2023 ケンタッキーダービー戦線リポート【10】フロリダダービー、アーカンソーダービー

現地時間4/1(土)に米ガルフストリームパーク競馬場にて行われた、G1-フロリダダービー(d9f)、米オークローンパーク競馬場にて行われた、G1-アーカンソーダービー(d9f)の結果と動画をお届けする。

Curlin Florida Derby presented by Hill ‘n’ Dale Farms at Xalapa(G1・ダ9f・3歳)

・フロリダダービーは、後方追走の11番・Forteが4角5番手から直線良く伸びて差し切り勝ち。

1着:Forte

牡3、父・Violence、母・Queen Caroline、母父・Blame
調教師:Todd Pletcher、騎手:Irad Ortiz Jr

・今回の勝利で通算7戦6勝、G1・4勝目、重賞5勝目。昨年ホープフルS→ブリーダーズフューチュリティ→BCジュヴェナイルとG1を3連勝した2歳チャンピオン。始動戦となった前走3/4のG2-ファウンテンオブユースS(d8.5f)を圧勝し、ここへ出走していた馬。本命としてケンタッキーダービーへ向かうことになるが、好位から抜け出した前走とは一転して今回は後方からの差し切り勝ち。鮮やかな末脚ではあったが苦しいレースだったことも確か。多頭数となる本番で今日のようなレースは難しいだろうが、どうなるか。

・父のViolenceは2010年米国産のMedaglia d’Oro産駒。現役時は4戦3勝、2歳G1-キャッシュコールフューチュリティ(d8.5f)、2歳G2-ナシュアS(d8f)の勝ち馬で、ファウンテンオブユースS(G2)2着。これまでに現3歳世代まで6世代が稼働し、本馬を含む6頭のG1馬、他に9頭の重賞勝ち馬を輩出中。5thクロップ(現4歳)以外、全ての世代からG1馬が出ており、チャンピオンホース・Forteを出したことで今年の種付料は自己最高の5万米ドルに上昇している。

・母のQueen Carolineは2013年米国産、20戦6勝、L-インディアナグランドSの勝ち馬で他にステークス3勝。4代母のJeanoは米重賞2勝。このJeanoを牝祖とする活躍馬にコントレイル、Essential Qualityがいる。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/272/gulfstream-park/2023-04-01/836582

Arkansas Derby(G1・ダ9f・3歳)

・アーカンソーダービーは、7番手で1角を通過した6番・Angel Of Empireが3角過ぎから外を通って上昇。直線早め先頭から2着に4馬身1/4差をつけて快勝。1番人気のRocket Canは4着。
(※以下の動画はレース開始は2:25前後から。適宜シークバーをお使いの上、ご視聴下さい。)

1着:Angel Of Empire

牡3、父・Classic Empire、母・Armony’s Angel、母父・To Honor And Serve
調教師:Brad H Cox、騎手:Flavien Prat

・今回の勝利で通算6戦4勝、G1初制覇、重賞2勝目。前走2/18のG2-リズンスターS(d9f)の勝ち馬で、これで重賞連勝。今回降したRocket Canは前走のファウンテンオブユースSでForteに4馬身半差で敗れていたが、今回はAngel Of Empireに5馬身差をつけられての敗北。単純な比較だがAngel Of Empireは今回の勝利で堂々と本番に有力馬として臨むことが出来そうである。

・父のClassic Empireは2014年米国産のPioneerof the Nile産駒。現役時は9戦5勝、G1-BCジュヴェナイル、G1-アーカンソーダービー、G1-ブリーダーズフューチュリティ、G3-バシュフォードマナーSの勝ち馬。他にプリークネスS2着、ケンタッキーダービー4着。Angel Of Empireは初の産駒G1馬になる。他に3頭の重賞勝ち馬、4頭のブラックタイプ勝馬を輩出中。

・母のArmony’s Angelは2016年米国産、8戦未勝利。おじ(せん馬)のConquest Big EはG2-ハーデカマイルの勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/466/oaklawn-park/2023-04-02/836710

※過去記事