2022 アイリッシュダービー等・レース結果

現地時間6/25(土)に愛カラ競馬場にて行われた、G1-アイリッシュダービー(t12f)の結果と動画をお届けする。合わせて同日に豪イーグルファーム競馬場にて行われた、G1-タタソールズティアラ(t1400m)についても触れる。

Dubai Duty Free Irish Derby(G1・芝12f・3歳、せん馬不可)

・番手追走の同率1番人気、Westoverが4角先頭から直線で後続を突き離し、2着に7馬身差をつけて圧勝。2着は3番手追走からしぶとく伸びたUlysses産駒・Piz Badile。同率1番人気の英オークス馬・Tuesdayは後方追走から直線伸びるも4着。

1着:Westover

牡3、父・Frankel、母・Mirabilis、母父・Lear Fan
調教師:Ralph Beckett、騎手:Colin Keane

・今回の勝利で通算6戦3勝、G1初制覇、重賞2勝目。昨年8/5のデビュー戦(t8f)1着→9/17の2戦目(t8f)2着→10/18のリステッド(t1m6yds)2着。その後、休養に入り、186日ぶりのレースとなった4/22のG3-クラシックトライアル(t1m1f209yds)で1着→6/4のG1-英ダービー(t1m4f6yds)で勝ったDesert Crownから2馬身3/4差の3着とし、ここへ同率の1番人気で出走していた馬。

・Frankel産駒は先週のディアヌ賞(仏オークス)を勝ったNashwaに続くG1勝ちで、Westoverは23頭目の産駒G1馬になる。現3歳世代はInspiral(コロネーションS、フィリーズマイル)、Homeless Songs(アイリッシュ1000ギニー)、Nashwa(ディアヌ賞)、本馬とG1馬が多く出ているが、これらの馬は2018年に種付けされた時の世代。2018年の前年は初期の代表産駒・CracksmanがG1-英チャンピオンSを7馬身差で制し、カルティエ賞最優秀3歳牡馬に選出され、日本ではソウルスターリングがオークスを制した年。この流れを受けて2018年はFrankelの評価が確固たるものとなり、種付料が前年までの12万5000ポンドから、17万5000ポンドへ一気に引き上げられた年になり、3歳世代のここまでの図抜けた活躍は生産者の期待に十二分に応えた素晴らしいものと言える。

母のMirabilisは2002年米国産、16戦4勝、G3-チャーチルディスタフターフマイルSの勝ち馬で、ムーランドロンシャン賞、ディアヌ賞(仏オークス)のG1・2勝馬、Nebraska Tornadoの半妹。祖母のMedia Noxは米G2-ブエナビスタH、仏G3-ポワ賞の勝ち馬。Westoverの全きょうだい(せん馬)・Monarchs Glenは英G3-ダーレークラブSの勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/178/curragh/2022-06-25/797836

Sky Racing Tattersall’s Tiara(G1・芝1400m・2歳以上牝馬)

・豪イーグルファーム競馬場にて行われた、G1-タタソールズティアラは、4角手前では後ろから2頭目にいた、Star Turn産駒・Startantes(牝3)が直線で馬群の中から一気の差し脚を見せて差し切り勝ち。今回の勝利で通算19戦6勝、重賞初制覇。これまでにG1ではサラウンドS2着、フライトS3着の実績があり、前走6/11のG1-ストラドブロークH(t1400m)は5着だった馬。

・父のStar Turnは2013年豪州産のStar Witness産駒。現役時は12戦3勝、G2-スキラッチS、G3-サンドメニコSの勝ち馬で、ウィリアムレイドS3着、ニューマーケットH3着、ブラックキャビアライトニング3着、クールモアスタッドS3着。Startantesは初の産駒G1馬で他に2頭の重賞勝ち馬、2頭のリステッド勝ち馬を輩出中。

母のFuntantesは2006年豪州産のEasy Rocking(Sadler’s Wells直系)産駒。豪G2-シャンペンクラシックの勝ち馬

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/468/eagle-farm/2022-06-25/815663