2023 ロイヤルアスコット特集【2】2日目ダイジェスト

現地時間6/21(水)に英アスコット競馬場にて行われた、今年のロイヤルアスコット開催2日目のダイジェストをレース施行順に7鞍全てお届けする。この日のメインレースは古馬の精鋭が揃ったG1-プリンスオブウェールズS。

Queen Mary Stakes(G2・芝5f・2歳牝馬)

・26頭立てで行われたクイーンメアリーSは、Nyquist産駒のアメリカ調教馬、Crimson Advocate(牝2)が終始先頭に近い位置を運び、ラスト猛追したKodiac産駒・Relief Rallyをハナ差抑えて1着。

・今回の勝利で通算3戦2勝、重賞初制覇。4/26のキーンランドでのデビュー戦(d4.5f)は3着と敗れるも、次走5/13のガルフストリームパークでのRoyal Palm Juvenile Fillies Stakes(t5f)を2着に3馬身半差をつけて勝ち、ここへ出走していた馬。近親にData Link(メイカーズマークマイルS)、カレドニアロード(BCジュヴェナイルフィリーズ・グランド牧場繋養中)がいる牝系の出身。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2023-06-21/841941

Kensington Palace Fillies’ Handicap(Class 2) (4yo+ 0-105)(芝7f213y)

・ケンジントンパレスフィリーズHは、赤い帽子のMastercraftsman産駒・Villanova Queen(牝4)が4角ほぼ最後方の位置から直線大外を突き抜けて差し切り勝ち。

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https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2023-06-21/841942

Duke Of Cambridge Stakes(G2・芝8f・4歳以上牝馬)

・デュークオブケンブリッジSは、Dubawi産駒・Rogue Millennium(牝4)が差し切り勝ち。今回の勝利で通算10戦3勝、重賞初制覇。母のHawaafezは英G3-カンバーランドロッジSの勝ち馬で、近親にG1・6勝、2013年のカルティエ賞最優秀古馬のMoonlight Cloudがいる牝系の出身。

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https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2023-06-21/838353

Prince Of Wales’s Stakes(G1・芝1m1f212y・4歳以上)(British Champions Series)

・プリンスオブウェールズSは、Frankel産駒・Mostahdaf(牡5)が最後方追走から直線大外一気に突き抜けて、2着のLuxembourgに4馬身差をつけて快勝。3着にAdayar。

・今回の勝利で通算15戦9勝、G1初制覇、重賞5勝目。今年はサウジアラビアでのG3-ネオムターフC(t2100m)から始動し2着に7馬身差をつけて1着。続く前走3/25のG1-ドバイシーマクラシック(t2410m)では勝ったイクイノックスから7馬身差の4着。今回はG1馬3頭(Luxembourg、Adayar、Bay Bridge)を降す価値ある勝利。半姉のNazeef(父・Invincible Spirit)はG1-サンチャリオットS、G1-ファルマスS、G2-デュークオブケンブリッジSの勝ち馬。

・レース後、「(前走完敗した)イクイノックスに挑戦しようとしたのは彼だけだった」と語るJohn Gosden師。ハナに立ったイクイノックスの直後を追走していた2頭の内の1頭が今回勝利したMostahdaf。ご承知の通り、最後は突き離される形となったがJohn Gosden師の評価はポジティブなものだった模様。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2023-06-21/838352

Royal Hunt Cup (Heritage Handicap) (Class 2) (3yo+)(芝8f)

・30頭立てのロイヤルハントCは、New Bay産駒・Jimi Hendrix(せん4)が1着。2着のSonny Listonと共にRalph Beckett師の管理馬のワンツー決着。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2023-06-21/839660

Queen’s Vase(G2・芝1m6f34y・3歳)

・クイーンズヴァーズは、1番人気のGolden Horn産駒・Gregory(牡3)が逃げ切り勝ち。鞍上のFrankie Dettoriはこれがロイヤルアスコット78勝目。

・今回の勝利で通算3戦3勝重賞初制覇。今年4/29にデビューしたばかりの馬で、グッドウッドでの前走5/26のL-British EBF 40th Anniversary Cocked Hat Stakes(t1m3f44yds)を2着に3馬身差をつけて勝ち、ここへ出走していた馬。母はG2-パークヒルSの勝ち馬で、Sadler’s Wellsの2×4のクロスを持つ。母の上にDuncan(アイリッシュセントレジャー、ヨークシャーカップ、フォワ賞)、Samuel(ドンカスターC)がおり、スタミナ色の濃い牝系の出身。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2023-06-21/841940

Windsor Castle Stakes (Listed Race)(芝5f・2歳)

・ウィンザーキャッスルSは、新種牡馬・Blue Point産駒・Big Evs(牡2)が1着。今回の勝利で通算2戦1勝。5/29のデビュー戦を2着とし、未勝利のままここへ出走していた馬。尚、Blue Point産駒は既に13頭が勝ち上がっているが、リステッドは今回が初勝利。祖母のQueen’s LogicはG1-チェヴァリーパークSの勝ち馬で、Queen’s Logicの半弟に凱旋門賞、愛チャンピオンS(2勝)、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、愛ダービー、ガネー賞の6つのG1を制したDylan Thomas。

https://twitter.com/Ascot/status/1671573125773893646

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2023-06-21/841943