シャンハイボビー産駒のダートでの活躍が止まらない。10月はダートで産駒が14回出走し、2勝、2着4回、3着3回。複勝率は驚異の64.3%をマークしている。今回はダートに絞ってシャンハイボビー産駒の走りをまとめていく。
※シャンハイボビーの血統や現役時の動画、日本供用前までの主な産駒の動画等については以下の過去記事・新種牡馬産駒データ考【5】多彩な引き出しで未来を切り拓くシャンハイボビー、をご参照頂きたい。
獲得賞金順ランキングについて
・まず、現在の中央2歳ダート獲得賞金順ランキング上位10頭を以下に示す。
1・ヘニーヒューズ【1億3253万円:12-10-10-37/69】
2・マインドユアビスケッツ【7455万円:8-8-3-37/56】
3・ドレフォン【6266万円:5-5-6-25/41】
4・ホッコータルマエ【5384万円:5-5-3-37/50】
5・マジェスティックウォリアー【5142万円:4-2-8-39/53】
6・シャンハイボビー【5002万円:5-4-4-12/25】
7・キンシャサノキセキ【4718万円:4-6-5-11/26】
8・パイロ【3918万円:4-2-5-17/28】
9・アジアエクスプレス【3908万円:1-8-4-31/44】
10・モーリス【3200万円:2-6-3-12/23】
・ヘニーヒューズ、ドレフォン、ホッコータルマエなどお馴染みの顔触れが並ぶ中、新種牡馬ではマインドユアビスケッツが2位、シャンハイボビーが6位に入っており、今後ダート戦線で重要な位置を占めていく可能性を早くも見せている状況。
勝率、連対率、複勝率について
・次にダートでの勝率、連対率、複勝率を以下に示す。
1・ヘニーヒューズ【勝率17.4%、連対率31.9%、複勝率46.4%】
2・マインドユアビスケッツ【勝率14.3%、連対率28.6%、複勝率33.9%】
3・ドレフォン【勝率12.2%、連対率24.4%、複勝率39.0%】
4・ホッコータルマエ【勝率10.0%、連対率20.0%、複勝率26.0%】
5・マジェスティックウォリアー【勝率7.5%、連対率11.3%、複勝率26.4%】
6・シャンハイボビー【勝率20.0%、連対率36.0%、複勝率52.0%】
7・キンシャサノキセキ【勝率15.4%、連対率38.5%、複勝率57.7%】
8・パイロ【勝率14.3%、連対率21.4%、複勝率39.3%】
9・アジアエクスプレス【勝率2.3%、連対率20.5%、複勝率29.5%】
10・モーリス【勝率8.7%、連対率34.8%、複勝率47.8%】
・各指標の上記10頭の種牡馬の中でのトップ3をまとめたものが以下になる。
勝率1位:シャンハイボビー(20.0%)
勝率2位:ヘニーヒューズ(17.4%)
勝率3位:キンシャサノキセキ(15.4%)
連対率1位:キンシャサノキセキ(38.5%)
連対率2位:シャンハイボビー(36.0%)
連対率3位:モーリス(34.8%)
複勝率1位:キンシャサノキセキ(57.7%)
複勝率2位:シャンハイボビー(52.0%)
複勝率3位:モーリス(47.8%)
・全ての指標でトップ3に入っている種牡馬はキンシャサノキセキとシャンハイボビーの2頭。新種牡馬・シャンハイボビーのここまでのダートでの産駒の活躍ぶりは十分評価に値するものであることが分かる。
ダートで活躍中のシャンハイボビー産駒について
・まだ2勝馬はいないが以下の2頭がダートで勝ち上がり、ダートの1勝クラスで3着以内になっている。ここまでダートの1勝クラスは3鞍しか行われておらず(ヤマボウシ賞、プラタナス賞、なでしこ賞)、シャンハイボビー産駒は2頭が出走し、いずれも3着以内に好走。他に2頭が3着以内になっている種牡馬はヘニーヒューズのみ(1着、2着)で、ここまでのシャンハイボビー産駒のダートでの走りの中身は濃いといえる。
コパノハンプトン
牡、母・レディセラヴィ、母父・アグネスタキオン
・新馬戦(芝1800)7着→未勝利戦(ダ1400)3着の後、3戦目の未勝利戦(ダ1400)で2着に1.1秒差をつけて1着。続く10/23のなでしこ賞(1勝クラス・阪神ダ1400)では1番人気に推され2着。勝ち馬とは0.3秒差の内容から2勝目は早そうな馬。
・服部牧場の生産馬でハッピーグリン(2018年NARグランプリ最優秀ターフ馬)の半弟という馬。
ルーカスミノル
牡、母・セラミックアート、母父・フジキセキ
・9/18の新馬戦(中京ダ1400)では13頭立ての12番人気での出走だったが、2着に2馬身差をつけて1着。次走10/1のヤマボウシ賞(中京ダ1400)は5番人気で出走し3着。勝ち馬からは0.5秒差で、勝ち馬は函館2歳Sの3着馬・オマツリオトコ、2着馬は新潟ダ1200の未勝利戦をレコード勝ちしたスクーバーと好メンバーが揃った一戦。この馬もメンバー次第では2勝目が見えてくる存在といえる。
・本間牧場の生産馬で昨年の北海道セレクションセールにて2750万円で取引された馬。ちなみにこの馬は昨年のシャンハイボビー産駒の市場取引馬の中で最高価格馬になる。