現地時間6/24(土)に英アスコット競馬場にて行われた、今年のロイヤルアスコット開催最終日のダイジェストをレース施行順に7鞍全てお届けする。この日はG1-クイーンエリザベス2世ジュビリーSが行われている。
Chesham Stakes(Listed・芝7f・2歳)
・チェシャムSは、Expert Eye産駒・Snellen(牝2)が外の馬群の好位追走から抜け出し1着。アタマ差の2着に内から抜け出していた1番人気のNo Nay Never産駒・Pearls And Rubies(牝2)。
・今回の勝利で通算2戦2勝。6/14のデビュー戦(t7f)を勝利し、ここへ出走していた馬。従兄にノヴェリスト(キングジョージ6世&クイーンエリザベスS等)、従姉に昨年のエリザベス女王杯にも出走したMagical Lagoon(アイリッシュオークス等)がいる。
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https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2023-06-24/841956
Jersey Stakes(G3・芝7f・3歳)
・ジャージーSは、Kingman産駒・Age Of Kings(牡3)が番手追走から抜け出して1着。1番人気に推されたCoveyはハナに立つ競馬になるもラスト一杯になり9着。
・今回の勝利で通算7戦2勝、重賞初制覇。2歳時はデビュー2戦目で勝ち上がり、以後、7着(G2-コヴェントリーS)→4着(G2-レイルウェイS)→3着(G3-タイロスS)。309日ぶりのレースとなった前走5/27のG1-アイリッシュ2000ギニーは勝った同厩のPaddingtonから7馬身3/4差の10着とし、ここへ出走していた馬。
・母のTurret Rocksは英愛重賞3勝の活躍馬。Turret Rocksの従弟にガロアクリーク(スプリングS)。
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Queen Elizabeth II Jubilee Stakes(G1・芝6f・4歳以上)(British Champions Series)
・クイーンエリザベス2世ジュビリーSは、内の馬群の後方を進んだDark Angel産駒・Khaadem(せん7)が先に抜け出していたSacredをクビ差捕らえて差し切り勝ち。昨年G1を3勝した1番人気、Highfield Princessは3着。香港から挑戦していたWellington(昨年12月のG1-香港スプリントの勝ち馬)は香港スプリントの時と同じRyan Mooreを鞍上に据えて臨んでいたが10着。
・今回の勝利で通算30戦8勝、G1初制覇、重賞3勝目。昨年4月にG3-パレスハウスS(t5f)、7月にG2-キングジョージS(t5f)を制していた馬。G1では4着が3回(ナンソープS、ジュライC、ダイヤモンドジュビリーS)あるが、今年の戦績が13着(メイダンでのListed)→6着(メイダンでのG2)→13着(メイダンでのG3)→3着(ソールズベリーでのListed)とかなり地味だったこともあり、ここは単勝81倍、最低人気タイでの出走だった馬。
・父のDark Angelは14頭目のG1馬を輩出。今年は既に3月のG1-ジェベルハッタを産駒のAlfareeq(せん6)が制している。
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Hardwicke Stakes(G2・芝1m3f211y・4歳以上)
・ハードウィックSは、Harbour Watch産駒・Pyledriver(牡6)が3番手追走から直線競り勝って1着。1番人気のFree Windは5着。
・今回の勝利で通算19戦8勝、重賞5勝目。昨年7月にG1-キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを制して以来、337日ぶりのレースだったが、見事に復活。今後は連覇を目指しキングジョージに出走する予定と陣営がコメント。元障害ジョッキーのP J McDonaldはロイヤルアスコット初勝利。
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Wokingham Stakes (Heritage Handicap) (Class 2) (3yo+ 0-110)(芝6f)
・ウォーキンガムSは、Al Kazeem産駒・Saint Lawrence(せん5)が最後方に近い位置から差し切り勝ち。2歳時にリステッド勝ちの実績があり、これまでに重賞入着が3回あるものの、ここは単勝23倍の人気で出走していた馬。Hollie Doyle騎手は今開催3勝目。
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Golden Gates Stakes (Handicap) (Class 2) (3yo 0-105)(芝1m1f212y)
・ゴールデンゲートSは、Muhaarar産駒・Burdett Road(牡3)が1着。Frankie Dettori、最後のロイヤルアスコット騎乗となったKnockbrex(単勝7倍)は12着。
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Queen Alexandra Stakes (Conditions Race) (Class 2) (4yo+)(芝2m5f143y)
・クイーンアレクサンドラSは、1番人気のGalileo産駒・Dawn Rising(せん6)が1着。3歳時にG3-バーレーントロフィー(t13f)で2着になったことがあり、愛ダービー馬・Sovereignの下になる良血馬だが、昨年、障害の大馬主・John P McManus氏へオーナーが変わり、転厩(A P O’Brien師から子息のJoseph Patrick O’Brien師へ)した上で障害入り。入障後、障害重賞を制しているが前走は平地のG3-レブモスSを使われ3着とし、ここへ出走していた馬。
・Ryan Mooreが障害で有名なこの「JP」の勝負服の馬で勝利するのはレア。Ryan Mooreは今開催6勝目で今年のロイヤルアスコットのリーディング獲得となり、ロイヤルアスコットは通算79勝目。Frankie Dettoriが通算81勝で最後のロイヤルアスコットを終えており、来年のロイヤルアスコットではFrankie Dettoriを抜くことになりそうである。
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本日のロイヤルプロセッションにてFrankie Dettoriが馬車に乗って登場
・ロイヤルアスコット開催の1レースの前に行われる恒例のロイヤルプロセッション(王室関係者がウィンザー城から馬車でコースを通りパレードリングまでやってくる行列)で、今年一杯での引退を表明しているFrankie Dettoriが本日、最後のロイヤルアスコットということで、4番目の馬車に乗って登場。同乗しているのはFrankie Dettoriの夫人とJamie Snowden調教師夫妻。