2022 ホイットニーS、サラトガダービー招待S等・レース結果

現地時間8/6(土)に米サラトガ競馬場にて行われた、G1-ホイットニーS(d9f)、G1-サラトガダービー招待S(t9.5f)、G1-テストS(d7f)、米デルマー競馬場にて行われた、G1-クレメントL ハーシュS(d8.5f)の結果と動画をお届けする。

Whitney Stakes(G1・ダ9f・4歳以上・サラトガ競馬場)

・ホイットニーSは、スタート直後に一気にハナを奪い、早々に自分のスタイルに持ち込んだLife Is Goodが逃げ切り勝ち。2着にHappy Saver、3着にHot Rod Charlie。

1着:Life Is Good

牡4、父・Into Mischief、母・Beach Walk、母父・Distorted Humor
調教師:Todd Pletcher、騎手:Irad Ortiz Jr

・今回の勝利で通算10戦8勝、G1・3勝目、重賞7勝目。今年は1/29のG1-ペガサスワールドカップ招待S(d9f)で2着のKnicks Goに3馬身1/4差をつけて勝利→3/26のG1-ドバイワールドカップ(d2000m)で4着→6/2のG2-ジョンA.ネラッドS(d7f)で1着。9fまでは距離的に守備範囲だろうが、10fでどうか、が今後の焦点になる印象。仮にBCクラシックへ向かう場合、Flightlineとの激突になる可能性があるが、この馬もマイルまでしか経験していない馬で10fでどうかという懸念あり。9/3のパシフィッククラシックや10/1のオーサムアゲインS辺りでの両馬のパフォーマンスには注目が集まることになる。

・父のInto Mischiefは2005年米国産のHarlan’s Holiday産駒。現役時は6戦3勝、2歳G1-キャッシュコールフューチュリティ(AW8.5f)の重賞1勝。半妹に名牝Beholder(G1・11勝、エクリプス賞を4度受賞)、半弟にMendelssohn(BCジュヴェナイルターフ)。3年連続で北米リーディングサイアーの座に就いているチャンピオンサイアー。このレースの前の時点でブラッドホースによる北米リーディング2位。G1勝ちは本馬のみだが、重賞勝ち9頭は現在トップ。出走頭数、勝ち馬数が圧倒的に多く(共に1位)、現在首位のQuality Roadは完全に射程圏に捕らえており、4年連続リーディング首位に向けて順調に進んでいる状況。

・母のBeach Walkは2013年米国産、5戦未勝利。祖母のBonnie Blue FlagはG1-テストS2着、G1-プライオレスS3着。Bonnie Blue Flagの半姉・DiamondrellaはファーストレディS、ジャストアゲイムHのG1・2勝。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/445/saratoga/2022-08-06/818946

Caesars Saratoga Derby Invitational Stakes(G1・芝9.5f・3歳・サラトガ競馬場)

・サラトガダービー招待Sは、1角を3番手のインで通過したNations Prideが4角までに2番手に上昇し、差し切り勝ち。2着にAnnapolis、3着にClassic Causeway。

1着:Nations Pride

牡3、父・Teofilo、母・Important Time、母父・Oasis Dream
調教師:Charlie Appleby、騎手:William Buick

・今回の勝利で通算8戦5勝、G1初制覇。4/29のL-ニューマーケットS(t10f)で後のダービー2着馬・Hoo Ya Malに7馬身差をつけて勝利するも、6/4のG1-英ダービーは8着。前走7/9のG1-ベルモントダービー招待S(t10f)を2着とし、ここへ出走していた馬。ゴドルフィンの自家生産馬。

・父のTeofiloは2004年愛国産のGalileo産駒。現役時は2歳時のみ稼働し5戦5勝、デューハーストS、ナショナルSの2つのG1を含む重賞3勝。今年はBMSとしての活躍が目立っており、Coroebus(英2000ギニー、セントジェームズパレスS)、Cachet(英1000ギニー)、Dreamloper(イスパーン賞)がG1勝ち

