今回は競馬ブックのスピード指数を用いて、新種牡馬産駒の指数状況をまとめていく。新馬戦、未勝利戦での勝ち上がり時に各馬がどれだけの指数を出してきたのか、という観点でまとめたもので、各新種牡馬の産駒の粒がどれくらい揃っているのか、を探る一助となれば幸いである。

※データは8/28終了時の中央でのものとなり、競馬ブックスピード指数は四捨五入で2桁に換算したもの。

トータルの指数状況

・これまでの全155頭の新馬戦、未勝利戦の勝ち上がり馬の内、指数が70を超えている馬は134頭(86.45%)、69以下の馬は21頭(13.54%)。指数が70を超えている134頭の指数平均は74.91になり、指数が80を超えている馬は僅か8頭になる。

・昨年の同時期(2021年8月29日終了時)の指数状況と比べると、全151頭の勝ち上がり馬の内、指数が70を超えている馬は125頭(82.78%)。この数字を見ると今年の2歳馬は昨年よりも相対的に若干質が高いように見えるが、昨年の指数が70を超えている125頭の指数平均は75.23で昨年のほうが若干高い。また、昨年はこの時期で指数が80を超えている馬は11頭おり、今年の8頭という数字はやや物足りなく見える。

 2022年
 全155頭中、134頭が指数70超(86.45%)→134頭の指数平均は74.91
 8頭が指数80超

 2021年
 全151頭中、125頭が指数70超(82.78%)→125頭の指数平均は75.23
 11頭が指数80超

・今回は「勝ち上がり時の」指数を見ており、実際は勝ち上がった後に指数をグンと伸ばす馬は当然ながらおり、昨年の事例からは以下のような馬が勝ち上がり時は平凡な指数ながら、後に活躍している。

 ウォーターナビレラ・新馬勝ち時の指数73
 ラブリイユアアイズ・新馬勝ち時の指数73
 カワキタレブリー・新馬勝ち時の指数70未満
 テイエムスパーダ・新馬勝ち時の指数70未満

・ただ、以下のような馬は勝ち上がり時にそれなりの指数をマークしており、80を超えたり、80に近い指数を出す事は将来性を裏付ける有力な材料であることも事実だろう。

 セリフォス・新馬勝ち時の指数81
 キラーアビリティ・未勝利勝ち時の指数80
 ジオグリフ・新馬勝ち時の指数79
 イクイノックス・新馬勝ち時の指数78
 ダノンスコーピオン・新馬勝ち時の指数78
 プルパレイ・未勝利勝ち時の指数78

新種牡馬産駒の勝ち上がり馬の指数状況

・新種牡馬産駒の指数状況を見ると、コンスタントに75を超えているリアルスティール、マインドユアビスケッツは粒が揃っている印象。

サトノクラウン
6頭勝ち上がり(76-74-73-73-73-70未満)
・勝ち上がり頭数は多いが、勝ち上がり時の指数は低調。上のクラスでどれだけ指数を伸ばせるかが今後の見どころになる。

