現地時間6/23(金)に英アスコット競馬場にて行われた、今年のロイヤルアスコット開催4日目のダイジェストをレース施行順に7鞍全てお届けする。この日は3歳G1-コモンウェルスC、3歳牝馬G1-コロネーションSが行われている。
Albany Stakes(G3・芝6f・2歳)
・アルバニーSは、今年から日本でスタッドインしているカラヴァッジオ産駒・Porta Fortuna(牝2)が馬場の中央から仕掛けられると良好な末脚を披露し差し切り勝ち。
・今回の勝利で通算3戦3勝、重賞2勝目。4/16のデビュー戦(t5f)→5/21のG3-フィリーズスプリントS(t6f)を連勝し、ここへ出走していた馬。鞍上のFrankie Dettoriはこれがロイヤルアスコット80勝目。
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https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2023-06-23/841952
Commonwealth Cup(G1・芝6f・3歳) (British Champions Series)
・コモンウェルスCは、1番人気に推されたLittle Big Bearが2着に敗れる波乱となり、単勝10倍のCharm Spirit産駒・Shaquille(牡3)がスタートで大きく立ち遅れるも、内から豪脚を発揮し、Little Big Bearを抜き去って1着。
・今回の勝利で通算7戦6勝、G1初制覇。G1出走は今回が初で、前走5/20のL-BetVictor Carnarvon Stakes(t6f)を制し、ここへ出走していた馬。父のCharm Spiritは2011年愛国産のInvincible Spirit産駒で、現役時は9戦6勝、クイーンエリザベス2世S、ムーランドロンシャン賞、ジャンプラ賞の3つのG1を含む重賞5勝。現3歳は5thクロップになり、これまでに重賞勝ち馬を8頭出しているがこの内、6頭はシャトル先のNZで産まれた馬。産駒G1勝ちは今回が初となる。
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https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2023-06-23/838357
Duke Of Edinburgh Stakes (Handicap) (Class 2) (3yo+ 0-105)(芝1m3f211y)
・デュークオブエジンバラSは、Galileo産駒・Okita Soushi(牡5)が後方追走から外を良く伸びて1着。
・これまでにリステッド2着が1度ある馬で、クールモアの生産馬。母のAmicusは豪G1-MRC1000ギニーの勝ち馬で、Amicusの叔父にゴールデンジュビリーS、ジュライCなど英豪G1を4勝、種牡馬としても活躍中のStarspangledbannerがいる良血馬。オーナーの松本俊廣氏は日本ではグァンチャーレ(シンザン記念)などを所有。Okita Soushiの他にコンドウイサミ、ヒジカタトシゾウなど新選組由来の名を冠した馬を欧州で走らせてきたオーナー。
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Coronation Stakes(G1・芝7f213y・3歳牝馬)(British Champions Series)
・コロネーションSは、1番人気のSiyouni産駒・Tahiyra(牝3)が4角最後方から直線きっちり抜け出して1着。1馬身差の2着にKingman産駒・Remarquee。
・今回の勝利で通算5戦4勝、G1・3勝目。昨年9/11のG1-モイグレアスタッドS(t7f)を制し、休み明けで臨んだG1-英1000ギニーで2着→前走5/28のG1-アイリッシュ1000ギニーを1着とし、ここへ出走していた馬。Siyouni産駒は初日のセントジェームズパレスSを制したPaddington(アイリッシュ2000ギニー)に続き、2頭のクラシックホースがロイヤルアスコットのG1も制覇。
・BCターフ、オペラ賞、ヴェルメイユ賞の3つのG1を制し、凱旋門賞、アイリッシュチャンピオンS2着のTarnawa(父・Shamardal)の半妹。
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https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2023-06-23/838356
Sandringham Stakes (Handicap) (Fillies) (Class 2) (3yo 0-105)(芝8f)
・29頭立てのサンドリンガムSは、1番人気タイのKingman産駒・Coppice(牝3)が外の馬群から抜け出して1着。2018年のG2-コヴェントリーSの勝ち馬・Calyxの全妹で、これで兄妹でロイヤルアスコット勝利。ちなみにCalyx産駒は現2歳が1stクロップ。昨日のG2-ノーフォークSで2着となったMalcなど既に5頭が勝ち上がっている状況。
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https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2023-06-23/841950
King Edward VII Stakes(G2・芝1m3f211y・3歳)
・キングエドワード7世Sは、前走英ダービー2着、1番人気のWootton Bassett産駒・King Of Steel(牡3)が後方追走から直線突き抜けて1着。3馬身半差の2着にハーツクライ産駒・Continuous。
・今回の勝利で通算4戦2勝、重賞初制覇。昨年10/12にデビュー(t1m75yds)し1着→10/22のG1-フューチュリティトロフィー(t8f)は勝ったAuguste Rodinから9馬身3/4差の7着。その後、Roger Varian厩舎へ転厩し、ぶっつけで臨んだ前走G1-英ダービー(t1m4f6yds)は人気薄だったが、勝ったAuguste Rodinとの一騎打ちに持ち込み半馬身差の2着と大健闘し、ここへ出走していた馬。
・Wootton Bassettの3歳世代は8thクロップ。この世代から種付料が前年の倍の4万ユーロとなっており、G2-コヴェントリーSを勝ったRiver Tiber(牡2)に続き、産駒が今年のロイヤルアスコットの重賞制覇を果たしている。ちなみに現1歳世代からクールモアスタッドの供用となっており、この世代は種付料10万ユーロ。現当歳以降は種付料15万ユーロの世代となる。
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https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2023-06-23/838358
Palace Of Holyrood House Stakes (Handicap) (Class 2) (3yo 0-105)(芝5f)
・パレスオブホリールードハウスSは、Pearl Secret産駒・Rhythm N Hooves(せん3)が差し切り勝ち。父のPearl Secretは英G2-テンプルS(t5f)の勝ち馬で、G1-キングズスタンドSで3着。世界的にかなり希少なByerley Turk~Herod~Tourbillon→Djebel系の種牡馬。
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