今回は2勝(以上)馬の頭数、賞金1000万超の馬の頭数に着目し、ここまでの主な新種牡馬のデータをまとめていく。
2勝(以上)馬の頭数
・まず、2勝(以上)馬の頭数を取り上げ、ここまでの主な新種牡馬のデータをまとめていく。
種牡馬 | 出走頭数(a) | 勝馬頭数 | 2勝以上馬頭数(b) | 出走頭数比(b÷a) |
---|---|---|---|---|
リアルスティール | 79 | 25 | 2 | 2.53% |
マインドユアビスケッツ | 70 | 23 | 2 | 4.29% |
サトノダイヤモンド | 66 | 16 | 2 | 3.03% |
サトノクラウン | 82 | 14 | 2 | 2.44% |
デクラレーションオブウォー | 55 | 13 | 3 | 5.45% |
ファインニードル | 41 | 9 | 2 | 4.88% |
グレーターロンドン | 25 | 7 | 3 | 12.0% |
・出走頭数比(b÷a)に着目すると、やはり目立つのはグレーターロンドンの12.0%という数字。12.0%がどれほどの意味を持つのかを示すために、有力種牡馬の出走頭数比(b÷a)を以下に示す。尚、ここでいう有力種牡馬とは現時点の3歳世代で勝利数上位10頭の種牡馬を指す。
エピファネイア:6.7%
ロードカナロア:3.1%
モーリス:4.8%
ルーラーシップ:4.7%
ドゥラメンテ:5.4%
ヘニーヒューズ:7.8%
ハーツクライ:1.0%
ジャスタウェイ:5.3%
ハービンジャー:1.9%
キズナ:2.7%
・これらの数字を見ると、グレーターロンドンの数字は出走頭数が少ないとはいえ、異常なほど高いものであることが分かる。またデクラレーションオブウォーの5.45%という数字もドゥラメンテ、モーリス、ルーラーシップなどを上回っており、かなり優秀なことが分かる。ファインニードルの4.88%も健闘していると言え、ロードカナロア、モーリス、ルーラーシップを凌駕。
賞金1000万超の馬の頭数
・次に「賞金1000万超の馬」の頭数に着目し、ここまでの主な新種牡馬のデータをまとめていく。
種牡馬 | 出走頭数(a) | 賞金1000万超馬頭数(c) | 出走頭数比(c÷a) |
---|---|---|---|
リアルスティール | 79 | 6 | 7.59% |
マインドユアビスケッツ | 70 | 11 | 15.71% |
サトノダイヤモンド | 66 | 6 | 9.09% |
サトノクラウン | 82 | 6 | 7.32% |
デクラレーションオブウォー | 55 | 8 | 14.5% |
ファインニードル | 41 | 5 | 12.2% |
グレーターロンドン | 25 | 5 | 20.0% |
・この切り口でもグレーターロンドンの20.0%が目立つが、マインドユアビスケッツの15.71%、デクラレーションオブウォーの14.5%も目立つ数字。ここでも有力種牡馬の出走頭数比(c÷a)を以下に示し、これらの数字の持つ意味を探っていく。尚、ここでいう有力種牡馬とは現時点の3歳世代で勝利数上位10頭の種牡馬を指す。
エピファネイア:13.3%
ロードカナロア:9.2%
モーリス:9.6%
ルーラーシップ:13.2%
ドゥラメンテ:15.2%
ヘニーヒューズ:18.8%
ハーツクライ:11.0%
ジャスタウェイ:11.7%
ハービンジャー:7.5%
キズナ:16.0%
・20.0%を超えている種牡馬はさすがにおらず、グレーターロンドンの中身の濃さはここでも強調されるべきものとなっているが、マインドユアビスケッツの15.71%も優秀で、ヘニーヒューズには劣るものの、他の種牡馬を全て上回る数字。
・デクラレーションオブウォーの14.5%もヘニーヒューズ、ドゥラメンテ以外の種牡馬を上回っており、優秀。稼ぎ頭のトップナイフ以外にタマモブラックタイとハウゼが1勝クラスを突破し、他にも勝ち上がった馬が1勝クラスで入着するなどし、着々と賞金を積み上げている。