今年は11/3に行われる大一番・ブリーダーズカップクラシック(G1)。3冠馬・Justify(ジャスティファイ)やGun Runner(ガンランナー)が既に引退して、確たる主軸候補不在となっていたが、現地時間8/25に行われた、トラヴァーズS(G1)をCatholic Boy(カトリックボーイ)が快勝し、一躍主役候補に名乗りを上げている。レース動画とプロフィールをご紹介する。
レース結果
1着:Catholic Boy(カトリックボーイ)
父・More Than Ready、母・Song of Bernadette、母父・Bernardini
・今回の勝利で通算9戦6勝。今年の米3冠レースには未出走の馬で、6/2の芝G3(9F)→7/7の芝G1(10F)と連勝し、トラヴァーズSへ臨んでいた。2歳時にはBCジュヴェナイルターフ(4着)へ出走していた馬で陣営は芝適性を高く評価していたようだが、今回の勝利で今秋の目標は当然、ブリーダーズカップクラシックとなろう。
・父はサザンヘイロー産駒。ダ7FのG1馬で勝ち鞍は4.5Fから7Fまで。父としてアメリカでは昨年のBCジュヴェナイルフィリーズターフを制したRushing Fallや昨年のBCスプリントを制したRoy Hらを輩出。他にシャトル種牡馬としてオーストラリアでも複数のG1馬を輩出。産駒の2007-2008の豪州2歳チャンピオン・Sebringが父として、Dissident(2014-2015の豪州年度代表馬)を輩出し、父系も発展中である。尚、現時点の北米サイアーランキングは11位。
・母父はA.P.Indy産駒。自身も2006年のトラヴァーズSを制しているが、産駒のStay Thirsty(2011年)、Alpha(2012年)もトラヴァーズSを勝っている。尚、現時点の北米BMSランキングは45位。
2着:Mendelssohn(メンデルスゾーン)
父・Scat Daddy、母・Leslie’s Lady、母父・Tricky Creek
・UAEダービーを大差でレコード勝ちし、異例のローテーションや血統背景からも大きな注目を集めていたケンタッキーダービーで20着と惨敗。一息入れて臨んだ前走7/7のダG3戦(1mile)で3着。今回もR・ムーアがアメリカ遠征し騎乗していたが、逃げ粘っての2着死守に終わっている。
・血統は筋金入りの良血。クールモアが力を入れている貴重なScat Daddy系。今後、種牡馬としても期待されているのは明らかな馬だろう。詳細は以下の過去記事をご参照下さい。
ブリーダーズカップ結果【1】ジュヴェナイルターフ・Mendelssohn(メンデルスゾーン)
レース動画
Mendelssohn(メンデルスゾーン)が先手を奪い、外からCatholic Boy(カトリックボーイ)が番手を確保し1コーナーを回ると、そのままの隊列でレースは進行。1番人気のGood Magic(グッドマジック)は5,6番手を追走していたが3角手前で手応えが怪しくなり脱落。4角手前でCatholic BoyがMendelssohnを交わしにかかると、手応えの差は歴然。そのまま力強く抜け出し1着となっている。
現時点のブリーダーズカップクラシックの人気
英ブックメーカー・Ladbrokesの単オッズは以下の通り。
Accelerate:4.50倍
Catholic Boy:7.00倍
Hofburg:7.00倍
Diversify:8.00倍
West Coast:9.00倍
Good Magic:11.00倍
Mendelssohn:13.00倍
現時点で1番人気のAccelerate(アクセラレート)は今年になり一気に本格化し、G1を3勝した5歳牡馬。前走8/18のパシフィッククラシックS(G1)は3角からのひと捲りで、4角手前では2番手以降を突き放し、12馬身半差での圧勝をおさめている。
※参考動画:Accelerate(アクセラレート)の前走・パシフィッククラシックS(G1)