5/28(日)第84回 東京優駿(日本ダービー)(G1) 1着・レイデオロ

3歳牡・牝 定量 東京芝2400
1着賞金2億円(付加賞2800万)

3歳牡馬
父:キングカメハメハ
母:ラドラーダ
母父:シンボリクリスエス
生産牧場:ノーザンファーム
厩舎:藤沢和雄(美浦)
騎手:C.ルメール

 1着:2017日本ダービー(G1) 東京芝2400
 1着:2016ホープフルS(G2) 中山芝2000

2コーナーまでは14,15番手の後方に控えていたレイデオロが、1000m通過63.2秒のスローペースを見越して早めに向正面で外から一気に進出する積極策に出る。逃げたマイスタイルの2番手まで押し上げてそのままの隊列で4コーナーへ。

直線、馬場の中央へ進路を取り、最内で粘り込もうとする逃げたマイスタイル、外から忍び寄ろうとするスワーヴリチャード、向正面でレイデオロに触発される形でポジションを押し上げていたペルシアンナイトらが相手になろうかという状況の中、ルメールの鞭に応えて他馬を寄せ付けずに力強く押し切り快勝。

鞍上C.ルメールの会心の騎乗が光ったレースとして記録と記憶に残るであろう、今年の日本ダービー。C.ルメールと藤沢和雄厩舎はこれで先週のソウルスターリングに続き、オークスとダービーを制覇。尚、同一年にオークス、ダービーを制覇したジョッキーは、史上5人目。調教師も史上5人目。

 同一年にオークス、ダービーを制覇したジョッキー
 1943年・前田長吉(クリフジでオークス、ダービー制覇)
 1952年・八木沢勝美(スウヰイスーでオークス、クリノハナでダービー)
 1973年・嶋田功(ナスノチグサでオークス、タケホープでダービー)
 1975年・菅原泰夫(テスコガビーでオークス、カブラヤオーでダービー)

 同一年にオークス、ダービーを制覇した調教師
 1943年・尾形景造(クリフジでオークス、ダービー制覇)
 1951年・田中和一郎(キヨフジでオークス、トキノミノルでダービー)
 1973年・稲葉幸夫(ナスノチグサでオークス、タケホープでダービー)
 2004年・松田国英(ダイワエルシエーロでオークス、キングカメハメハでダービー)

 

父:キングカメハメハは現役時、8戦7勝。2004年度のJRA最優秀3歳牡馬。2004年のG1-日本ダービー(東京芝2400)、2004年のG1-NHKマイルC(東京芝1600)を含む重賞4勝。2010,2011年のサラ総合リーディングサイヤーで、2012年以降は5年連続2位。中央通算重賞勝利は95勝目で今年は9勝目。昨年はG1勝ちが無く、G1は2015年の朝日フューチュリティ(リオンディーズ)以来の勝利。日本ダービーは2015年のドゥラメンテに続く2勝目。

牝系:母母のレディブロンド(by Seeking the Gold。現役時6戦5勝)が輸入基礎牝馬。母のラドラーダは現役時、18戦4勝。本馬は2番仔。母の半弟に2012年のJpn1-帝王賞(大井ダ2000)など重賞4勝のゴルトブリッツ。3代母のウインドインハーヘアは1995年のG1-アラルポカル(GER芝2400)の勝ち馬で、ディープインパクト、ブラックタイドなどを輩出した言わずと知れた名繁殖牝馬。

母父:シンボリクリスエスは2016年のサラ総合BMSランキング12位(AEI・1.27)、2017年の現時点でのサラ総合BMSランキング8位(AEI・1.41)。BMSとしては初の平地G1勝ち。BMSとして輩出した主な活躍馬は以下の通り。

 オジュウチョウサン(父・ステイゴールド)
  2016年度JRA最優秀障害馬
  1着:2017中山グランドジャンプ(JG1) 中山障4250
  1着:2016中山大障害(JG1) 中山障4100
  1着:2016中山グランドジャンプ(JG1) 中山障4250
  1着:2017阪神スプリングジャンプ(JG2) 阪神障3900
  1着:2016東京ハイジャンプ(JG2) 東京障3110
  1着:2016東京ジャンプS(JG3) 東京障3110
 アドミラブル(父・ディープインパクト)
  1着:2017青葉賞(G2) 東京芝2400
 シングウィズジョイ(父・マンハッタンカフェ)
  1着:2015フローラS(G2) 東京芝2000
  2着:2016エリザベス女王杯(G1) 京都芝2200(※1着クイーンズリング)
 ベルラップ(父・ハーツクライ)
  1着:2014 R-NIKKEI杯京都2歳S(G3) 京都芝2000
 ケイアイチョウサン(父・ステイゴールド)
  1着:2013ラジオNIKKEI賞(G3) 福島芝1800

 

クロス:Mr. Prospector:S3×M4、Northern Dancer:S5×S5

生産牧場:ノーザンファームは3年連続の日本ダービー優勝で日本ダービー通算8勝目。

 1999年・アドマイヤベガ(父・サンデーサイレンス)
 2001年・ジャングルポケット(父・トニービン)
 2004年・キングカメハメハ(父・Kingmambo)
 2005年・ディープインパクト(父・サンデーサイレンス)
 2009年・ロジユニヴァース(父・ネオユニヴァース)
 2015年・ドゥラメンテ(父・キングカメハメハ)
 2016年・マカヒキ(父・ディープインパクト)