現地時間9/3(土)に英ヘイドックパーク競馬場にて行われた、G1-スプリントカップ(t6f)の結果と動画をお届けする。
Betfair Sprint Cup Stakes(G1・芝6f・3歳以上)(British Champions Series)
・中団追走のMinzaalが馬場の真ん中を鋭く伸び、2着のEmaraaty Anaに3馬身3/4差をつけて快勝。1番人気のNaval Crownは内の好位追走からラスト沈み11着と大敗。
1着:Minzaal
牡4、父・Mehmas、母・Pardoven、母父・Clodovil
調教師:Owen Burrows、騎手:Jim Crowley
・今回の勝利で通算11戦4勝、G1初制覇、重賞3勝目。2歳時にG2-ジムクラックS(t6f)に勝利し、G1-ミドルパークS(t6f)で3着。その後、1年近い休養に入り、リステッド2着を挟み、昨年10月のG1-ブリティッシュチャンピオンズスプリントS(t6f)で3着。今年は7月のG3-ハックウッドS(t6f)で重賞2勝目をあげ、前走8/7のG1-モーリスドゲスト賞(t1300m)を2着とし、ここへ出走していた馬。
・父のMehmasは2014年愛国産のAcclamation産駒。現役時は2歳時のみ稼働し8戦4勝、G2-リッチモンドS(t6f)、G2-ジュライS(t6f)に勝利。他にG1-ヴィンセントオブライエンナショナルS2着、G1-ミドルパークS3着、G2-コヴェントリーS2着。現2歳まで4世代が稼働中でMinzaalは3頭目の産駒G1馬になる。これまでに本馬(1stクロップ)、Going Global(1stクロップ。G1-デルマーオークスを含む重賞7勝の現役馬)、Supremacy(1stクロップ。G1-ミドルパークS、G2-リッチモンドS)の3頭のG1馬の他に7頭の重賞勝ち馬、8頭のリステッド勝ち馬を輩出中。種付料は1万2500ユーロから一時は7500ユーロまで下がるも、1stクロップの活躍で評価急騰となり、昨年は2万5000ユーロ→今年は5万ユーロとなっている。繁殖の質が上がった世代が今後出てくることになり、そこまで繁殖の質が高かったとは思えない1stクロップからいきなり3頭のG1馬を出した底力から、数年後の産駒の動向には特に大きな注目が集まることとなる。
・母のPardovenは2009年愛国産、未出走。母のいとこ(せん馬)・CheshireはG3-ヴィシー大賞の勝ち馬。母の従兄・BankableはG2-アルファヒディフォート、G3-マハーブアルシマールの勝ち馬。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/23/haydock/2022-09-03/815104