6/4にダイヤモンドハンズが勝利して以来、未だに2頭目の勝ち上がり馬が出ていないサトノダイヤモンド産駒。今回は主に市場取引馬に焦点を当てて、サトノダイヤモンド産駒の現況を取り上げていく。

これまでの戦績について

・勝ち上がり馬はダイヤモンドハンズ1頭のみだが、最高で2着になった馬は5頭(コウエイダイヤ、モンドプリューム、サンデーヒーロー、ルクスグローリア、インクルードダイヤ)おり、最高で3着になった馬は1頭(フジブルーダイヤ)いる。入着馬の数はそれなりに多く、1頭しか勝ち上がっていない実績がどうしても目立ってしまうが、デビューした馬の半数以上の馬が3着以内に入っている実績は評価出来るものだろう

・ポジティブに展望すると、2着、3着を取った馬が多いということは、今後の未勝利戦で勝ち上がりが望める頭数が多いということになる。さらにここまでのデビュー頭数が少ないということは、今後、デビュー頭数が増えてくれば自ずと成績も上昇するのではないか、と見ることも出来るだろう。

サトノダイヤモンド
 デビュー頭数:13、勝ち上がり頭数:1、入着頭数:7(53.8%)

マインドユアビスケッツ
 デビュー頭数:33、勝ち上がり頭数:6、入着頭数:11(33.3%)

サトノクラウン
 デビュー頭数:26、勝ち上がり頭数:6、入着頭数:10(38.5%)

デクラレーションオブウォー
 デビュー頭数:22、勝ち上がり頭数:5、入着頭数:6(27.2%)

リアルスティール
 デビュー頭数:26、勝ち上がり頭数:3、入着頭数:9(34.6%)

・次に勝率、連対率、複勝率を見ていく。勝率は4.3%と低いが、連対率は26.1%、複勝率は39.1%となっており、他の新種牡馬と比べて勝率以外はそこまで悪くない数字を残している現況。大敗が続いているような馬が少なく、勝ち切れないまでも2着、3着に食い込んでいる馬が多いことが見て取れる。

サトノダイヤモンド
 勝率4.3%、連対率26.1%、複勝率39.1%

マインドユアビスケッツ
 勝率10.9%、連対率23.6%、複勝率30.9%

サトノクラウン
 勝率13.6%連対率20.5%、複勝率22.7%

デクラレーションオブウォー
 勝率13.2%。連対率21.1%、複勝率26.3%

リアルスティール
 勝率6.8%、連対率18.2%、複勝率27.3%

市場取引馬について

・現2歳のサトノダイヤモンド産駒で市場取引馬は全31頭。最高価格馬、最低価格馬、平均価格は以下の通り。

 最高価格馬:1億6500万円
 最低価格馬:165万円
 平均価格:3429万円

・31頭の内、既にデビューした馬は5頭。この5頭の内訳は以下の通り。平均価格を見ると、サトノダイヤモンド産駒の高額馬がまだデビューしていないこと、取引価格が安い馬が多くデビューしていると思われること、が見て取れよう。

 最高価格馬:8580万円
 最低価格馬:275万円
 平均価格:2948万円

・また、31頭中、5頭しかデビューしていない点も特徴的である。主な新種牡馬の市場取引馬頭数(A)とデビュー頭数(B)、(B)を(A)で割ったデビュー率(C)をまとめてみると、サトノダイヤモンド産駒の際立って低いデビュー率が目立つ。このデビュー率の低さをどう見るかは判断がわかれそうで、仕上がりの遅さに起因することは確かだろうが、遅すぎないかという懸念が高まってくる可能性はあるだろう。

 マインドユアビスケッツ:A・23頭、B・14頭、C・60.8%
 サトノクラウン:A・28頭、B・10頭、C・35.7%
 デクラレーションオブウォー:A・19頭、B・11頭、C・57.8%
 リアルスティール:A・30頭、B・11頭、C・36.6%
 サトノダイヤモンド:A・31頭、B・5頭、C・16.1%

・既にデビューした5頭の内訳は以下の通り。この内訳を見ると、平均価格3429万円以上の馬でデビューしたのはマテンロウカノン1頭のみで、残り4頭は平均価格以下の馬であることが分かる。また、セレクトセール出身の馬はマテンロウカノン1頭しかデビューしていない事も分かる。安い取引価格の馬が複数入着している点はサトノダイヤモンドの父としての資質を裏付ける材料となるだろうが、勝ち上がりに直結していないのも事実。

マテンロウカノン
戦績:4着
・取引価格8580万円/2020年セレクトセール(当歳)
・2020年のセレクトセール(当歳)出身でこれまでに取引価格8000万円以上の馬は7頭がデビューしており、勝ち上がったのは取引価格2億9700万円のダノンザタイガーのみ。他に取引価格9240万円のショウナンアレクサ1頭が入着(2着)。

モンドプリューム
戦績:5着→2着→6着
・取引価格880万円/2021年セレクションセール→2860万円/2022年JRAブリーズアップセール
・セレクションセール出身でこれまでに2着になった馬は6頭おり、取引価格は3410万円、1870万円、1870万円、1320万円、880万円、880万円。モンドプリュームの880万円は最も安い取引価格。
・今年のJRAブリーズアップセールで本馬は上から3番目の取引価格。ちなみに取引価格1位、2位の馬はまだデビューしていない。

マツリダパーチェ
戦績:6着→7着→7着
・取引価格858万円/2021年サマーセール→2640万円/2022年JRAブリーズアップセール
・今年のJRAブリーズアップセールで本馬は上から5番目の取引価格。

サンデーヒーロー
戦績:8着→5着→2着
・取引価格385万円/2021年サマーセール
・サマーセール出身でこれまでに2着になった馬は23頭。この23頭の平均取引価格は921万円。サンデーヒーローの385万円は23頭中、下から4番目の取引価格で、この取引価格で2着を取ったのは評価出来るだろう。

フジブルーダイヤ
戦績:3着
・取引価格275万円/2021年オータムセール
・オータムセール出身でこれまでに3着になった馬は3頭おり、取引価格は495万円、330万円、275万円。フジブルーダイヤの275万円は最も安い取引価格。サンデーヒーロー同様、この取引価格で3着を取ったのは評価に値するだろう。

今週デビューのサトノダイヤモンド産駒

9/19(月)・中京5R・2歳新馬(芝1600m)

ムーンダイヤモンド 牝
母・ムーンエクスプレス、母父・アドマイヤムーン、生産者・坂牧場
(栗東)鈴木孝志、和田竜二

・ローレルレーシングにて1口7.5万円×200口で募集された馬。母は2012年産まれ、中央26戦5勝、G2-フィリーズレビュー3着、G1-阪神ジュベナイルF4着、G3-ファンタジーS5着、G3-京都牝馬S5着。5歳1月の石清水S(1600万下・京都芝1400m)に勝ち、オープン入りした馬。

・本馬は2番仔。近親に2003年のJRA賞最優秀2歳牡馬・コスモサンビーム(朝日杯FS、京王杯2歳S、スワンS)。