当サイトにて昨年来、折に触れ取り上げてきた、クールモアのディープインパクト産駒・September(セプテンバー)が現地時間7/22(日)にアイルランド・カラ競馬場にて行われる、エステートS(G2・1m1f)で昨年11月以来の復帰戦を迎える。本稿ではこれまでのSeptember(セプテンバー)の足跡をまとめてお届けする。
September(セプテンバー)(牝3)
父・ディープインパクト、母・ピーピングフォーン、母父・デインヒル
血統
母は英愛G1を4勝。ディープインパクトと交配するためにクールモアが日本へ送り込み、受胎した状態でアイルランドへ戻り、2015年に出産した馬。同じ狙いで生産された、Saxon Warrior(サクソンウォリアー)、Study of Man(スタディオブマン)が相次いで成功しているのはご承知の通りだが、September(セプテンバー)は牝馬である点が大きく異なる。
デビュー戦、2戦目
デビュー戦は昨年6/8のレパーズタウンでの7f戦。これを5馬身半差で圧勝して迎えた2戦目は日本でもDAZN(ダゾーン)にて生中継されたロイヤルアスコット開催でのChesham Stakes(Listed)。このレースを1番人気で快勝。ちなみにこの時の3着馬は今年の英ダービー馬・Masarである。
3戦目、4戦目
3戦目のデビュータントS(G2)ではMagicalの4着→4戦目のモイグレアスタッドS(G1)ではHappilyの3着。この頃はカルティエ賞最優秀2歳牝馬に輝いたHappilyが愛G3勝ち→愛G2で2着→愛G1で1着→仏G1で1着と抜けた戦績を残しており、September(セプテンバー)とは差があった印象。ただ、Happilyは今季、英1000ギニー(G1)で3着→愛1000ギニー(G1)で3着→仏ディアヌ賞(フランスオークス)(G1)で4着→先々週の英エクリプスS(G1)で5着と敗戦が続いており、成長力に疑問符がつく現況となっている。
5戦目
5戦目のフィリーズマイル(G1)ではLaurensの2着。このレースは非常に惜しい内容だったが、勝ったLaurensが今季、英1000ギニー(G1)で2着→仏サンタラリ賞(G1)で1着→仏ディアヌ賞(フランスオークス)(G1)で1着と大活躍中。ハイレベルな一戦だったといえる。
6戦目
6戦目はブリーダーズカップジュヴェナイルフィリーズターフ(G1)。スタートで致命的な出遅れ→そのまま最後方を追走し、短い直線を大外からよく追い込んだが3着まで。
一時は愛オークスへ出走が報じられる
以後、筋肉系のトラブルで休養が長引いていたが、今週末、ようやく復帰の運びとなっている。一時は今週土曜のアイリッシュオークスが復帰戦になる見込みとも報じられたが、同厩のMagic Wand(前走英G2勝ち)、Forever Together(英オークス馬)、Bye Bye Babyとの使い分けが図られた模様。
復帰戦
エステートS(G2)は距離1m1f。現地時間7/22(日)の15:30発走予定で7頭立て(内6頭は3歳)で行われる。戦績的には同じエイダンオブライエン厩舎のMagicalがSeptember(セプテンバー)のライバルとなりそう。尚、出走各馬は以下の英skyスポーツのRacecardをご参照下さい。
http://www.skysports.com/racing/racecards/curragh/22-07-2018/844093/kilboy-estate-stakes