先週、1頭が1着、2頭が3着と活躍したマインドユアビスケッツ産駒。既に16頭が中央でデビューしているが、今回はマインドユアビスケッツ産駒のここまでの走りをまとめていく。

マインドユアビスケッツの血統、経歴、レース動画

・2013年米国産のPosse産駒。現役時は25戦7勝、ドバイゴールデンシャヒーン(d1200m)連覇マリブS(d7f)の3つのG1を含む重賞6勝。他にBCスプリント2着(d6f・勝ち馬はドレフォン)、シガーマイルH(d8f)2着、メトロポリタンH(d8f)2着、ホイットニーS(d9f)2着。

・父のPosseは2000年米国産のSilver Deputy産駒。現役時はd5.5f~d9fの米重賞3勝。初年度産駒からG1・3勝のKodiak Kowboy、4thクロップからG1・2勝のCaleb’s Posseを出すも、2010年以降はニューヨーク州にて供用され、マインドユアビスケッツはこの時の産駒。ブラッドホースでは「ニューヨーク育ち(New York-bred)」のマインドユアビスケッツと形容される。

・以下は3歳11月のG1-BCスプリント(d6f)の動画。同じ3歳のドレフォンが勝ったレースで、前々で立ち回り直線頑張り切る勝ち方はアメリカの強いスプリンターのイメージそのもの。マインドユアビスケッツはやや離れた最後方追走から直線で伸びて3着入線→2着繰り上がり。

・以下は5歳3月のG1-ドバイゴールデンシャヒーン(d1200m)をレコード勝ちした時の動画。前年のBCスプリントの勝ち馬・Roy Hやマテラスカイが出走していたレースで、ここも最後方追走から直線勝負の競馬となり、ゴール寸前で差し切り勝ち。

先週までの産駒成績について

2-3-3-12/20】勝率10.0%連対率25.0%複勝率40.0%

 芝【0-2-1-10/13】勝率0.0%、連対率15.4%、複勝率23.1%
 →10頭が出走し2頭が入着。

 ダ【2-1-2-2/7】勝率28.6%連対率42.8%複勝率71.4%
 →6頭が出走し2頭が勝ち上がり。他に2頭が入着。

・トータルで16頭がデビューし、2頭が勝ち上がり、他に4頭が入着しているが、ダートでの高い数字が非常に目立っている。今後、ダートのレースが増えるとさらに勝ち上がり馬が増えていく可能性が高そうだが、当面のダート戦でのライバルとなりそうなドレフォン産駒、ヘニーヒューズ産駒らとの争いには注目が集まりそうである。

・マインドユアビスケッツの現役時代の戦績を踏まえると産駒がダートで走ることは当然、想定出来る結果ではあるが、ダートに限定した現時点の2歳リーディングの順位はどうなっているかが気になるところ。以下にランキングをまとめている。

ダート限定の現時点の2歳リーディング(獲得賞金順)

 1位マインドユアビスケッツ【2-1-2-2/7】
 2位:ヘニーヒューズ【1-2-2-5/10】
 3位:パイロ【1-1-0-3/5】
 4位:シルバーステート【1-0-1-2/4】
 5位:マジェスティックウォリアー【1-0-0-6/7】

現時点でダートの2歳戦は11鞍しか行われていないが、2頭勝ち上がっている種牡馬はマインドユアビスケッツのみ。今後レース数が増えるにつれて当然、順位変動は大きくなろうが、全体で見てもマインドユアビスケッツが好スタートを切ったのは間違いないと言える。

勝ち上がり2頭の指数状況とプロフィールについて

・競馬ブックスピード指数を元に勝ち上がり馬の指数状況をまとめると、これまでに勝ち上がった全87頭の内、勝ち上がり時に指数70超だった馬は77頭(88.5%)、70未満だった馬は10頭(11.5%)。指数70超だった馬のみを対象に平均指数を算出すると、74.6になる。

・マインドユアビスケッツ産駒の2頭の勝ち上がり馬は指数77、76の高指数で勝ち上がっており、共に平均以上の指数での勝利となり中身は良好。指数は逃げ切りで記録した場合、次走以降に逃げられなかった場合の再現性に「?」がつくことが多いが、2頭とも逃げ切りで記録した指数ではない。以下、勝ち上がった馬のプロフィールをご紹介する。