マインドユアビスケッツ
4頭勝ち上がり(777675-70未満)
・75を超えている馬が3頭。77、76はいずれもダートで記録されたもの。

デクラレーションオブウォー
4頭勝ち上がり(7575-74-73)
・4頭中2頭は指数75で共に芝1200で記録したもの。

リアルスティール
3頭勝ち上がり(757575)
・3頭とも指数75なのは優秀。3頭中、2頭は芝1800の新馬戦で記録。

ビーチパトロール
3頭勝ち上がり(7575-70未満)
・芝1800で2頭が指数75を記録しているが、共に逃げ切りで記録したもの。

ミッキーロケット
3頭勝ち上がり(76-73-73)
・指数76は芝1800の未勝利戦で記録したもの。

ヤマカツエース
2頭勝ち上がり(75-73)
・小倉芝1200と札幌芝1500で記録。

シャンハイボビー
2頭勝ち上がり(74-73)
・福島芝1200と新潟ダ1200で記録。共に逃げ切りで記録したもの。

グレーターロンドン
2頭勝ち上がり(76-74)
・小倉芝1200と新潟芝1800で記録。

サトノダイヤモンド
1頭勝ち上がり(75)
ダイヤモンドハンズが今週の札幌2歳Sに出走。レースぶりに注目が集まる。

タリスマニック
1頭勝ち上がり(75)
・札幌芝1200で記録。

ファインニードル
1頭勝ち上がり(73)
・小倉芝1200で記録。

レッドファルクス
1頭勝ち上がり(70未満)
・福島芝1200で記録。

新種牡馬産駒の指数上位馬

・指数上位5頭を以下に示す。マインドユアビスケッツ産駒が2頭いる点が目立つが、共にダートで記録した指数。今週の小倉2歳Sに出走する2頭が含まれているが、指数的には争覇圏内にいる印象。いきなりの重賞制覇なるか、大きな注目が集まることになる。

・尚、小倉2歳Sで上位人気が予想されるクリダームは函館芝1200の新馬戦を勝った際の指数が77、プロトポロスは中京芝1200の新馬戦を勝った際の指数が82。

ワタシダケドナニカ
父・マインドユアビスケッツ、母・トップスカーレット、母父・ダイワメジャー
指数77
・函館ダ1000の未勝利戦で記録。岡田スタッドの生産馬。

フラッシングレート
父・ミッキーロケット、母・スピードリッパー、母父・ファルブラヴ
指数76
・小倉芝1800の未勝利戦で記録。ノーザンファームの生産馬。

メイショウコギク
父・サトノクラウン、母・メイショウミソラ、母父・ハーツクライ
指数76
・小倉芝1200の新馬戦で記録。富田牧場の生産馬。今週の小倉2歳Sに出走

ミラーオブマインド
父・マインドユアビスケッツ、母・エミーズスマイル、母父・アグネスタキオン
指数76
・札幌ダ1700の新馬戦で記録。社台ファームの生産馬。

ロンドンプラン
父・グレーターロンドン、母・パッションローズ、母父・アフリート
指数76
・小倉芝1200の新馬戦で記録。下河辺牧場の生産馬。今週の小倉2歳Sに出走

指数80超の馬について

・今年の現時点で勝ち上がり時に指数80超を記録した8頭は以下の通り。父を見るとヘニーヒューズが2頭、ドゥラメンテが2頭を輩出。ここに新種牡馬産駒はいないが、顔触れをチェック頂くことにそれなりの意味はあるものと思われる。

ヤマニンウルス
父・ジャスタウェイ、母・ヤマニンパピオネ、母父・スウェプトオーヴァーボード
指数86
・小倉ダ1700の新馬戦で記録。錦岡牧場の生産馬。

スクーバー
父・ヘニーヒューズ、母・ソロダンサー、母父・ゴールドアリュール
指数83
・新潟ダ1200の未勝利戦で記録。追分ファームの生産馬。

ペリエール
父・ヘニーヒューズ、母・ソフトライム、母父・フジキセキ
指数82
・札幌ダ1700の新馬戦で記録。チャンピオンファームの生産馬。

プロトポロス
父・War Front、母・キャヴァルドレ、母父・サンデーブレイク
指数82
・中京芝1200の新馬戦で記録。ノーザンファームの生産馬。今週の小倉2歳Sに出走

ドゥーラ
父・ドゥラメンテ、母・イシス、母父・キングヘイロー
指数81
・札幌芝1800の未勝利戦で記録。グランデファームの生産馬。今週の札幌2歳Sに出走

アネモス
父・ビッグアーサー、母・フェバリットガール、母父・ダンスインザダーク
指数81
・札幌ダ1000の未勝利戦で記録。ゴールドアップカンパニーの生産馬。

ドゥラエレーデ
父・ドゥラメンテ、母・マルケッサ、母父・オルフェーヴル
指数80
・札幌ダ1700の未勝利戦で記録。ノーザンファームの生産馬。

ウンブライル
父・ロードカナロア、母・ラルケット、母父・ファルブラヴ
指数80
・東京芝1400の新馬戦で記録。ノーザンファームの生産馬。