現地時間4/15(土)に英エイントリー競馬場にて行われた、グランドナショナル(Premier Handicap・4m2f74y)の結果と動画をお届けする。今年は39頭立て、完走17頭の一戦となっている。1着賞金50万ポンド(現在のレートで約8311万円)、英国で最も馬券が売れる特別な一戦をぜひご覧頂きたい。
Randox Grand National Handicap Chase(Premier Handicap・4m2f74yds・7歳以上)
・レースは動物愛護活動家などがコースに乱入した為(118人が逮捕)、15分程遅れてスタート。難所の6号障害・ビーチャーズブルック飛越時には中団にいた26番・Corach Rambler(紫の勝負服、胴と袖に黄色の輪。鼻面の白い馬)が徐々にポジションを押し上げ、16号障害・ウォータージャンプを飛越する辺りでは7,8番手のインに収まる展開となり、2周目へ。
・着地後に90度左に旋回する2周目の24号障害・キャナルターン飛越後にはインから外目へ位置を変えたCorach Ramblerが29号障害飛越時には2番手にまで上昇。持ったままで最終障害を先頭で飛越すると、そのまましっかりと押し切って優勝。2着にVanillier。昨年の覇者、Noble Yeatsは4着。
1着:Corach Rambler
せん9、父・Jeremy、母・Heart N Hope、母父・Fourstars Allstar
調教師:Lucinda Russell、騎手:Derek Fox
・今回の勝利で通算13戦7勝。グランドナショナルの出走は今回が初で、前走3/14のチェルトナムフェスティバルでのアルティマハンディキャップチェイス(Premier Handicap)でこのレース連覇を達成し、ここへ1番人気(単勝オッズ9倍)で出走していた馬。
・Lucinda Russell師とDerek Fox騎手は2017年のOne For Arthurに続きグランドナショナル2勝目。スコットランド調教馬のグランドナショナル優勝は3頭目。One For Arthurは先月24日に疝痛により14歳で亡くなったばかりで、レース後、Lucinda Russell師は「ナショナルで勝つ事がどれほど重要かを知っている。それがアーサーとの私の人生をどのように変えたか、そしてアーサーがどのような敬意を払っていたかを知っている。コラックがそれを達成することは本当に素晴らしい」とコメント。
・父のJeremyは2003年米国産のDanehill Dancer産駒。現役時は16戦4勝、G2-Betfredマイル、G3-ジャージーSの勝ち馬。祖母がウインドインハーヘアでディープインパクトは叔父にあたる。2014年に亡くなっており、7世代しか遺せておらず、Corach Ramblerは6thクロップになる。主な産駒に共にチェルトナムフェスティバルでG1勝ちのOur Conor、Appreciate Itなど。4/14時点での英愛ナショナルハントリーディング18位。今期は104頭が出走し37頭が勝利(35.58%)、7頭がステークス勝ち。
・母のHeart N Hopeは1999年愛国産、4戦未勝利。母父のFourstars Allstarは1988年米国産のCompliance(その父・Northern Dancer)産駒。現役時は59戦14勝、G1-アイリッシュ2000ギニーを含む米愛重賞8勝。父としてAces Four、Chomba Wombaなど複数の障害重賞勝ち馬を輩出。母父としては2013年のエイントリーでのG1-ボウルチェイスに勝ったFirst Lieutenantを輩出。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/32/aintree/2023-04-15/831493