現地時間1/28(土)に米ガルフストリームパーク競馬場にて行われた、G1-ペガサスワールドカップ(d9f)、G1-ペガサスワールドカップターフ(t9f)の結果と動画をお届けする。
Pegasus World Cup Invitational Stakes presented by Baccarat(G1・ダ9f・4歳以上)
・4番手追走の6番・Art Collectorが4角手前で外から先頭に並びかけ、早々に先頭に立つと直線は独壇場となり、2着のDefunded(昨年10月のG1-オーサムアゲインSの勝ち馬)に4馬身半差をつけて快勝。1番人気のCyberknifeは6着。
1着:Art Collector
牡6、父・Bernardini、母・Distorted Legacy、母父・Distorted Humor
調教師:William Mott、騎手:Junior Alvarado
・今回の勝利で通算21戦11勝、G1・2勝目、重賞5勝目。一昨年のG1-ウッドワードS(d9f)の勝ち馬で、次走のBCクラシックはKnicks Goの6着。昨年はサウジカップから始動し12着→L-アリダーS1着→G2-チャールズタウンクラシックS1着→G2-ルーカスクラシックS5着(勝ったのは今年から日本供用となる新種牡馬・ホットロッドチャーリー)とし、ここへ約4カ月の間隔を空けて出走していた馬。
・父のBernardiniは2003年米国産のA. P. Indy産駒。現役時は8戦6勝、プリークネスS、トラヴァーズS、ジョッキークラブゴールドCの3つのG1を含む重賞5勝。3つのG1勝ちは全て5馬身以上の差をつけての圧勝。2006年のエクリプス賞最優秀3歳牡馬、同年のワールドサラブレッドレースホースランキングで3歳馬首位となった名馬。2021年7月に蹄葉炎の合併症により安楽死措置が取られた。Art Collectorは13頭目の産駒G1馬。近年はBMSとして活躍馬を多く出しており、昨年だけに限っても、Emblem Road(サウジカップ)、Colonel Liam(ペガサスワールドカップターフ)、Clairiere(オグデンフィップスS)、Matareya(エイコーンS)、Speaker’s Corner(カーターH)がG1勝ち。
・母のDistorted Legacyは2007年米国産、26戦3勝、G1-フラワーボウル招待S2着、G1-BCフィリー&メアターフ4着。伯父のVision and VerseはG2-イリノイダービーの勝ち馬。
・母父のDistorted Humorは1993年米国産のフォーティナイナー産駒。現役時は23戦8勝、重賞4勝。主な産駒にFunny Cide(ケンタッキーダービー、プリークネスS)、Drosselmeyer(BCクラシック、ベルモントS)など。BMSとして近年大物を輩出中で、Arrogate(BCクラシック、ドバイワールドC、ペガサスワールドC、トラヴァーズS)、Life Is Good(BCダートマイル、ペガサスワールドC等)、Golden Sixty(香港G1を6勝中)などが活躍。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/272/gulfstream-park/2023-01-28/831880
Pegasus World Cup Turf Invitational Stakes presented by Qatar Racing(G1・芝9f・4歳以上)
・道中5番手のインを追走していた3番・Atoneが直線で外に持ち出されると、鋭伸。先に抜け出していたブラジル産のアグネスゴールド産駒、Ivarを交わし去り、差し切り勝ち。2着にIvar、3着にSpeaking Scout。
1着:Atone
せん6、父・Into Mischief、母・Captivating Lass、母父・A.P. Indy
調教師:Michael J Maker、騎手:Irad Ortiz Jr
・今回の勝利で通算23戦7勝、重賞初制覇。昨年の4着馬。以後、重賞2着2回、3着1回と好走が続いていた馬でG1は昨年のこのレースの4着、昨年4/15のメイカーズマークマイルS4着、昨年10/8のクールモアターフマイルS8着に続き4回目の出走だった馬。
・父のInto Mischiefは2005年米国産のHarlan’s Holiday産駒。現役時は6戦3勝、2歳G1-キャッシュコールフューチュリティ(AW8.5f)の重賞1勝。半妹に名牝Beholder(G1・11勝、エクリプス賞を4度受賞)、半弟にMendelssohn(BCジュヴェナイルターフ)。昨年、4年連続4度目となる北米リーディングサイアーの座に就いた現在のアメリカを代表する大種牡馬。Atoneは14頭目の産駒G1馬になるが、Atoneは種付料が4万5000米ドルだった2016年に種付けされた時の産駒。ちなみに同世代のInto Mischief産駒にはAuthentic(BCクラシック、ケンタッキーダービー等)、Gamine(BCフィリー&メアスプリント等)がいる。今年の種付料は25万米ドル。
・母のCaptivating Lassは2009年米国産、7戦2勝、G2-ダヴォナデールS3着馬。4代母のFamily StyleはG1・4勝の活躍馬で、この馬を牝祖とする活躍馬にDanuta(L-UAEオークス)、Danutaの孫にあたるレディオブオペラ(淀短距離S)などがいる。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/272/gulfstream-park/2023-01-28/831879