ディープインパクト産駒・セプテンバーのアイルランドでの新馬勝ちに関して

netkeiba.comで報じられた合田直弘氏のコラムがYahooニュースにも転載され、大きな話題となっている。詳細はnetkeiba.comやYahooニュースの記事をご参照頂きたいが、本稿では記事には出ていない補足情報をお届けする。

 

※本稿は以下の記事をお読みになられた方々向けのものになります。未読の方はぜひご一読の上、ご覧ください。

「ディープ産駒セプテンバーがアイルランドで新馬戦圧勝、英ブックメーカーでオークス1番人気に」Yahoo https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170612-00000004-kiba-horse

netkeiba.com http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=122826

 

Peeping Fawnは父・デインヒル、母・Maryinsky、母父・Sadler’s Wells。自身、Northern Dancer:S3×M3、Natalma:S4×S4×M4、Alibhai:S5×M5のクロスを持ち、仔のセプテンバーはNorthern Dancer:M4×M4×S5、Natalma:M5×M5×M5のクロスを持っていることになる。

 

父も母父もNorthern Dancer系で、Northern Dancerの血が濃いため、アメリカに持っていきTapitをつけたり、日本に持っていきディープインパクトをつけた、ということと思われるが、牝馬(セプテンバー)が産まれたというのはクールモア的には狙い通りだったことだろう。繁殖入り後にGalileoなり、Frankelなりをつけた時にどんな仔が産まれるのか、早くも気になるところではある。

 

母・Peeping Fawnの戦績は以下の通りで錚々たるもの。デビューは3歳の4月1日。そこから初勝利まで3着、3着、2着と足踏みが続いたが、5月16日の未勝利戦で初勝利をあげると、そこから愛1000ギニー3着→英オークス2着と善戦。次戦の愛プリティポリーSからは4連勝でそのまま引退した。

 2007年カルティエ賞最優秀3歳牝馬
 1着:2007アイリッシュオークス(G1) IRE芝12F
 1着:2007ヨークシャーオークス(G1) IRE芝12F
 1着:2007愛プリティポリーS(G1) IRE芝10F
 1着:2007英ナッソーS(G1) GB芝9F192yds
 2着:2007英オークス(G1) GB芝12F10yds
 3着:2007愛1000ギニー(G1) IRE芝8F

 

次にPeeping Fawnの牝系について。半弟Thewayyouareは2007年の仏2歳牡馬G1-クリテリウム・アンテルナシオナルの勝ち馬。母の半姉Better Than Honourは名繁殖牝馬で、自身はアメリカのG2を1勝しただけだが、産駒のJazilは2006年のG1-ベルモントSを勝ち、Rags to Richesも2007年のG1-ベルモントS、2007年のG1-ケンタッキーオークス、2007年のG1-サンタアニタオークス、2007年のG1-ラスヴァージネスSを勝ち、カジノドライヴも2008年のG2-ピーターパンSを勝っている。

 

最後にブックメーカーのオッズについて。合田氏の記事にはBet365社の来年のオークス前売りオッズに関して触れられていたが、英ブックメーカー・William HILLも来年の英1000ギニーの前売りオッズでセプテンバーを1番人気としており、単勝オッズは17.00倍。