、母・Come Alive、母父・Dansili
調教師:Charlie Appleby、騎手:James Doyle

・今回の勝利で通算15戦4勝、G1初制覇、重賞2勝目。昨年はメイダンのL-メイダンクラシック(t1600m)に勝利し、G1-英2000ギニー4着、ロイヤルアスコットのG3-ジャージーS2着などの戦績を残す。今年は1/21のメイダンでのG2-アルファヒディフォート(t1400m)1着→2/26のサウジアラビアでのG3-1351ターフスプリント(t1351m)11着→3/26のメイダンでのG1-アルクォーツスプリント(t1200m)4着。今回はそれ以来のレースだった馬。

・Dubawi産駒はセントジェームズパレスSを勝ったCoroebus、ウルファートンSを勝ったDubai Future、クイーンズヴァーズを勝ったEldar Eldarov、キングジョージ5世Sを勝ったSecret Stateに続き今開催5勝目。尚、Naval CrownはDubawi産駒の50頭目のG1馬になる

母のCome Aliveは2013年英国産、7戦3勝、L-アマンディーヌ賞(t1400m)の勝ち馬

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https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2022-06-18/808810

Wokingham Stakes (Heritage Handicap・芝6f・3歳以上) (Class 2)

・ウォーキンガムSは、昨年の同レースの勝ち馬、Mayson産駒・Rohaan(せん4)が大外から追い込んでゴール寸前で先頭に立ち勝利。単勝19倍、鞍上は今開催絶好調のRyan Moore。レース直後に珍しくRyan Mooreが笑顔を見せた程の快心の騎乗での勝利。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2022-06-18/811479

Golden Gates Stakes (Handicap・芝1m1f212y・3歳)(Class 2)

・ゴールデンゲートSは、1番人気のQuality Road産駒・Missed The Cutが中団追走から抜け出し、2着に4馬身1/4差をつけて快勝。4/13にデビューしたばかりのアメリカ産馬で、これで通算4戦3勝。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2022-06-18/812645

Queen Alexandra Stakes (Conditions Race・芝2m5f143y・4歳以上)(Class 2)

・クイーンアレクサンドラSは、Dansili産駒・Stratum(せん9)が後方待機から直線で馬群の中を縫って差し込み、ゴール前で抜け出して1着。メルボルンC出走歴もある馬で(20着)、近走は障害レースが主戦場となっている馬。このレースは昨年に続く勝利。調教師はチェルトナムフェスティバル88勝の実績を誇る、伯楽・W P Mullins師。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2022-06-18/812644

最終日の現地twitterより

今年のロイヤルアスコット開催のリーディングはA P O’Brien師(11回目)とRyan Moore(9回目)。A P O’Brien師は現在、ロイヤルアスコットでの勝利は81。Sir Michael Stoute師の80勝の記録を超えて歴代最多を更新中。Ryan Mooreは今開催7勝。最終日も逃げて良し(Broomeで逃げ切ったハードウィックS)、差して良し(単勝19倍のRohaanで差し切ったウォーキンガムS)の活躍ぶりで、人気的に劣っていた馬でもしっかり持ってくる手腕は光っていた。

・今年のロイヤルアスコットを1分弱にまとめた好動画。コロナ禍により一昨年は無観客開催、昨年は入場者数を限定しての開催となっていたが今年はエリザベス女王の来場こそ無かったが、多くの観衆を集めての通常通りの開催となり盛況となっている。

・At The Racesのtwitterが今年のロイヤルアスコットでのベストパフォーマンスを投票で募っているが、現時点ではコロネーションCでのInspiralが1位、キングズスタンドSでのNature Stripが2位、クイーンアンSでのBaaeedが3位となっている。