現地時間1/28(土)に米オークローンパーク競馬場にて行われた、G3-サウスウエストS(d8.5f)の結果と動画をお届けする。
Southwest Stakes(G3・ダ8.5f・3歳)
・馬場状態は「Sloppy」。ラクにハナに立った1番人気の6番・Arabian Knightが脚色衰えず、2着のGun Runner産駒・Red Route Oneに5馬身半差をつけて逃げ圧勝。
1着:Arabian Knight
牡3、父・Uncle Mo、母・Borealis Night、母父・Astrology
調教師:Bob Baffert、騎手:John R Velazquez
・今回の勝利で通算2戦2勝。昨年のブリーダーズカップ2日目が行われた11/5のキーンランドでのデビュー戦(d7f)に勝利し、ここへ出走していた馬。2021年9月のキーンランド1歳馬セールにて25万米ドルにて取引され、2022年4月のOBS2歳馬トレーニングセールにて230万米ドルにて、Zedan Racing Stablesが購買した高額馬。
・禁止薬物ベタメタゾンの問題があり、Bob Baffert師の管理馬はケンタッキーダービー出走不可(+ポイントも獲得出来ない)。そのため本馬はケンタッキーダービー前に他厩舎へ転厩の上、本番出走に足るポイントをどこかで獲得する必要があるが、1戦1勝の時点で既にブックメーカーでは本番での上位人気馬と目されていた存在。Medina Spirit(2021年のケンタッキーダービー1着入線→同年12月に心臓発作で急死→死後にケンタッキーダービーが失格判定となる)では悲運に見舞われた馬主・Zedan Racing Stablesに2年前に取り損ねたケンタッキーダービーの栄光をもたらすことが出来るか。
※ただ、Bob Baffert師は今年のケンタッキーダービーへの参加を許可する差し止め命令を求めケンタッキー州に申請中。2月2日に裁判所より判断がくだされる模様だが、覆らなかった場合、Bob Baffert師の管理馬は昨年同様、今年のケンタッキーダービーへ出走することは出来ない。
・父のUncle Moは2008年米国産のIndian Charlie産駒。現役時は8戦5勝、BCジュヴェナイル、シャンペンSの2つの2歳G1を含む重賞3勝、2010年のエクリプス賞最優秀2歳牡馬。主な産駒にNyquist(ケンタッキーダービー、BCジュヴェナイル等)。Nyquistの活躍後に種付けされた時の世代からGolden Pal(BCターフスプリント)、昨年のベルモントSの勝ち馬・Mo Donegalが出ており、これらにArabian Knightが続くことが出来るか注目。クールモアアメリカのアシュフォードスタッドにて供用中で今年の種付料は15万米ドル。
・母のBorealis Nightは2015年米国産、1戦未勝利。2016年ファシィグティプトン8月1歳馬セールにて45万米ドルにて取引され、引退後の2019年ファシィグティプトン2月Mixedセールにて5万米ドルにて取引され、同年11月のキーンランドMixedセールに、Uncle Moの仔を受胎した状態で上場され、28万5000米ドルで取引される。この時に受胎していて翌年に産まれたのがArabian Knightになる。祖母のWinter Forest(父・Forestry)は5戦未勝利。祖母の全姉・Ever ElusiveはL-ウイニングカラーズSの勝ち馬。
・以下はデビュー戦の動画。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/466/oaklawn-park/2023-01-28/832155