母のImportant Timeは2011年愛国産、12戦3勝、ドイツのL-Stutenpreis des Gestuts Winterhauch(t1800m)の勝ち馬祖母のSatwa QueenはG1-オペラ賞の勝ち馬で他に仏重賞4勝の活躍馬。従兄のLucky Vegaは一昨年の愛2歳G1-フェニックスSの勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/445/saratoga/2022-08-06/818947

Longines Test Stakes(G1・ダ7f・3歳牝馬・サラトガ競馬場)

・テストSは、離れた最後方を追走していたChi Town Ladyが直線で大外一気の差し切り勝ち。2着にHot Peppers。1番人気のMatareyaは3着。

1着:Chi Town Lady

牝3、父・Verrazano、母・Toni’s Hollyday、母父・Harlan’s Holiday
調教師:Wesley A Ward、騎手:Joel Rosario

・今回の勝利で通算7戦3勝、G1初制覇。デビュー2戦目にL-ボルトンランディングS(t5.5f)に勝利するも、以後は6着→4着→7着→2着。重賞では目立った戦績を残していなかった馬で今回も単勝18倍の人気薄での出走だった馬。

・父のVerrazanoは2010年米国産のMore Than Ready産駒。現役時は13戦6勝、ハスケル招待S、ウッドメモリアルSの2つのG1を含む重賞4勝。他にクイーンアンS2着、シガーマイルH3着、ロッキンジS3着のG1入着3回。Mr. Prospectorの4×3のクロスを持つ馬。現在はブラジルにて供用中。チリで複数のG1馬(Misia Nena、Kirikina)を出している。

・母のToni’s Hollydayは2011年米国産、13戦3勝。母の叔母・May Day RoseはG3-レイルバードS、G3-サンタイザベルSの勝ち馬。同じファミリーに皐月賞馬・イシノサンデー、フライングアップル(スプリングS)、ナイスミーチュー(マーキュリーC、シリウスS)などがいる。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/445/saratoga/2022-08-06/818949

Clement L Hirsch Stakes(G1・ダ8.5f・3歳以上牝馬・デルマー競馬場)

・クレメントL ハーシュSは、3番手追走のBlue Stripeが直線抜け出して差し切り勝ち。番手から先に動いたShedaresthedevilは終い一杯気味になり3着。2着はDesert Dawn。

※以下の動画は普通に視聴可能です。

1着:Blue Stripe

牝5、父・Equal Stripes、母・Blues For Sale、母父・Not For Sale
調教師:Marcelo Polanco、騎手:Hector I Berrios

アルゼンチン産の馬で、アルゼンチンで昨年5/1のG1-グランプレミオクリアドーレス(d10f)に勝利。その後、アメリカへ移籍し、移籍初戦の11/6のG1-BCディスタフ(d9f)ではマルシュロレーヌの7着。今年は5/1のG2-サンタマルガリータS(d9f)で1着→6/19のG2-サンタマリアS(d8.5f)で2着とし、ここへ出走していた馬。

・父のEqual Stripesは1999年アルゼンチン産のCandy Stripes産駒。現役時は7戦4勝、G2-ミゲルカーネ賞、G2-オトニョ賞の勝ち馬。本馬以外の主な産駒にSchoolmistress(エストレージャス・ディスタフ等)、Care Lady(セレクシオン大賞等)。

母のBlues For Saleは2003年アルゼンチン産、12戦9勝(アルゼンチンの重賞3勝)。伯母のEmpress Clubは27戦17勝、南アフリカのG1を9勝した歴史的名牝で、当地の2000ギニー、1000ギニーに相当するレースを中1週で連勝。その後もクイーンズプレート、J&Bメットなど当地の主要レースを総なめにし、アメリカのG3-ヒルズボロHにも勝利した。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/444/del-mar/2022-08-07/818950