現地時間10/22(土)に英ドンカスター競馬場にて行われた、2歳G1-フューチュリティトロフィー(t8f)、仏サンクルー競馬場にて行われた、2歳G1-クリテリウムドサンクルー(t2000m)、2歳G1-クリテリウムアンテルナシオナル(t1600m)の結果と動画をお届けする。

Vertem Futurity Trophy Stakes(G1・芝8f・2歳(せん馬不可)・英ドンカスター競馬場)

・画面左側の馬場の良いところを通ったディープインパクト産駒・Auguste Rodinが最後方追走から、一気に突き抜けて2着のEpictetusに3馬身半差をつけて快勝。来春のクラシックに向けて主役候補として堂々と名乗りを上げている。

1着:Auguste Rodin

牡2、父・ディープインパクト、母・Rhododendron、母父・Galileo
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore

・今回の勝利で通算4戦3勝、G1初制覇、重賞2勝目。6/1にデビュー(t7f)し2着→7/2の2戦目(t7f)で勝ち上がり。3戦目となる前走9/10のG2-チャンピオンズジュヴェナイルS(t8f)で重賞初制覇を果たし、ここへ1番人気で出走していた馬。アイルランド産。馬場状態は「Heavy」だったが、レースで使われていない部分を走らせるのは事前にトラックを歩いた上で下された戦術的な判断だったとのこと。来年についてA P O’Brien師は「彼はギニーで問題なくスタートできると思います」「1マイル半(英ダービー)でも何の問題もない」「彼は全ての正しいものを持っているように見えます」とコメント。

・今回の勝利を受けてウィリアムヒルでは来年の英ダービーで本馬を単勝4倍の1番人気に設定。2番人気には今回2着のKingman産駒・Epictetusら5頭がいるが単勝オッズは17倍。現状、抜けた1番人気となっており、2018年のSaxon Warrior(4着)で果たせなかったディープインパクト産駒の英ダービー制覇なるか、来春はこの馬の動向に大変大きな注目が集まることになる。ちなみに英2000ギニーは同厩のLittle Big Bear(5倍)に次ぐ2番人気(6倍)。

・馬名のAuguste Rodinは19世紀を代表する彫刻家で、「近代彫刻の父」と称されるフランスの彫刻家より。代表作に「地獄の門(未完)」、その一部を拡大して抜き出した「考える人」など。

・ディープインパクトのラストクロップから最後の大物が出現。ディープインパクトのラストクロップは12頭のみ(国内6頭、海外6頭)。ディープインパクト産駒で欧州のクラシックを制した馬を以下にまとめるが、これらに続く事が出来るか。

 Beauty Parlour(2012年:仏1000ギニー)
 Saxon Warrior(2018年:英2000ギニー)
 Study of Man(2018年:仏ダービー)
 Fancy Blue(2020年:仏オークス)
 Snowfall(2021年:英オークス、愛オークス)

母のRhododendronは2014年愛国産、19戦5勝。G1-ロッキンジS、G1-オペラ賞、G1-フィリーズマイル、G2-デビュータントSの勝ち馬。他に英1000ギニー2着、英オークス2着、BCフィリー&メアターフ2着、モイグレアスタッドS3着。祖母のHalfway to HeavenもG1馬で愛1000ギニー、ナッソーS、サンチャリオットSの勝ち馬。曽祖母のCassandra GoはG2-キングズスタンドSなど5fの重賞を3勝。母のRhododendronの全妹・Magicalは愛チャンピオンS2勝、英チャンピオンSなどG1を7勝。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/15/doncaster/2022-10-22/819769

Criterium de Saint-Cloud(G1・芝2000m・2歳(牡馬、牝馬)・仏サンクルー競馬場)

・ハナを切ったDubai Mileが4角手前で4,5番手まで下がる形になるも、直線盛り返し、1番人気のジャドモントのFrankel産駒・Arrestとの競り合いを制し1着。ノースヒルズの前田幸治氏の所有馬・Sylphidは5着。

1着:Dubai Mile

牡2、父・Roaring Lion、母・Beach Bunny、母父・High Chaparral
調教師:Charlie & Mark Johnston、騎手:Daniel Muscutt

・今回の勝利で通算5戦3勝、G1初制覇。前走9/24のG2-ロイヤルロッジS(t8f)で2着だった馬。

・父のRoaring Lionは2015年米国産のKitten’s Joy産駒。現役時は13戦8勝、愛チャンピオンS、クイーンエリザベス2世S、インターナショナルS、エクリプスSの4つのG1を含む重賞6勝。他にレーシングポストトロフィー2着、英ダービー3着。現2歳世代の1世代のみを残し4歳で亡くなっており、Dubai Mileは初の産駒G1馬

母のBeach Bunnyは2005年愛国産、18戦3勝、L-ダンスデザインSの勝ち馬。G1-プリティポリーS2着など重賞入着5回。甥のSurf Dancerは豪G2-シャノンSの勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/219/saint-cloud/2022-10-22/824610

Criterium International(G1・芝1600m・2歳(牡馬、牝馬)・仏サンクルー競馬場)

・逃げたEspionage、番手につけたProud And Regalの両クールモア勢の争いとなり、最後にアタマ差抜け出したProud And Regalが1着。2着にEspionage。

1着:Proud And Regal

牡2、父・Galileo、母・Simply Perfect、母父・デインヒル
調教師:Donnacha Aidan O’Brien、騎手:Gavin Ryan

・今回の勝利で通算5戦3勝、G1初制覇、重賞2勝目。デビュー2戦目にG3-タイロスS(t7f)に勝利。その後、G2-フューチュリティS(t7f)で3着→G1-ヴィンセントオブライエンナショナルS(t7f)で2着とし、ここへ出走していた馬。

・Galileo産駒の現2歳世代では本馬が初のG1馬。現5歳世代は英オークス、英1000ギニーなど5つのG1を勝ったLoveなど7頭、現4歳世代は目下G1を4連勝中のKypriosなど5頭、現3歳世代はTuesday(英オークス)、Magical Lagoon(愛オークス)の2頭のG1馬が出ているが、この世代からは何頭のG1馬が出ることになるか。

母のSimply Perfectは2004年英国産、13戦4勝、G1-ファルマスS、G1-フィリーズマイル、G2-メイヒルSの勝ち馬。全兄のMekong RiverはG3-愛インターナショナルSの勝ち馬。従兄のBondi Beach(父・Galileo)はG1-英セントレジャー、G3-ヴィンテージクロップS、G3-カラカップの勝ち馬。近親(母の従姉の産駒)にPostponed(キングジョージ6世&クイーンエリザベスSなどG1・4勝)。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/219/saint-cloud/2022-10-22/824609