新種牡馬産駒データ考【26】マインドユアビスケッツ、ダートの覇権争いへ挑む

今回はマインドユアビスケッツ産駒の戦績を軸に現3歳世代のダートでの勢力図をまとめていき、マインドユアビスケッツ産駒がここまで残したダートでの数字の意味を探っていく。

現3歳世代のダート勢力図について

・TOP3はヘニーヒューズドレフォンマインドユアビスケッツ。以下に3頭の種牡馬のダートでの産駒成績をまとめる。上段は現時点の順位、1着-2着-3着-着外-合計、下段は勝率、連対率、複勝率を示しており、中央での数字をまとめたものになる。

ヘニーヒューズ
1位:32-31-23-113/199
16.1%31.7%43.2%

ドレフォン
2位:19-20-22-163/224
8.5%、17.4%、27.2%

マインドユアビスケッツ
3位:19-18-9-135/181
10.5%、20.4%、25.4%

勝率、連対率はヘニーヒューズ→マインドユアビスケッツ→ドレフォンの順。複勝率はヘニーヒューズ→ドレフォン→マインドユアビスケッツの順。これらの数字を見ると新種牡馬・マインドユアビスケッツ産駒は、ヘニーヒューズ産駒の牙城は崩し切れていないが、ドレフォン産駒が抑えてきたパイは一部奪っているように見え、これらに割って入る可能性の一端を示しているといえる。

ヘニーヒューズ:2019年種付料400万円、種付頭数170頭、血統登録頭数102頭
勝率16.1%、連対率31.7%、複勝率43.2%
出走頭数65、勝馬頭数25、勝馬率38.5%、1頭当賞金563万円

ドレフォン:2019年種付料300万円、種付頭数204頭、血統登録頭数125頭
勝率8.5%、連対率17.4%、複勝率27.2%
出走頭数82、勝馬頭数18、勝馬率22.0%、1頭当賞金289万円

マインドユアビスケッツ:2019年種付料200万円、種付頭数155頭、血統登録頭数103頭
勝率10.5%、連対率20.4%、複勝率25.4%
出走頭数64、勝馬頭数18、勝馬率28.1%、1頭当賞金305万円

勝馬率、1頭当賞金もヘニーヒューズ→マインドユアビスケッツ→ドレフォンの順。種付料で100万円の差があるドレフォンをダートにおいてはここまで概ね凌駕している点はマインドユアビスケッツのダートでの立ち位置を明らかにするもの。

・マインドユアビスケッツ産駒がダートで残した数字の意味を探るために、ヘニーヒューズ、ドレフォンの初年度産駒が2歳戦~高松宮記念開催前までの週でどれだけの数字を残していたのかを示し、比較の材料としていく。尚、ヘニーヒューズの初年度産駒は日本供用後の初年度産駒、の意になる。

ヘニーヒューズの初年度産駒との比較

ヘニーヒューズの初年度産駒(2015年産)
1位:33-25-28-162/248
13.3%23.4%34.7%

サウスヴィグラス(2015年産)
2位:18-17-15-114/164
11.0%、21.3%、30.5%

ハードスパン(2015年産)
3位:18-11-8-75/112
16.1%、25.9%、33.0%

ヘニーヒューズの初年度産駒はこの時点でサウスヴィグラス、ハードスパンを抑えダートで1位の成績を残しているが、勝率、連対率、複勝率は今年のマインドユアビスケッツ産駒が残した数字を全て上回っている。この時点で2勝馬を7頭も輩出し、早々にダートにおけるトップサイアーとしての地位を築いた。この分厚いヘニーヒューズの牙城に近年、挑んできたのがドレフォン、マインドユアビスケッツという構図になる。

ヘニーヒューズ:初年度種付料180万円、種付頭数191頭、血統登録頭数128頭
勝率13.3%、連対率23.4%、複勝率34.7%
出走頭数86、勝馬頭数26、勝馬率30.2%、1頭当賞金365万円

マインドユアビスケッツ:初年度種付料200万円、種付頭数155頭、血統登録頭数103頭
勝率10.5%、連対率20.4%、複勝率25.4%
出走頭数64、勝馬頭数18、勝馬率28.1%、1頭当賞金305万円

勝馬率、1頭当賞金もマインドユアビスケッツはヘニーヒューズには及ばず。それだけヘニーヒューズの牙城は堅牢と言えるが、大きく見劣る数字にはなっていないと見る事も出来るか。また、当然ながらマインドユアビスケッツ産駒はヘニーヒューズ産駒と戦って数字を上げる必要があり、ヘニーヒューズの初年度産駒が戦っていた環境よりは厳しい状況でこの数字を出した事に小さくない価値を見出すことも出来よう。

ドレフォンの初年度産駒との比較

ドレフォンの初年度産駒(2019年産)
1位:37-14-18-161/230
16.1%22.2%30.0%

シニスターミニスター(2019年産)
2位:28-19-17-128/192
14.6%、24.5%、33.3%

ヘニーヒューズ(2019年産)
3位:26-25-25-153/229
11.4%、22.3%、33.2%

ドレフォンの初年度産駒が残した数字も今年のマインドユアビスケッツ産駒が残した数字を全て上回っている。この数字は当然ながらヘニーヒューズ産駒と戦ってあげた数字で価値が高いが、細かくみるとヘニーヒューズにドレフォンが優っているのは勝率のみで、連対率と複勝率はヘニーヒューズ>ドレフォンとなっている。ただ、ほぼヘニーヒューズと同等の数字を叩き出した実績はいくら強調してもし過ぎということはないだろう。

ドレフォン:初年度種付料300万円、種付頭数207頭、血統登録頭数127頭
勝率16.1%、連対率22.2%、複勝率30.0%
出走頭数90、勝馬頭数31、勝馬率34.4%、1頭当賞金346万円

マインドユアビスケッツ:初年度種付料200万円、種付頭数155頭、血統登録頭数103頭
勝率10.5%、連対率20.4%、複勝率25.4%
出走頭数64、勝馬頭数18、勝馬率28.1%、1頭当賞金305万円

勝馬率、1頭当賞金はいずれもマインドユアビスケッツはドレフォンには及ばず。ドレフォンはヘニーヒューズと食い合う中で残した数字だが、マインドユアビスケッツはヘニーヒューズ、ドレフォンの両巨頭と食い合う中であげた数字、という厳しさがここでも明らかになった感があろうか。