現地時間4/15(土)に米キーンランド競馬場にて行われた、G3-レキシントンS(d8.5f)の結果と動画をお届けする。尚、ポイント対象レースはこのレースが最後となるが、出走圏外から圏内へジャンプアップした馬が1頭出ており、本番の出走枠争いに変動が出ている点についても触れる。
Stonestreet Lexington Stakes(G3・ダ8.5f・3歳)
・好位追走から3角手前では番手につけていた、ゴドルフィンのFirst Missionが直線でArabian Lionとの競り合いを制し1着。半馬身差の2着にArabian Lion、3着にDisarm。
1着:First Mission
牡3、父・ストリートセンス、母・Elude、母父・Medaglia d’Oro
調教師:Brad H Cox、騎手:Luis Saez
・今回の勝利で通算3戦2勝、重賞初制覇。2/18にデビューしたばかりの馬で、2着→1着とし、ここへ出走。レキシントンSは1着でも20ポイントしか獲得出来ない為、ケンタッキーダービーへの出走は不可能。プリークネスS以降を狙っていく一頭になる。尚、2着のArabian LionはBob Baffert師の管理馬の為、そもそもケンタッキーダービーへの出走は不可。
・今回のレースでケンタッキーダービー戦線において大きな意味があったのが、3着のDisarm。ルイジアナダービー2着で40ポイントを獲得していたが、今回の3着で貴重な6ポイントを獲得。これでマンダリンヒーローら、同じ40ポイントだった馬に大きく差をつけ、出走圏内の17位タイにジャンプアップすることになっている。これにより、現在のボーダーは4頭が並んでいる45ポイントとなり、4頭中1頭が出走出来る状況(※40ポイントのコンティノアールが既に主催者から招待され、出走が確定している為、ポイント上位19頭までに入るのが今年の出走条件)。この下にマンダリンヒーローら40ポイントで3頭(※回避が確定しているドゥラエレーデは除く)が並んでおり、マンダリンヒーローはこの3頭中、賞金順は2位。マンダリンヒーローがケンタッキーダービーに出走する為には、46ポイント以上の馬+コンティノアールは全て出走すると仮定すると、45ポイントの4頭が全て回避し、さらに40ポイントで賞金トップのMajor Dudeが回避する必要がある。現実的にはマンダリンヒーローはプリークネスSが次のターゲットになりそうだがどうなるか。
※ボーダー争い(同じ順位の中では賞金順に左から表記。ケンタッキーダービーのフルゲートは20頭。)
17位:Blazing Sevens、Disarm(46ポイント)
19位:Reincarnate、Jace’s Road、Skinner、Cyclone Mischief(45ポイント)
23位:コンティノアール(出走確定)、ドゥラエレーデ(回避)、Major Dude、マンダリンヒーロー、King Russell(40ポイント)
・父のストリートセンスは2004年米国産のStreet Cry産駒。現役時は13戦6勝、ケンタッキーダービー、トラヴァーズS、BCジュヴェナイルの3つのG1を含む重賞5勝。主な産駒にMcKinzie(マリブS、ホイットニーSなど)、Maxfield(クラークSなど)。2013年に1年だけ日本にて供用され、その時の産駒に交流重賞3勝のファッショニスタ、交流重賞1勝のフィールドセンス、サヴィがいる。
・母のEludeは2014年米国産、9戦1勝。祖母のForty Marchantaは2001年アルゼンチン産、ポトランカス大賞、ポージャデポトランカス大賞(アルゼンチン1000ギニー)、セレクシオン大賞(アルゼンチンオークス)のG1・3勝。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/301/keeneland/2023-04-15/838659