現地時間6/20(火)に英アスコット競馬場にて行われた、今年のロイヤルアスコット開催初日のダイジェストをレース施行順に7鞍全てお届けする。初日はG1レースが3鞍(クイーンアンS、キングズスタンドS、セントジェームズパレスS)行われている。
Queen Anne Stakes(G1・芝8f・4歳以上)(British Champions Series)
・クイーンアンSは、人気薄のFrankel産駒・Triple Time(牡4)が前々追走から早めに抜け出して1着。クビ差の2着にInspiral。1番人気のModern Gamesは4着。
・Triple Timeは今回の勝利で通算7戦4勝、G1初制覇、重賞2勝目。母は現役時にリステッド2着がある馬だが、繁殖牝馬として優秀で、G1馬・Ajman Princess(ジャンロマネ賞)、本馬(クイーンアンS)を含む4頭の重賞勝ち馬を輩出中。
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Coventry Stakes(G2・芝6f・2歳)
・コヴェントリーSは、バリードイルのWootton Bassett産駒・River Tiber(牡2)が内から抜け出して1着。2着に外から差し込んだShalaa産駒・Army Ethos(牡2)。River Tiberは今回の勝利で通算3戦3勝、重賞初制覇。
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King’s Stand Stakes(G1・芝5f・3歳以上)(British Champions Series)
・キングズスタンドSは、Tasleet産駒・Bradsell(牡3)が1番人気のHighfield Princessとの競り合いを制し、1着。
・Bradsellは今回の勝利で通算6戦3勝、G1初制覇、重賞2勝目。昨年のロイヤルアスコットでG2-コヴェントリーS(t6f)を制していた馬で、次走8/6のG1-フェニックスSは4着。今年は3着→3着と6fの重賞を2走し、ここへ出走していた。
・父のTasleetは2013年英国産のShowcasing産駒で、G2-デュークオブヨークS、G3-グリーナムSの勝ち馬で、ダイヤモンドジュビリーS、スプリントC、ブリティッシュチャンピオンズスプリントSで2着。従弟にG1・4勝の快速馬・Battaashがいる良血馬で、現3歳が1stクロップ。Bradsellは唯一の産駒G1馬にして唯一の重賞勝ち馬。
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St James’s Palace Stakes(G1・芝7f213y・3歳牡馬)(British Champions Series)
・セントジェームズパレスSは、1番人気の英2000ギニー馬・Chaldeanが逃げる展開となるが、好位追走の愛2000ギニー馬、Siyouni産駒・Paddington(牡3)が直線で力強く抜け出し、2着のChaldeanに3馬身3/4差をつけて完勝。
・Paddingtonは今回の勝利で通算6戦5勝、G1・2勝目。デビュー戦で5着に敗れて以降、これで5連勝。Siyouni産駒は種付料が初めて10万ユーロに上がった時の世代から本馬、Tahiyra(愛1000ギニー)の2頭のクラシックホースを出し、St Mark’s Basilica、Sottsassらに続く大物を輩出。母のModern Eagleは2010年ドイツ産のMontjeu産駒。現役時は7戦3勝、L-Prix Belle De Nuit(t2500m)の勝ち馬。Modern Eagleの母父がパントレセレブルで、Modern EagleはNorthern Dancerの3×4のクロスを持つ。
・この勝利でA P O’Brien師は歴代最多となるロイヤルアスコット83勝目。
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Ascot Stakes (Heritage Handicap) (Class 2) (4yo+ 0-100)(芝2m3f210y)
・アスコットSは、Cacique産駒・Ahorsewithnoname(牝8)が直線最内から差し切って1着。チェルトナムでのハードルのリステッドを勝ち、ここへ出走していた馬。Nicky Henderson師はチェルトナムフェスティバルで73勝、英ナショナルハントチャンピオントレーナーに6回就いた事がある障害の名伯楽。管理馬のロイヤルアスコットでの勝利はこれが3勝目。
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Wolferton Stakes (Listed Race)(芝1m1f212y・4歳以上)
・ウルファートンSは、Shamardal産駒・Royal Champion(せん5)が1着。今回の勝利で通算11戦4勝、リステッド2勝目。
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Copper Horse Handicap (Class 2) (4yo+ 0-105)(芝1m6f34y)
・コッパーホースHは、障害G1・3勝の1番人気、Galiway産駒・Vauban(せん5)が終始、主導権を握り2着に7馬身半差をつけて圧勝。W P Mullins師はチェルトナムフェスティバル94勝、愛ナショナルハントチャンピオントレーナーに17回就いている名伯楽。日本では2013年の中山グランドジャンプを制したBlackstairmountainで有名。
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