先程アイルランドのカラ競馬場にて行われた第153回アイリッシュダービー(G1)。断然人気を集めたディープインパクト産駒・Saxon Warrior(サクソンウォリアー)が3着に敗れる波乱が起きている。レース結果、レース動画をお届けする。
レース結果
1着:Latrobe(ラトローブ)
父・Camelot、母・Question Times、母父・Shamardal
・父のCamelotはMontjeu産駒。現役時はSaxon Warriorと同じローテーションで、レーシングポストトロフィ→英2000ギニー→英ダービー→愛ダービーと使われ、これらを全て制覇。ニジンスキー以来の3冠を狙った英セントレジャーでは2着と敗れ、この後に凱旋門賞を使われ7着(1着・Solemia、2着・オルフェーヴル)。この年のカルティエ賞最優秀3歳牡馬に選出されている。4歳時は3戦して1勝し、その後に引退。今日の勝利でアイリッシュダービー親仔制覇を達成している。
・母父のShamardalはGiant’s Causeway産駒。2004年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬で2005年の仏2000ギニー、仏ダービー、セントジェームスパレスSの勝ち馬。父としてLope De Vega(仏2000ギニー、仏ダービー)、Able Friend(香港マイル、チャンピオンズマイルなど)、Pakistan Star(クイーンエリザベス2世カップなど)などを輩出している。
・ジョセフオブライエン調教師の管理馬で鞍上はドナカオブライエン。ドナカオブライエンは今年の英2000ギニー(Saxon Warrior)、英オークス(Forever Together)に続くビッグタイトルの獲得となっている。ジョセフオブライエンは騎手時代に2012年のCamelot、2014年のAustraliaでアイリッシュダービーを制しており、調教師としては初制覇。
2着:Rostropovich(ロストロポーヴィチ)
父・Frankel 、母・Tyranny、母父・Machiavellian
・6/3の仏ダービーでStudy Of Manの9着と敗れた後に前走6/22のロイヤルアスコット開催でのキングエドワード7世Sで2着と敗れ、連闘でここへ臨んでいた馬。エイダンオブライエン調教師の管理馬。
3着:Saxon Warrior(サクソンウォリアー)
父・ディープインパクト、母・Maybe、母父・Galileo
・レース後、エイダンオブライエン調教師のコメントから次走としてアイリッシュチャンピオンSへの出走を匂わせるコメントが出ており、今後は一息入れて9/15のアイリッシュチャンピオンS(1m2f)へ向かう模様。ちなみに現時点で同レースには仏ダービー馬・Study Of Man(スタディオブマン)、英ダービー馬・Masar(マサー)、昨年の凱旋門賞馬・Enable(エネイブル)らが登録しており、例年通りハイレベルのメンバーが揃いそうな気配である。
※エイダンオブライエン調教師の現地メディアへのコメント
https://twitter.com/AtTheRaces/status/1013105614720000002
※skysportsによる現時点でのアイリッシュチャンピオンSの登録馬一覧
http://www.skysports.com/racing/racecards/leopardstown/15-09-2018/838472/qipco-irish-champion-stakes
直線動画
この動画を見る限り、Saxon Warrior(サクソンウォリアー)は外から伸び切れず勝ち馬との差を詰められずに敗れており、距離の限界を感じさせる内容。今後はマイル、10F路線へ進むことになろう。