現地時間8/27(土)に米サラトガ競馬場にて行われた、G1-トラヴァーズS(d10f)、G1-ソードダンサーS(t12f)、G1-パーソナルエンスンS(d9f)、G1-H アレンジャーケンスメモリアルS(d7f)、G1-フォアゴーS(d7f)の5つのG1レースの結果と動画をお届けする。

Runhappy Travers Stakes(G1・ダ10f・3歳)

・トラヴァーズSは、1角を内の3番手で入ったEpicenterが4角先頭から直線押し切る競馬で2着に5馬身1/4差をつけて快勝。2着はCyberknife、3着にZandon。ケンタッキーダービー馬・Rich Strikeが4着。

1着:Epicenter

牡3、父・Not This Time、母・Silent Candy、母父・Candy Ride
調教師:Steven Asmussen、騎手:Joel Rosario

・今回の勝利で通算10戦6勝、G1初制覇、重賞4勝目。共に1番人気に推されていたG1-ケンタッキーダービー(d10f)で2着→G1-プリークネスS(d9.5f)で2着。3歳世代上位の力量を示していた馬だが、ベルモントSには出走せず、前走7/30のG2-ジムダンディーS(d9f)に出走。これを制し、ここへ圧倒的な1番人気で出走していた馬。レース後、Steven Asmussen師は「これは非常にエキサイティングです。アメリカの競馬にとってサラトガが何を意味するのか、サラトガにとってトラヴァーズSが何を意味するのか知っています。そのカップはとても特別です。」とコメント。

・父のNot This Timeは2014年米国産のGiant’s Causeway産駒。BCダートマイルなどG1・3勝、種牡馬として活躍中のLiam’s Map(父・Unbridled’s Song)の半弟。現役時は2歳時のみ稼働し4戦2勝、G3-イロコイSの勝ち馬で、1番人気だったG1-BCジュヴェナイルはClassic Empireの2着。2ndクロップになるEpicenterは3頭目の産駒G1馬で、他に5頭の重賞勝ち馬を輩出中。

・母のSilent Candyは2007年米国産、19戦5勝、G3-パッカーアップS3着。牝系は近親に1999年のダービーグランプリ、名古屋優駿を勝ったタイキヘラクレスがいる程度で他に目立った活躍馬はおらず地味。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/445/saratoga/2022-08-27/820195

Resorts World Casino Sword Dancer Stakes(G1・芝12f・4歳以上)

・ソードダンサーSは、中団待機のGufoが直線鋭伸。Mira Missionを半馬身差交わし差し切り勝ち。1番人気の遠征馬・Broomeは道中、Gufoよりも後ろに位置し、直線大外から脚を伸ばすも4着まで。

1着:Gufo

牡5、父・デクラレーションオブウォー、母・Floy、母父・Petionville
調教師:Christophe Clement、騎手:Joel Rosario

・今回の勝利で通算19戦9勝、G1・3勝目、重賞5勝目。3歳時にG1-ベルモントダービー招待S(t10f)、4歳時にG1-ソードダンサーS(t12f)を制した馬で、他にG1で2着2回、3着4回の米芝G1戦線の上位安定勢力の一頭。このレース連覇達成

・父のデクラレーションオブウォーは2009年米国産のWar Front産駒。現役時は13戦7勝、インターナショナルS(10f88y)、クイーンアンS(1m)の2つのG1を含む重賞3勝。2014年はアイルランド、2015年から2018年はアメリカで供用され、オーストラリアに随時シャトルされていたが、2019年より日本軽種馬協会静内種馬場にて供用中で、今年デビューの2歳世代(88頭が血統登録済)は現在、中央で4勝と活躍中。主な産駒にOlmedo(プールデッセデプーラン)、Vow And Declare(メルボルンC)、Fire At Will(BCジュヴェナイルターフ)。

・母のFloyは2005年米国産、1戦未勝利。半きょうだい(せん馬)のHogyは米G3-カナディアンターフS、米G3-ケンタッキーダウンズターフスプリントS、米G3-阪神Cの勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/445/saratoga/2022-08-27/820194

Personal Ensign Stakes(G1・ダ9f・4歳以上牝馬)

・パーソナルエンスンSは、4番手追走のMalathaatが向う正面過ぎに3番手に上昇。直線で外に持ち出されると、力強く伸び、差し切り勝ち。2着にSearch Results、3着にLetruska。

1着:Malathaat

牝4、父・Curlin、母・Dreaming Of Julia、母父・A.P. Indy
調教師:Todd Pletcher、騎手:John R Velazquez

・今回の勝利で通算12戦8勝、G1・4勝目、重賞6勝目。3歳時はケンタッキーオークス、アラバマS、アッシュランドSの3つのG1を制し、BCディスタフでは勝ったマルシュロレーヌから半馬身差の3着。エクリプス賞最優秀3歳牝馬に選出される。今年は4月に復帰し、G3-ダブルドッグデアS(d8.5f)1着→G1-オグデンフィップスS(d8.5f)2着→G2-シュヴィーS(d9f)2着。先行争いが激化し乱戦となった昨年のBCディスタフで3着となった以外は全て1,2着という安定感抜群の馬。

