現地時間6/3にフランス・シャンティイ競馬場にて行われた第178回フランスダービー(ジョッケクルブ賞)(G1)にて、注目のディープインパクト産駒・Study Of Man(スタディオブマン)が見事に優勝。これでディープインパクト産駒は同一年度、日仏ダービー制覇を成し遂げたことになっている。レース結果、レース動画をお届けする。
レース結果
1着:Study Of Man(スタディオブマン)
父・ディープインパクト、母・セカンドハピネス、母父・Storm Cat
・レース後、オーナーのエレクトラ・ニアルコスは「Deep Impact is an incredible stallion」と語っているが、欧州に与えたインパクトの大きさは今後、様々な形(当面はセレクトセールへの外国勢の積極的な参加だろう)で表れてくることとなろう。
・母のセカンドハピネスはニアルコスファミリーの持ち馬で仏3戦未勝利。同じくニアルコスファミリーの持ち馬であるバゴを種付けするために日本へ預託されたものと思われ、マンボネフュー(父・バゴ)などを産んでいるが、毎年バゴがつけられたわけではなく、合間合間にアグネスタキオン、ネオユニヴァース、ディープインパクトもつけられ、その中から生まれたのが、Study Of Man(スタディオブマン)である。祖母Miesqueの馬主でもあるニアルコスファミリーが、セカンドハピネスを日本へ預託した際にバゴ以外にサンデーサイレンス系も付けることを当初、どの程度、想定していたのか興味深いところではある。
セカンドハピネスの産駒・交配相手
2007年産まれ:牡、父・バゴ
2008年産まれ:牝、父・バゴ
2009年産まれ:牡、父・アグネスタキオン
2010年産まれ:牡、父・バゴ
2011年産まれ:牝、父・ネオユニヴァース
2012年産まれ:せん、父・ディープインパクト
2014年産まれ:牡、父・バゴ
2015年産まれ:牡、父・ディープインパクト→Study Of Man(スタディオブマン)
・Pバリー調教師はこれで仏ダービー6勝目(Celtic Arms、Ragmar、Dream Well、Sulamani、Blue Canari、Study Of Man)。
・今後は凱旋門賞が最大目標となろうが、最新の凱旋門賞の英ブックメーカー・William Hillの単オッズは以下の通りとなっている。ジョンゴスデン勢2騎(Cracksman、Enable)の牙城はかなり高そうだが果たしてどうか。
Cracksman:4.00倍
Enable:6.00倍
Saxon Warrior:11.00倍
Masar:13.00倍
Forever Together:21.00倍
Study Of Man:21.00倍
※関連記事:
https://umahei.com/?s=study+of+man
※関連記事:欧州でサンデーサイレンスの牡系の基盤がようやく築かれる(欧州)
ジャパンスタッドブック・インターナショナルの海外競馬情報より。Racing Postの今年3/25付のコラムを翻訳したもので、大変読み応えあり。別タブで開くので是非以下、ご一読願いたい。
http://www.jairs.jp/contents/w_news/2018/4/3.html
2着:Patascoy
父・Wootton Bassett、母・Noble World、母父・Winged Love
・父は2016年の仏ダービー馬・Almanzorを輩出。母父はSadler’s Wellsの孫。
3着:Louis D’or
父・Intello、母・Soudanaise、母父・Peintre Celebre
・父は2013年の仏ダービー馬。母父は1997年の仏ダービー馬。
レース動画
中団待機の白い帽子のStudy Of Man(スタディオブマン)。直線は馬場の真ん中を力強く抜け出し、数頭にチャンスがあるようにみえた手に汗握る大接戦を制している。