ディープインパクト産駒・Auguste Rodinが英ダービー制覇。2023 英ダービー等・レース結果

現地時間6/3(土)に英エプソム競馬場にて行われた、G1-英ダービー、豪イーグルファーム競馬場にて行われた、G1-クイーンズランドオークスの結果と動画をお届けする。

Betfred Derby(G1・芝1m4f6y・3歳(せん馬不可))(British Champions Series)

・中団やや後方の外を追走していたディープインパクト産駒・Auguste Rodinが、直線で先に抜け出していた人気薄のWootton Bassett産駒・King Of Steelを外から捕まえて差し切り勝ち。半馬身差の2着にKing Of Steel、さらに4馬身3/4差の3着にUlysses産駒・White Birch。

1着:Auguste Rodin

牡3、父・ディープインパクト、母・Rhododendron、母父・Galileo
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore

・今回の勝利で通算6戦4勝、G1・2勝目、重賞3勝目。2歳時にG2-チャンピオンズジュヴェナイルS(t8f)→G1-フューチュリティートロフィー(t8f)を制覇。クラシック最有力候補として今シーズンを迎えたが、1番人気で出走した、前走5/6のG1-英2000ギニー(t8f)は見せ場なく12着と大敗。今回は1番人気を譲ることとなっていたが、見事に巻き返して英ダービー馬となっている。

A P O’Brien師は英ダービー9勝目(歴代最多)。レース後、「この馬は最も偉大なガリレオ牝馬の1頭と日本で最も偉大な種牡馬から生まれたという点で、まったくユニークだ」「彼は美しい馬として絶大な評判を持ってやってきましたが、常にステップアップし続けました。これは非常に珍しいことです」とコメント。

 2001年・Galileo
 2002年・High Chaparral
 2012年・Camelot
 2013年・Ruler of the World
 2014年・Australia
 2017年・Wings of Eagles
 2019年・Anthony Van Dyck
 2020年・Serpentine
 2023年・Auguste Rodin

Ryan Moore騎手は英ダービー3勝目。レース後、「我々はスムーズに走れた。スムーズな位置取りが出来た。僕の前にはウィリアムとフランキーがいて、彼らをカバーできると常に自信を持っていた」「この馬は素晴らしい血統を持っており、自分が良い馬であることを常に示してきた。今日はとてもスムーズだった」とコメント。

 2010年・ワークフォース
 2013年・Ruler of the World
 2023年・Auguste Rodin

・Auguste Rodinはディープインパクトの最終世代。種付時(2019年)の前年(2018年)はSaxon Warriorが英2000ギニー、Study of Manがジョッケクルブ賞(仏ダービー)を制し、欧州の地でディープインパクト産駒が大旋風を起こし、その評価が確固たるものとなった年。Saxon Warriorは英ダービーで圧倒的な1番人気に推され、同一年度にディープインパクト産駒が日・英・仏のダービー制覇なるか?と当サイトでも記事内で触れたが、結果、4着。

・遡ると2012年にBeauty Parlourがプールデッセデプーリッシュ(仏1000ギニー)を制したのが大きく、この馬はディープインパクトの供用初年度から先んじてウィルデンシュタイン家が繁殖牝馬を日本へ送り込み、ディープインパクトの2ndクロップとして産まれた馬。同年に現役を引退したクールモアのG1馬・Maybeがディープインパクトとの交配のために日本へ送り込まれ、2年連続で交配され、2番仔として2015年に産まれたのがSaxon Warriorとなる。

・英仏で産駒がクラシックを制した2018年にはG1馬・Minding、Winterなどもディープインパクトとの交配のために日本へ送り込まれることとなり、同じタイミングで日本へ渡ったのがAuguste Rodinの母であり、G1馬のRhododendronになる。

母のRhododendronは2014年愛国産のGalileo産駒。現役時は19戦5勝、ロッキンジS、オペラ賞、フィリーズマイルの3つのG1を含む重賞4勝。他に英1000ギニー2着、英オークス2着、BCフィリー&メアターフ2着。Auguste Rodinは初仔。Rhododendronの全妹にG1・7勝のMagicalがおり、祖母のHalfway to Heavenはアイリッシュ1000ギニー、サンチャリオットS、ナッソーSのG1・3勝馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/17/epsom/2023-06-03/800632

Channel 7 Queensland Oaks(G1・芝2200m・3歳牝馬)

・クイーンズランドオークスは、Kermadec産駒・Amokura(牝3)が4角最内を通り、直線抜け出して勝利。今回の勝利で通算6戦3勝、G1初制覇。今年4/22に勝ち上がったばかりの馬で、その後、3連勝でG1制覇。父のKermadecはドンカスターマイル、ジョージメインSの2つのG1を制したTeofilo産駒で主な産駒にG1・4勝のMontefiliaがいる。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/468/eagle-farm/2023-06-03/842718