現地時間5/6(土)に米チャーチルダウンズ競馬場にて行われた、G1-ケンタッキーダービー(d10f)、G1-ターフクラシックS(t9f)、G1-チャーチルダウンズS(d7f)、G1-ダービーシティディスタフS(d7f)の結果と動画をお届けする。
Kentucky Derby presented by Woodford Reserve(G1・ダ10f・3歳)
・後方追走の8番・Mageが3角過ぎに外を通って上昇。3角過ぎに内から早めに先頭に立っていたTwo Phil’sを直線外から交わし、1着。1馬身差の2着にTwo Phil’s、3着に1番人気のAngel Of Empire。
・デルマソトガケはスタート出遅れ、中団からの競馬となり道中は勝ち馬よりも前にいたが6着まで。マンダリンヒーローはデルマソトガケよりも前に道中はつけていたが、4角手前の時点で勝負圏外となり勝ち馬から20馬身1/4差の12着。
1着:Mage
牡3、父・Good Magic、母・Puca、母父・Big Brown
調教師:Gustavo Delgado、騎手:Javier Castellano
・今回の勝利で通算4戦2勝、重賞初制覇。今年1/28にデビューし1着。2戦目は3/4のG2-ファウンテンオブユースS(d8.5f)でここは勝ったForteから6馬身3/4差の4着。3戦目は4/1のG1-フロリダダービー(d9f)でここも 勝ったForteに敗れるも着差は1馬身差だった馬。2021年キーンランド9月1歳馬セールにて23万5000米ドルにて取引され、2022年ファシィグティプトン3月2歳馬トレーニングセールにて29万米ドルにて取引された馬。Danzigの4×4、Mr. Prospectorの4×5×4のクロスを持つ。
・Gustavo Delgado師はベネズエラ出身のトレーナーでベネズエラで3冠馬を3頭管理し、ベネズエラ最高峰のレース、シモン・ボリバルSやカリビアンクラシック(メキシコ、パナマなどカリブ地域の3歳馬が集うレース)を制し、カリビアンレーシングの殿堂入りした経歴を持つ。2015年よりアメリカで活動。下の写真で左の白いジャケットの白髪の男性がGustavo Delgado師。
・父のGood Magicは2015年米国産のCurlin産駒。現役時は9戦3勝、G1-BCジュヴェナイル、G1-ハスケル招待S、G2-ブルーグラスSの勝ち馬で、2018年のケンタッキーダービーではJustifyの2着。Mr. Prospectorの3×4のクロスを持つ。現3歳が1stクロップになり、既にBlazing Sevensが2歳G1のシャンペンS勝ち。Mageは2頭目の産駒G1馬になる。他に4頭の重賞勝ち馬、3頭のブラックタイプ勝ち馬を輩出中。
・母のPucaは2012年米国産、17戦4勝。ステークス勝ち馬で、ガゼルS(G2)2着。Pucaの半兄・Finnegans WakeはG1-ターフクラシックSの勝ち馬で米重賞5勝。
・母父のBig Brownは2005年米国産のBoundary(その父・Danzig)産駒。現役時は8戦7勝、ケンタッキーダービー、プリークネスS、ハスケル招待S、フロリダダービーの4つのG1に勝利(3冠制覇がかかったベルモントSは競走中止)。父としてはDortmund(サンタアニタダービー)が唯一の産駒G1馬で他に8頭の重賞勝ち馬を輩出中。母父としては本馬以外のG1馬は出していない。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/308/churchill-downs/2023-05-06/840270
Old Forester Bourbon Turf Classic Stakes(G1・芝9f・4歳以上)
・道中6番手追走の1番人気・Up To The Markが直線外からあっさり抜け出し、2着のHong Kong Harryに3馬身3/4差をつけて快勝。
1着:Up To The Mark
牡4、父・Not This Time、母・Belle’s Finale、母父・Ghostzapper
調教師:Todd Pletcher、騎手:Irad Ortiz Jr
・今回の勝利で通算9戦4勝、重賞初制覇。前走4/14のG1-メイカーズマークマイルSが初の重賞出走で、勝ったChez Pierreから3馬身3/4差、2着のModern Gamesからクビ差の3着。
・父のNot This Timeは2014年米国産のGiant’s Causeway産駒。現役時は4戦2勝、2歳G3-イロコイSの勝ち馬で、BCジュヴェナイル(G1)2着。半兄のLiam’s Map(BCダートマイル、ウッドワードS)も種牡馬として4頭のG1馬を出すなど活躍中。昨年のエクリプス賞3歳牡馬チャンピオン・Epicenter(2ndクロップ・トラヴァーズS)を筆頭にこれまでにUp To The Markを含む5頭のG1馬を輩出中。今年の種付料は13万5000米ドル。
・母のBelle’s Finaleは2014年米国産、未出走。祖母のCapote BelleはG1-テストS、G2-プライオレスS、G3-ヒューマナディスタフHの勝ち馬。従兄のCatapultはG2-デルマーマイルH、G2-エディーリードSの勝ち馬で、BCマイル2着、フランクE.キルローマイルS2着。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/308/churchill-downs/2023-05-06/840269
Churchill Downs Stakes presented by Ford(G1・ダ7f・4歳以上)
・1番人気のCody’s Wishが殿追走から4角までにポジションを押し上げ、直線で末脚を爆発させて2着のHoist The Goldに4馬身3/4差をつけて圧勝。
1着:Cody’s Wish
牡5、父・Curlin、母・Dance Card、母父・Tapit
調教師:William Mott、騎手:Junior Alvarado
・今回の勝利で通算12戦8勝、G1・3勝目、重賞4勝目。昨年フォアゴーS、BCダートマイルとG1を連勝し、今回はBCダートマイル以来、182日ぶりのレースだったゴドルフィンの自家生産馬。ここでは明らかに力量差があった印象でこれで5連勝達成。母のDance CardはG1-ガゼルSの勝ち馬で、Cody’s Wishの半兄・Endorsedは米重賞2勝。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/308/churchill-downs/2023-05-06/840268
Derby City Distaff Stakes presented by Kendall-Jackson Winery(G1・ダ7f・4歳以上牝馬)
・番手追走のMatareyaが直線早め先頭から押し切って1着。1馬身差の2着にWicked Halo、3着に1番人気のGoodnight Olive。
1着:Matareya
牝4、父・Pioneerof The Nile、母・Innovative Idea、母父・Bernardini
調教師:Brad H Cox、騎手:Flavien Prat
・今回の勝利で通算11戦6勝、G1・2勝目、重賞4勝目。昨年のエイコーンSの勝ち馬で、237日ぶりの休み明けのレースとなった前走メイトロンSを2着とし、ここへ出走していたゴドルフィンの自家生産馬。母、祖母、曽祖母はいずれも米重賞勝ち馬。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/308/churchill-downs/2023-05-06/840272