現地時間5/28(日)に愛カラ競馬場にて行われた、G1-アイリッシュ1000ギニー、G1-タタソールズゴールドC、香港シャティン競馬場にて行われた、G1-チャンピオンズ&チャターCの結果と動画をお届けする。
Tattersalls Irish 1,000 Guineas(G1・芝8f・3歳牝馬)
・2列目のインを追走していたシャドーロール着用の1番人気・Tahiyraが、直線抜け出して1着。2着にMeditate。
1着:Tahiyra
牝3、父・Siyouni、母・Tarana、母父・Cape Cross
調教師:D K Weld、騎手:Chris Hayes
・今回の勝利で通算4戦3勝、G1・2勝目。2歳時にG1-モイグレアスタッドS(t7f)に勝利していた馬で、休み明けの前走5/7のG1-英1000ギニー(t8f)は1番人気に推されるも、勝ったMawjから半馬身差の2着。一度使われたここは順当勝ちな印象。
・Siyouni産駒は前日のアイリッシュ2000ギニーをPaddingtonが制したばかり。現3歳は種付料が初めて10万ユーロに上がった時の世代になるが、以後、10万ユーロ→14万ユーロ→14万ユーロ→15万ユーロと種付料は右肩上がり。自ずと繁殖の質もアップしていることになり、今後のSiyouni産駒から大物が出てくる可能性は非常に高そうな印象。
・母のTaranaは2010年愛国産、10戦3勝、リステッド2勝(1m4f、1m4.5f)、G3-カラC(1m6f)3着、G3-ギブサンクスS(1m4f)4着など長距離路線で活躍。Tahiyraの半姉・Tarnawa(父・Shamardal)はBCターフ、オペラ賞、ヴェルメイユ賞の3つのG1を含む重賞8勝。他に凱旋門賞2着、アイリッシュチャンピオンS2着。
・母父のCape Crossは1994年愛国産のGreen Desert産駒。現役時は19戦5勝、G1-ロッキンジS、G2-クイーンアンS、G2-セレブレーションマイルの勝ち馬。種牡馬として大成功を収め、Sea The Stars(凱旋門賞、英ダービー等)、Golden Horn(凱旋門賞、英ダービー等)、Ouija Board(英オークス等)らを輩出。母父としてはAustralia(英ダービー、インターナショナルS等)、Masar(英ダービー)、Tarnawa(BCターフ等)などを輩出。父・Siyouni、母父・Cape Crossの配合からはディアヌ賞(仏オークス)などG1を6勝したLaurensが出ている。尚、この配合ではDanzigの4×4のクロスが発生する。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/178/curragh/2023-05-28/822305
Tattersalls Gold Cup(G1・芝11f・4歳以上)
・タタソールズゴールドCは、バリードイルのCamelot産駒・Luxembourg(牡4)が逃げ切り勝ち。2着にBay Bridge。1番人気のVadeniは後方追走から直線全く伸びず5着。
・Luxembourgは今回の勝利で通算9戦6勝、G1・3勝目、重賞5勝目。昨秋の凱旋門賞7着以来の休み明けのレースだった前走5/1のG2-ムーアズブリッジS(t10f)は5着と敗れていたが、一度叩かれて昨年9月のアイリッシュチャンピオンS以来の勝利。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/178/curragh/2023-05-28/836515
Heider Family Stables Gallinule Stakes(G3・芝10f・3歳)
・ガリニュールSはディープインパクト産駒・Drumroll(牡3)が繰り上がりで1着。Saxon Warriorの全弟になる良血馬で、今回の勝利で通算3戦2勝、重賞初制覇。前走のL-テトラークS(t8f)は昨日アイリッシュ2000ギニーを制したPaddingtonから1馬身半差の2着。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/178/curragh/2023-05-28/841869
Standard Chartered Champions & Chater Cup(G1・芝2400m・3歳以上)
・チャンピオンズ&チャターCは、Galileo産駒・Russian Emperor(せん6)が、逃げた1番人気のRomantic Warriorをクビ差とらえて1着。今回の勝利で通算29戦6勝、G1・3勝目、重賞4勝目。このレースは昨年に続く連覇となるが、昨年の勝利後は4連敗。今年2月のカタールでのL-HHアミールトロフィーで久々に勝利をおさめるも、その後のドバイ遠征では5着→8着(勝ったイクイノックスから11馬身1/4差)。前走5/7のシャティンでのG3のハンデ戦を6着とし、ここへ出走していた馬。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/416/sha-tin/2023-05-28/842437