・父のCurlinは2004年米国産のSmart Strike産駒。現役時は16戦11勝、BCクラシック、ドバイワールドC、プリークネスS、ジョッキークラブゴールドカップ(2勝)、スティーヴンフォスターH、ウッドワードSの7つのG1を含む重賞9勝、エクリプス賞年度代表馬に2度輝いた名馬。馬名の由来は南北戦争で戦った黒人奴隷チャールズ・カーリンより(最初の馬主が彼の曾孫だったことによる)。本日、産駒がG1を2勝、3歳世代からはNestが目下、G1を3勝中(CCAオークス、アラバマS、アッシュランドS)で、産駒の活躍が目立っている。

母のDreaming Of Juliaは2010年米国産、8戦4勝、2歳G1-フリゼットS、G2-ガルフストリームオークスの勝ち馬で、BCジュヴェナイルフィリーズ3着、ケンタッキーオークス4着、マザーグースS2着とG1戦線で活躍した馬。祖母のDream Rushは16戦8勝、G1-テストS、G1-プライオレスSを含む重賞4勝

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/445/saratoga/2022-08-27/820199

H Allen Jerkens Memorial Stakes(G1・ダ7f・3歳)

・H アレンジャーケンスメモリアルSは、出たなりに番手に収まったJack Christopherが4角先頭から直線しっかりとまとめ切り、1着。2着にGunite、3着にRunninsonofagunの両Gun Runner産駒。

1着:Jack Christopher

牡3、父・Munnings、母・Rushin No Blushin、母父・Half Ours
調教師:Chad C Brown、騎手:Jose L Ortiz

・今回の勝利で通算6戦5勝、G1・3勝目、重賞4勝目。前走7/23のG1-ハスケルS(d9f)で距離を伸ばしてデビュー5連勝を目指すも、距離の壁を感じさせる内容で3着。今回は適距離の一戦で順当勝ち。前々走のG1-ウッディスティーヴンスS(d7f)では2着に10馬身差をつけて圧勝していたが、今回はその時よりも高いエクイベーススピード指数112を記録。レース後、オーナーのJim Bakke氏(現在のオーナー名義は「Jim Bakke, Coolmore Stud Et Al」。将来はクールモアのアシュフォードスタッドで種牡馬入りか?)は、「サラトガでグレード1を獲得することは夢の実現です。それは明らかに大きなレースであり、馬は本当に素晴らしい走りをしました。私はこれ以上の喜びはない」とコメント。今後はBCスプリントかBCダートマイルが目標となる模様。

・父のMunningsは2006年米国産のSpeightstown産駒。現役時は14戦4勝、G2-ガルフストリームパークスプリントチャンピオンシップ(d7f)、G2-トムフールH(d7f)、G2-ウッディースティーヴンスS(d7f)の勝ち馬で、他にG1での3着3回。これまでに本馬を含む5頭のG1馬を輩出中。今年の種付料は前年の4万米ドルから8万5000米ドルに一気に引き上げられている。

・母のRushin No Blushinは2009年米国産、8戦未勝利。伯父のStreet Bossはトリプルベンド招待H、ビングクロスビーHの2つのG1を含む重賞3勝。従兄のLife Imitates Art、従姉のBelleraはいずれも米重賞勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/445/saratoga/2022-08-27/820198

Forego Stakes(G1・ダ7f・4歳以上)

・フォアゴーSは、後ろから2頭目を追走していたCody’s Wishが、直線大外から一気に伸び、逃げた1番人気のJackie’s Warriorを1馬身1/4差交わして1着。今年ここまでG1・2つを含む4連勝中だったJackie’s Warriorは意外な敗戦。

1着:Cody’s Wish

牡4、父・Curlin、母・Dance Card、母父・Tapit
調教師:William Mott、騎手:Junior Alvarado

・今回の勝利で通算10戦6勝、G1初制覇、重賞2勝目。前々走5/7のG3-ウエストチェスターS(d8f)で重賞初制覇を果たしたばかりの馬で、前走7/4のL-阪神S(d8f)も勝利し、ここへ出走していた馬。馬名は難病を患ったティーンエージャーのコーディ・ドーマン氏が、本馬を2018年に牧場で初めて見て好きになった事に由来。「これはディズニーの話だ」とゴドルフィンUSAのディレクター・マイケル・バナハン氏がレース後にコメントしている。

・Curlin産駒はパーソナルエンスンSを制したMalathaatと本馬の本日サラトガでG1を2勝。

母のDance Cardは2009年米国産、7戦4勝、G1-ガゼルS(d9f)の勝ち馬。勝利後、300日近い休養を挟んで、G1-BCフィリー&メアスプリント(d7f)3着、G2-ギャラントブルームH(d6.5f)3着の結果を残す。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/445/saratoga/2022-08-27/820197