第68回キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)結果速報

先程、アスコット競馬場にて行われたばかりのキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)のレース結果、レース動画をお届けする。尚、Cracksman(クラックスマン)は馬場渋化が出走の条件だったが、雨は降らず、馬場状態は「Good to Firm」に留まり、入念なコースの下見の結果、結局は回避となり、レースは7頭立てで行われている。

レース結果

1着:Poet’s Word(ポエッツワード)
父・Poet’s Voice、母・Whirly Bird、母父・Nashwan

2着:Crystal Ocean(クリスタルオーシャン)
父・Sea The Stars、母・Crystal Star、母父・Mark of Esteem

3着:Coronet(コロネット)
父・Dubawi、母・Approach、母父・Darshaan

Poet’s Word(ポエッツワード)は重賞4勝目、G1は先月のプリンスオブウェールズSに続く2勝目。昨年の愛チャンピオンSと英チャンピオンS、今年のドバイシーマクラシックとG1では2着が続いていたが、ここに来て一気に本格化。欧州古馬戦線の主役候補へ堂々と名乗りを上げている。尚、このレース結果を受けて凱旋門賞の前売り単オッズが変動し、WilliamHILLではEnable(6.00倍)の次にPoet’s Word、Crystal Ocean、Cracksmanの3頭が8.00倍で横並びの2番人気となっている。

※各馬の血統については以下の展望記事をご参照下さい。

DAZNで衛星生中継!第68回キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)ミニ展望

レース動画

直線で早めに先頭に抜け出したのはCrystal Ocean(クリスタルオーシャン)。これに大外からPoet’s Word(ポエッツワード)がジワジワ迫り、残り1Fを切った辺りで完全に射程圏に捕らえると、見応えのある同厩2頭によるマッチレースが展開され、最後、Poet’s Word(ポエッツワード)が僅かに抜け出し1着ゴール。

関係者の表情など

サー・マイケル・スタウト調教師はこれで前人未到のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS6勝目(1981年・Shergar、1993年・オペラハウス、2002年・Golan、2009年・コンデュイット、2010年・ハービンジャー、2018年・Poet’s Word)。DAZNでの中継ではレースを見ている同師の直線での表情をカメラで追っていたが、実にクールな態度で軽く笑みを浮かべたのみ。御年72歳の貫禄と落ち着きをにじませていた。

これに対し、以下のような陣営のリアクションは日本では映像としては見られないものだけに、我々視聴者が観たい類いのもので、このレースの持つ重み、ホースマンとしてこのレースを勝つことの栄誉を如実に表しているといえよう。ベスト姿の若い男性の我を忘れたような歓喜の表情が実に印象的である。