ワタシダケドナニカ 牡
母・トップスカーレット、母父・ダイワメジャー、生産者・岡田スタッド
指数:77

・7/10の函館ダ1000の未勝利戦で指数77を記録。指数77はダートで行われた11鞍の新馬、未勝利戦でこれまでに記録された最高指数。人気のマニバドラがハナに立ち、直線逃げ込みを図るところを道中2,3番手追走から直線で差し切っての勝利。

・父にJRA産駒初勝利をもたらした馬。従兄にダートの短距離路線でオープン入りし、室町S(OP京都ダ1200)1着、Jpn3-サマーチャンピオン(佐賀ダ1400)2着などの戦績を残したブルミラコロ(父・キンシャサノキセキ)がおり、この馬も条件的にダートの短距離はお誂え向きなのは間違いなかろう。

・母父ダイワメジャーは現時点で10頭が勝ち上がっており、キングカメハメハ(7勝)、サクラバクシンオー(4勝)を抑えて単独トップ。JBISによる現時点の中央BMSランキングではまだ出走頭数が少ないこともあり、16位に留まっているが、出走頭数を勝利頭数で割った比率を算出すると、自身より上にランクインしている15頭と比べると、ランキングは大幅に上昇し4位タイ。先々のBMSとしての明るい未来を予感させる数字を残している状況。

 ※BMSランキング上位馬の勝利頭数率(出走頭数÷勝利頭数)

 クロフネ:25.5%
 サクラバクシンオー:24.8%
 フレンチデピュティ:24.6%
 ダイワメジャー24.4%
 シンボリクリスエス:24.4%
 キングヘイロー:23.8%
 フジキセキ:22.8%
 ディープインパクト:22.5%
 スペシャルウィーク:21.8%
 キングカメハメハ:21.8%

ミラーオブマインド 牡
母・エミーズスマイル、母父・アグネスタキオン、生産者・社台ファーム
指数:76

・7/23の札幌ダ1700の新馬戦で指数76を記録。指数76はダートで行われた11鞍の新馬、未勝利戦でこれまでに記録された2番目タイに高い指数。好位外追走から4角入口では3番手に取り付き、直線で一気に弾けての差し切り勝ち。半姉にエミーズパラダイス(エンプレス杯2着)、甥にクラウンプライド(UAEダービー)、叔父にディラクエ(北海道2歳優駿)がいる牝系の出身。「調教で神経質な面があって、ビシっとやっていなかった」との勝利ジョッキーコメントから上がり目がありそうで楽しみな存在。

今週のマインドユアビスケッツ産駒の出走予定馬

・今週はまだ未勝利の芝での新馬戦にて4頭がデビュー予定。そろそろ芝での勝ち上がり馬を出したいところだが、どうなるか。

7/30(土)札幌5R・2歳新馬(芝1500)

キングオブザナイル 牡
母・ヴェネーノ、母父・ディープインパクト

・母は12戦未勝利。本馬は2番仔。母の従兄・ダンツキッスイはG3-アーリントンCの勝ち馬。母の伯父・アタラクシアはダービー3着馬。

ショーモン 牡
母・エポキシ、母父・ディープインパクト

・ノーザンファームの生産馬で一昨年のセレクトセールにて1870万円で取引された馬。母は8戦未勝利。本馬は6番仔。祖母のシーズアンは英2歳G1-チェヴァリーパークSの勝ち馬。「すごくいい走りをします」との調教師評。

7/31(日)新潟6R・2歳新馬(芝1400)

ウィズザドリーム 牡
母・ドリームアドリーム、母父・ディープインパクト

・追分ファームの生産馬でG1レーシングにて1口45万円×40口で募集された馬。母は2戦未勝利。本馬は3番仔。母の従弟・UpstartはG2-ホーリーブルS、G3-レイザーバックHの勝ち馬で、フロリダダービー2着、BCジュヴェナイル3着、メトロポリタンH3着などG1入着6回。祖母のジョシュズマデリンはG2-レイヴンランSの勝ち馬。

フルメタルボディー 牡
母・ザレマ、母父・ダンスインザダーク

・社台ファームの生産馬で社台レースホースにて1口100万円×40口で募集された馬。母は33戦4勝、G3-京成杯オータムHの勝ち馬で、重賞入着6回の活躍馬。本馬は7番仔。2番仔のミッキーオリビエが中央4勝、3番仔のバレッティが中央6勝(現役)、4番仔のグランドピルエットが中央2勝。母の半兄・マルカシェンクはG2-デイリー杯2歳S、G3-関屋記念の勝ち馬。母の半弟・ガリバルディはG3-中京記念の勝ち馬。祖母シェンクはレジーナエレナ賞(伊1000ギニー)の勝ち馬。